君恋ファンタスティック

kimikoi fantastic

君恋ファンタスティック
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神33
  • 萌×227
  • 萌11
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
11
得点
307
評価数
73
平均
4.2 / 5
神率
45.2%
著者
間之あまの 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高星麻子 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
シリーズ
片恋ロマンティック
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784344837652

あらすじ

想い人の景をかばって階段から落ち、記憶をなくしたカメラマンの遼成。同居することになった二人は、更に惹かれあっていくが!?

表題作君恋ファンタスティック

30歳,有名フォトグラファー
26歳,アパレルメーカーの経理担当

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数11

甘い!甘過ぎる!もう満足!!

読み終えた今、じわじわとくる甘々さ加減に『うぎゃー!!』と叫びたくなるほどに、幸せでほっこりと心温まる純愛ストーリーでした。
これ、好きです。
間之あまの先生の作品でも上位に入るんじゃないかな?と思う程に好きです。

受けさんの景視点で終始進められるお話。
なのにも関わらず、攻めさんの久瀬さんの気持ちは読み手にはダダ漏れなんです。
イラストの久瀬さんの景を見る目も相俟って、こっちが恥ずかしくなるくらいベタ惚れなんです。
そんな久瀬さんの気持ちに気付かない景が、可愛くていじらしくて…。
潔癖さが故に人との関わり方もろくに知らず、恋愛事に関してはほとんど無知と言ってもいい程に純粋過ぎるので、久瀬さんに長い時間をかけて懐柔させられていく様を見ているとニマニマが止まりませんでした。
手を繋ぐこともキスもそれ以上の行為も、潔癖症の景にとってはどれもハードルが高い分1つ1つが特別な事なんだな、と考えさせられました。
そんな、普通だったら面倒くさいと思ってもおかしくない景に対して、少しづつ少しづつ慣れさせていきながら距離感を詰めていく久瀬さんも健気でいじらしくて…。
前半の方で2人が両片思いだと分かっている分、最後の最後に記憶が戻った久瀬さんと景がやっと想いが通じ合う場面では、思わずウルっとしてしまいました。

記憶喪失ものにも関わらず、こんなにも甘く仕上がってるのは間之あまの先生ならではですね!
またデロデロ甘々ものが読みたくなったらきっと読み返すであろう、大好きな1冊が増えました( *´︶`*)

11

スーパー人誑し攻めさんが記憶喪失になる、ほどよい甘々お話

間之先生、初神!攻めさんがすごく好き!
でろでろでろーと吐きつつ、糖分補給完了!萌2! ということが多いのですが
間之先生のあまあまが久しぶりだったせいか、とっても読後感がよく、神!

sprince(スプリンセ)というアパレルメーカーが舞台となって、
片恋、初恋 に続く3作目と思います。
当作品の攻め受けが前作、前々作に出てたかどうかは不明。
強烈キャラ sprinceの女社長さんは前2作とも出てた気がする(笑)
その女社長さんの甥っ子で、sprinceの写真を一手に引き受けてるのが
当作の攻めさんでした。

この攻めさんの人誑しっぷりが最高!
天然っぽい顔してるけど、絶対腹の中で企んでるよーーーーーー
今までも何人もその気はないのに誑し込んで、
「ごめんね?」をやってるはず!
なのに、その誑し込み笑顔をやめないのは、もう腹黒だろっ 
と勝手に思ってます(笑)

最初は受けさんの潔癖症気味なところをちゃんと計算に入れ、
ゆっくりゆっくり近づいて行ったところが好感度大。
その後も モテます好青年的な感じでいますが
途中からは百戦錬磨的に受けさんにやりたい放題やってます。

計算してるんだろうとは思うんですが、欲しいものは欲しいんだから
攻めさんエライ!よく我慢した!と思います♡
また受けさんもゆっくりながら自分から変わっていこうと努力し
最後、きちんと頑張ったところがとても嬉しかったです!
うーん、久々甘々堪能できました!

3

最高!

