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須和先生の初期シリーズ3巻め。
何だろう?BLなのかな?コレ?
誰が読んでも構わない、誰もが感情移入できる主題の作品だと思いました。
【囚人たちの冬】
囚人って檻の中にいるって事で、主人公達に当て嵌めると、抜け出したい檻がそれぞれ有るんですね。
青池亮と水落聡にとっては、それが家。
亮は、祖父からのDVとそれに無干渉な父がいて、帰りたくない家庭。
聡は、自分を理解しようとしない家族への反発があって。
また、野村熾龍(しりゅう)にとっての檻は、自分。
仮面を付け偽善的に振る舞う自分へのジレンマに辟易している。
その囲いからどう脱出するか?
この第1話の大部分が、冬休みに帰省した「亮」絡みですが、他の主要キャラも一緒に、囲いを破る成長ストーリーになっていました。
一実は入っていません。
可愛くて天然で素直で正直な愛されキャラだからでしょうね^^
【アウト】
水落聡×堀田一実に起きた脅迫事件。
2人はお互いに相手を思い、内緒で犯人の要求を実行していきます。
相手にカッコ悪く思われるかも、嫌われるかもと危惧しながらも、相手に害が及ばないなら自分は構わないとばかりに。
犯人は、3年の下駄のような容姿の鈴木。
鈴木の親友・寺田が、鈴木の行き過ぎを止めさせるべく動きますが、何かミステリアスなキャラでした。
鵜匠(寺田)と鵜(鈴木)の関係ですかね?
一実の限界の我慢、聡の傷つきながらの頑張りにキュンとくる話でした。
【きっといつか】
第1巻の【激闘横恋慕】で、亮に告白しまくり失恋した3年・牧田章一の又の片恋失恋話。
牧田先輩は、フーテンの寅さんでした!
コミカルに書かれていますが、笑えないです。
もう3年は卒業です~(寂)
BLシーンは、亮×熾龍&聡×一実ともありますが、それより人との繋がり重視の内容でした。
この巻にボーイズ・ラブを期待しない方が良いです。
キャラがBL以外で悩むの大いに結構っ!派の方には、お勧めです!