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furachi na hakugi
『身代わりヒツジの躾け方』のスピンオフ。
スピンオフといっても前作攻めがチラリと登場する程度の繋がりで、単独でも読める内容です。
主人公の咲空(受け)は、ギャンブルで負けたことのない強運の持ち主。
ある日、雀荘でイカサマを疑われていたところをイケメン実業家の刀矢(攻め)に助けられます。
お前の顔が好みだ、セックスしたいとストレートな告白を受け、じゃんけんで勝負するも敗北。
以来、一ヶ月ごとに刀矢と勝負し、負けるたび彼とセックスすることに…という話。
まず、ギャンブラーの咲空が彼に持ちかける勝負がじゃんけんというのが何ともチープ。
一生金に困らないほどギャンブルで稼いでいるという設定の割に、説得力ある賭博シーンが描かれておらず、描写が面倒だったのかな?と邪推してしまいます。
そのじゃんけん勝負で、咲空がポッと出の男にあっさり負けてしまうのも(展開として)残念。
若くして両親を失い、唯一の取り柄(強運)を武器に一人で生きてきたという設定なのに、咲空のキャラとしての魅力やアイデンティティが早々に失われてしまったような残念感がありました。
その後の二人は事あるごとにじゃんけん勝負を繰り返し、そのたび勝ち負けに一喜一憂し…という展開。
ギャンブルで駆け引きをするような関係が描かれていれば面白かったかもしれませんが、
実際はセフレのような関係がダラダラ描かれるのみで、茶番感は拭えず。
ギャンブルものに期待するガチンコ勝負も心理戦も何も描かれておらず、非常に浅いストーリー展開で残念でした。
Cielさんの挿絵は素敵ですが、それ以外には良いところを探すのが難しい作品でした。
天涯孤独となった受け。天性のギャンブル運があり、勝負事に負け知らずだったので派手に稼いでいたが、ある日イカサマだと絡まれたところを見知らぬ男に助けてもらう。その男に「じゃんけんで勝ったらセックスさせろ」と言われ、まさかの敗北。以後もじゃんけんに負けては身体を好きにされるばかりで…。
ギャンブルで負け知らずの受け、という設定に惹かれ、最近個人的にハズレ続きだったので購入を避けていた森本あきさんの本を手に取ってみました。
そして賭けに負けました。(笑)
なんと言うか、面白いはずの設定が、ことごとく作者さんご自身によって潰されていくような印象を受けました。せっかくの「負け知らずのギャンブル運」という設定が速攻で攻めに負ける。「これに勝ったらセックス」や「これに勝ったら1ヶ月恋人」的な勝負にだけ負ける、とのことですが、それはなぜなの。そしてそれが半年続いてるんだけど、3回くらい負けた時点で「あ、これはもうダメだな」と引かないものかなぁ。ほぼほぼ負けると分かってる勝負に乗り続けるのは、内心ではセックスに応じる気があるんでしょ?
あと、受けが初めて攻めとのじゃんけん勝負に負けたあとのお初エッチ。これが大事なとこだと思うのに、「この日僕は処女を失った」的な1行だけ。そこがたった1行なのに、受けの、結果的には大したことのなかったギャンブル運の設定やそこに至るまでの説明がぐだぐだ書かれてて…いやそこさして重要じゃないから、お初を書こうよ…と思いました。
そのうち、受けが攻めとの恋愛に悩みだしたら、今度はセックス絡みじゃない普通の競馬にも負ける。なんだそりゃ。受けの精神状態がギャンブル運に絡むなんて、それまでいっこも伏線なかったやん…。作者さんはそれほど大きく気持ちが揺れてる、というのを表現したかったのかもしれないけど、「ギャンブル負けナシ」の大前提を崩してまで安易に負けさせるなよ、と…。これで「受けのギャンブル運大したことない説」がさらに加速しました。だってこの本の中では、受けの勝率かなり低いんだもん。
キャラはといえば、ツンデレというよりこまっしゃくれた厨二病、という感じの受けには可愛げが感じられず、ひたすら軽く、エッチで受けを焦らしてばかりで余裕綽々の攻めには受けに対する愛が感じられず、こちらにもカケラも萌えられませんでした。