電子書籍。285ページでイラストなし。
本当に買って良かったと思いました。最初から最後まで楽しめました。
素晴らしい作品です。


では内容について

主人公(受け)は凄く好みの性格でずっと応援したいようなキャラクターでした。嫌なところなど一つもありませんでした。
もう本当にこころから幸せになってほしいです。

攻め様は受けが一目惚れというところがツボでニヤニヤしながら読みました。
嫌いになるようなキャラクターはいませんので、安心して読めます。


癒しを求めている人は是非読んでみてください。

2

泣いたり温かい気持ちになったり

作家様買いです。

有名フォトグラファーの遼成と、遼成の事務所に週二回事務として働いている景のお話。

最初はこの二人良い感じに上手くいきそうだなぁって思ってたんですけど
まさかの遼成が記憶喪失になってしまい
今後どうなるの!?とハラハラしながら読みました。

その後、遼成の記憶はないものの二人は再び惹かれ合って付き合うのですが
最悪のタイミングで記憶を取り戻す遼成。

そこからしばらく胸が痛かったです。
景の気持ちが…ね…。
一緒に住んでたから、何をしても遼成を思い出すって
ある意味とてつもない地獄だよね…って読みながら思いました。

ララちゃんにとてつもなく腹立たしくなったけど
その後の展開を読むとララちゃんのことはどうでもよくなったし
あぁ~やっぱり甘い!最高!ってなりました(*´▽`*)

やっぱり甘い作品を読みたい時は間之先生だなぁと
ひしひしと再確認させられた素晴らしい作品でした(*´▽`*)
甘いだけじゃなくて涙が出るぐらい切なさも感じるんです。
ほんとに素晴らしいお話でした♪

0

相変わらず甘々

人たらしなカメラマン攻めと、潔癖症の経理事務員受けの、9割いちゃいちゃ、1割切ないラブロマンスです。

社長に頼まれ、社長の甥の会社に出向して経理をすることになった受け。社長に連れられて対面を果たすのですが、初対面の時点からお互い意識しまくりです。
受けは度を越した潔癖症で、昔付き合った女性とのディープキスが気持ち悪く、その時点で恋愛はあきらめたというキャラです。
その受けの潔癖症を初対面で見抜いた攻めは、少しずつ距離を縮め、スキンシップを取ったりアピールしています。でも受けは、攻めの甘い言葉や優しさも、誰にでも示されるものだと思っています。

そんな日々は、階段から落ちそうになった受けをかばって頭を打った攻めが記憶を失い、自分自身のことや、受けを含めた身近な人のことをすべて忘れてしまったことで一変します。
記憶を失ったのにパニックにも陥らず、飄々としている攻めは、ちょうど1ヶ月撮影旅行に行くことになっていたのを利用して受けの家で過ごすことに。…ということで、記憶のない攻めと潔癖症受けとの1ヶ月の同居生活が始まります。

攻めの、非常事態にも動じないキャラクターにとても好感が持てました。あまり物事を深刻に考えないタイプなのに、神経質な受けのことは細やかに思いやって、記憶を失う前も失ったあとも追い詰めず、追い込まないのが大人だなぁと思いました。受けも、潔癖症なのが自分でもコンプレックスで、攻めに申し訳ないと思っていたり、できれば治りたいと思っているのが健気でした。

神じゃなく萌×2なのは、何かマイナス点があってというよりは全体的なインパクト不足。ちょこちょこした萌はあるのですが、いつもの間之さんと比べればきゅんきゅん来るような萌や悶えるような切なさが少なかった気がします。
物語の中心である、記憶を失った攻めとの1ヶ月の同居生活が、ほぼ受けと攻めの2人きりだったのですが、誰か1人事情を知る脇キャラなどがいたらよかったなと思いました。受けが相談できる相手がいれば、「こういう状況になっちゃってるんだけどどうしよう」とか「攻めの記憶が戻っちゃって身を引こうと思ってる」などと相談して、そのキャラに「それでいいのか」みたいに言ってもらうことによって、切なさが大きくなったかもしれません。

5

安定の甘々


アパレルメーカーで経理を担当している榎本景(受け)は社長の甥でフォトグラーファーの久瀬遼成(攻め)の事務所の経理を手伝うことになります。天然人たらしの遼成は初めから距離感がすごく近くて戸惑いますが、もともと彼の作品のファンだったため戸惑いながらも少しずつ慣れてきます。
初めは次の経理担当が決まるまでということだったのですが、一年たってもまだ週2回事務所に通っています。
年末年始と撮影旅行に行く遼成の仕事収め日、一緒に食事行くことになった景は帰り道に階段で人とぶつかって落ちかけますが、景をかばった遼成が階段から落ち記憶喪失になってしまいます。
言語などの知識はなくなっていないのですが、人間関係に関しての記憶がすべて失っていて、幸い旅行に行くことになっていたので、心配した景がしばらく一緒に住むことにします。

