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俺の匂いで奥まで一杯にしてあげる…――。
komainusama to naisho no yakusoku
前作『お狐さまと強気な花嫁』と世界観の繋がった、人外モフモフファンタジー。
前作カプは番外編にチラッと登場するのみですので、前作未読でも問題なく読める内容です。
あらすじ:
カフェで働く新(受け)は、新人の琥珀(攻め)の指導を任され、彼に仕事を教えることに。
新をワンコのように慕ってくる琥珀は、夢の中に出てきた大型犬そっくりで…
新を初対面から「新さん」と呼び、新大好きオーラを振りまいている琥珀のワンコっぷりがとにかく可愛いお話。
ただ新に付き従うだけでなく、
「ご褒美をくれてもいいんですよ」
「(頭を)撫でていいんですよ?」
と、自ら新に甘えようとする構ってちゃん?な一面が面白いです。
新にちょっとキツいことを言われたら泣き出す等、人間だったらちょっと鬱陶しいキャラクターですが、犬だと思えばすごく愛しく思えてくる不思議。
モデルのような美麗な容姿とのギャップも良い味出してます。
新は作家の父親と二人暮しで、家事をやりながらカフェのホール・リーダーもこなすしっかり者。
身長170センチ台後半で、男前気質で、Hとなると可愛くて…と、高月まつりさん作品の受けに非常によく見られるタイプのキャラクターです。
実はこの二人、子供の頃に一度出会っており、新はそのことを忘れていて…という人外モノとしては大変オーソドックスな設定。
新はそれを思い出すシーンが随分あっさりしており、冒頭に幼少期の二人のシーンを入れている割に、再会モノとしての盛り上がりに欠ける展開でした。
狛犬の琥珀が新に会いに来た理由や、彼の育ての母親や兄の事情など、人外設定もフワッとしており、ファンタジーとしての面白みも微妙。
琥珀のワンコっぷりと、彼に絆されていく新のデレっぷりを楽しむ、日常系ラブコメに近い雰囲気です。
新が、最初は琥珀を抱くつもりでいたのに、
「男らしく腹をくくってください」
と言われてあっさり受けに転じる等、Hシーン前のやり取りにもややモヤッと。
童貞の新が押し負けてしまうのはある程度仕方ないし、リバれとは言いませんが、男前設定の受けを描くからには彼が受け側に回るまでの心境をもう少し丁寧に描いてほしかったです。
全体として、高月さんの既刊とデジャブを感じる内容で目新しさはないですが、ワンコ攻めのキャラクターが結構ツボだったので萌評価とさせていただきます。