囚われた砂の天使

torawareta suna no tenshi

囚われた砂の天使
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
4
評価数
2
平均
2.5 / 5
神率
0%
著者
上原ありあ 

作家さんの新作発表
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イラスト
有馬かつみ 
媒体
小説
出版社
Jパブリッシング(ジュリアンパブリッシング)
レーベル
カクテルキス文庫
発売日
価格
ISBN
9784908757211

あらすじ

砂漠ツアーに参加した大学生の凛は、その広大な砂漠で迷子になり、気がつくと豊潤なオイルマネーを持つアル・ザファール王国の、豪華な宮殿の中にいた。褐色の肌にプラチナ色の髪、翠の瞳の第一王位継承者アシュファルから天使と寵愛を受ける。かつての王が1万と1日目に天使に出会ったという伝説の再来というのだ。
『お前は私の手の中で天使サラフェルとして宮殿で暮らすんだ』と翻弄され快感の渦に堕とされた凛は、その施される刺激に淫らに色づいて!! 灼熱の世界でおりなす魅惑のラブロマンス。

※こちらの作品にはイラストが収録されています。
 尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。

表題作囚われた砂の天使

アル・ザファール王国の第一王位継承者,28歳
砂漠ツアーに参加した大学生,21歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数1

微妙にリアルなアラブもの

2006年の作品の文庫版。
書き下ろしSS等は特にありません。

あらすじ:
砂漠ツアーに参加した大学生・凛(受け)は、遭難しかけたところをアラブの王族・アシュファル(攻め)に助けられる。
凛を伝説上の天使「サラフェル」の再来だと言うアシュファルは、そのまま凛を宮殿に軟禁し…

凛はごく普通の大学生で、砂漠ツアーで置き去りにされる等、ちょっと抜けたところのある人物。
アシュファルに対して強気な言動をとり、そこがアシュファルの気に入ったようですが、単に世間知らずなだけなのでは?という感じも。
何だかんだ身体で懐柔されてしまうあたり、それほど芯の強い人物とも思えず、どうも魅力を感じないキャラでした。

アシュファルは、傲慢・俺様・強気…と三拍子揃った典型的なアラブ攻め。
凛のことを天使の再来と言い張ったり、勝手に宮殿に連れ帰って寵愛したりと、話の全く通じないところに『異なる文化・価値観の人』という感じがよく出ていました。

後に、この伝説には裏があって…というオチが明かされますが、アシュファルが伝説にかこつけて凛を拉致したことに変わりはないので、姑息な印象は拭えず。
巻き込まれた凛が不憫に感じる展開でした。

凛がすぐアシュファルに嫁ぐのではなく、いったん帰国し大学を卒業した上でビジネスパートナーとして戻ってくる、という結末は良かったと思います。
しかし、壮大なことが語られている割に、それまでの作中の仕事描写にあまり説得力がなく、スケールの大きさをいまいち実感し辛いのが残念。
都市開発の話など、もう少し掘り下げてくれればラストのカッコよさがより引き立ったのではないかと思います。

ただのBLファンタジーにせず現実的な要素も盛り込まれている点は面白いと思いましたが、その分攻めの狡猾さが目立ち、仕事描写自体も物足りないので、萌も読み応えもそれほど…な作品でした。
すみませんが中立評価とさせていただきます。

1

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