景は潔癖気味で、衛生観念のしっかりしていると認識できた人が作ったものしか飲食できません。帰宅した時や公園などでの飲食の前の手洗いうがいの徹底、鍋などを皆でつついたりするのもだめ、キスする前にも歯磨きうがい、人との接触もすごく苦手なのですが、遼成はそういったことにも引いたりせず、細やかに配慮してくれるので、とても快適に生活できます。
実は景は一年の間に遼成の触れ合いにも慣れ、遼成のことが好きになっていたのですが、潔癖気味で恋愛不適合者だと自覚している為、みてるだけでいいと思っていたのです。

遼成は普段から海外旅行などに行っているせいか、突発的な出来事に対する対処に慣れており、記憶喪失になった時も冷静に状況を判断することができます。写真家ということが関係しているのか観察力にすぐれており、景の感情を細かい表情の変化から的確に判断することができます。
遼成も景に一目ぼれだったのですが、綺麗好きで接触にも不慣れな景を驚かせないよう一年かけてゆっくりゆっくり慣らしていっていたのでした。

私も景ほどではないけれど、潔癖症気味なので景の気持ちがよくわかります。公共のドアとかを触るのが嫌でハンカチとかを添えるとか、他人との接触がだめとか、キスも好きじゃなくて唾液の交換が無理とかすごく共感できました。それを他人に申告するのも引かれるかもとか傷つけるかもとか思って言えないし、我慢できるならなるべく我慢する癖がついています。それって凄いストレスなので、ゆっくりゆっくり慣らしてくれている遼成の我慢強さには拍手です。

記憶喪失な為、少し遠慮のなくなった遼成に告白され恋人となった二人の蜜月は本当に甘くて幸せだったため、記憶が戻ってその間のことを忘れてしまった時の景の悲しみが辛くて辛くて。
持ち前の観察眼でモデルさんの嘘を見破り、景がその間の恋人だったと気付くところは(記憶喪失に関しての知識はないのでそれがあり得ることなのかどうかは置いておいて)喝采でした。
甘くわがままを聞いてあげているようで、最後には自分の思い通りにしてしまう、少し意地悪な恋人ではありますが、これからも景を甘やかしながら、甘い時間を過ごしてほしいです。

景の会社の社長は初めから遼成が景を好きなことはばれてるみたいだったけど、カミングアウトしたんだろうか?その辺は触れてなかったけど、知りたいなぁ。

ちょっと残念だと思ったのは、蜜月の間に景が触られることにゆっくりゆっくり慣らしていく過程が景の思い出しで少しの文章で終わってることが多いことですかね。想像するのもいいんですが、私としてはがっつり読みたかったような気も‥ちょっと複雑。それがなくても十分甘いんですが。

3

災い転じて福と為す

『○恋●●●ティック』シリーズ3作目は記憶喪失モノです。
記憶喪失モノというと、恋人が自分を忘れて…というイメージでしたが、今作は記憶喪失になって恋人になり…というパターンでした。

切ない題材なんですが、さすがの間之先生、あまいです。
というのも攻めの遼成が天性の人たらしという事もあり、受けの景をすっぽりと包みこむように受け入れるんです。
イケメンだけでなく、あまいわ優しいわ器でかいわ…で、惚れるなというのが無理な話(^^;;

記憶が戻れば記憶喪失間の蜜月を忘れてしまうという、記憶喪失あるあるな展開になりますが、心の奥深い所で景との記憶が残っててそれを機にハッピーエンド。
記憶を失っていた間の自分に嫉妬する遼成の姿は、非常においしかったです(//∇//)

景の潔癖さにもどかしい時(Hの時とか)がありましたが、安定のあまあまで萌え成分たっぷり補給させて貰いました(´∀`*)

1

天性のタラシの本質変わらず

〇恋~作品3冊目。
アパレルメーカー・スプリンセの女社長が、甥っ子でイケメンフォトグラファーの遼成に、自社から経理の助っ人として引っ張ってきた景を引き合わせたきっかけで発展したカップルとなっている。
他に関連作があっても登場人物がごっそり入れ替わっているので、この話単体で読んでも問題はない。
こちらを読んでみて甘々なムードが気に入ったならば、他もどうぞ(*^_^*)

潔癖症なのを汲み取ってもらい、一年かけて交流を温めてくれた遼成に好意を持っている景。
初めて食事に誘われたのはいいが、ちょっとしたアクシデントで何と遼成が一時的な記憶喪失となってしまう。
記憶が無いといっても特に不便さを感じていない遼成だが、彼を一人に出来ないと心配する景との同居生活が始まったのだった。

普段の生活ではまずあり得ない突拍子ない展開ながらも、根底にある行動パターンと生活習慣は変わらないとする遼成の順応能力や観察眼が半端ない。
おまけに天性のタラシの本質も変わらずで、ほっこりした同居生活の中で既に彼を好きになっている景の気持ちを掻き乱す。

潔癖症故に人付き合いが苦手な景なのに、遼成の記憶がないって事で逆に自らの壁を取っ払って素直に接しているじゃぁないの。
キスから素肌に触れるといった、遼成が景の身体を慣らす為のシーンとかもムードがあって色っぽかった。

この話はまさに『記憶がない間の恋人』ってシチュエーションに萌えるのだが、何かと引っ込み思案すぎる景のキャラクターを許容できるか、女々しいと思ってしまうかで好みが別れそうな気もするかも知れないなぁ…
自分は景の健気さが好きだけどね。

遼成の記憶が無事に戻った後に、空白になった一ヶ月の間の恋人を見事に探し当てる勘の良さと、景に対しての気持ちが揺るがない事にグッときたのだった。

0

甘々な記憶喪失モノ

あらすじ:
アパレルメーカーの経理担当・景(受け)は社長の頼みで、彼女の甥で有名フォトグラファーの遼成(攻め)の仕事を手伝うことに。
天然タラシで男前な遼成に惹かれていくが、ある日遼成は事故で記憶喪失に…

記憶喪失というシリアスな題材ですが、内容はいかにも間之あまのさんらしい甘々なお話。
平和すぎてやや物足りないところもありますが、男前×美人カプの仲の良い様子には大変癒やされます。

景は潔癖症気味で、外食したり、他人とスキンシップをとったり…といったことが大変苦手。
そのせいで、女性とまともに関係を持ったこともありません。

遼成はそんな景の性質を全く面倒臭がらず、さりげなく気を回してくれる男前。
自身もモデルのような美形なのに、景を「可愛い」「美人」と屈託なく褒める姿がチャーミングな人物です。

一緒に働き始めて1年が経ち、かなり良い雰囲気になった二人。
しかし初めて二人で飲みに行った夜、遼成は景をかばって階段から落ち、記憶を失ってしまいます。

遼成は記憶を失っても天然タラシな男前で、景を気に入っているところも変わらず。
景も遼成に好意を抱いており、物語序盤からほとんど両想い状態だった二人なので、記憶喪失の展開にあまり意味が感じられませんでした。
潔癖症の景が、彼と生活を共にし、少しずつキスや愛撫に慣れていく…という流れは無理なく描かれていましたが、これも物語の核としては弱いかも。

ただ、物語後半の展開はなかなか感動的。
記憶を取り戻すかわりに、景と付き合っていたことを忘れてしまった遼成ですが、自力で景のことを思い出します。
女性モデルの嘘も見破り、自分の本能と感性で改めて景のことを好きになるという展開はなかなかロマンティックでした。
記憶を失う前の遼成は結局景のことをどう思っていたの?という疑問は残りますが、元々被写体としても人としても景のことを気に入っていて、その気持ちが恋だと記憶を失ったことで自覚したのであれば、記憶喪失の展開にも意味があったと言えるかもしれません。

改めて恋人同士になった二人はひたすら甘々。ラストの遼成の「がんばれ」にはときめきましたw

ちょっと腑に落ちないところもありますが、美形同士のイチャイチャを堪能できる甘いラブストーリーとしてオススメです。

12

自信に満ちた攻め

間之さんらしい糖度高めのお話です。

一目惚れ〜景をかばって記憶喪失〜記憶を取り戻す
といった王道な展開なので、なんとなく結末は想像できるわけですが、遼成が大らか過ぎてあまり記憶喪失の設定が生かされていない様な…。
景の方は、自分の潔癖や天性の人たらしである同性に恋をしてしまったこと、またその彼が記憶を無くしてしまったことに悩んだり苦しんだりしていました。一方の遼成は記憶を無くしても、冷静に今の状況を判断しちゃってるし、いきなり景を口説き始めちゃってやしないかい?

攻めが男前なのは良いですが、もう少し不器用な面とかがあった方が可愛げがあって好きですね。


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