M+M
inu to romance
1冊すべて表題作です。椎葉(受け)の視点で進みます。
後にリンクロマンスとして発売された同タイトル作品よりも、茅島がベタ惚れという感じで甘い内容です。
椎葉はヤクザ堂上会の専任弁護士となり、茅島(攻め)と出会います。三年目の祝いの夜、友人と思っていた茅島に襲われて…という内容です。
バレンタインデーに茅島にチョコレートを贈られ、椎葉がホワイトデーでない三月にパウンドケーキで返すという場面が、不器用な感じがして良いなと思いました。
ちょっと難しい表情の椎葉の表紙イラストも素敵でした。
続編に「狂犬は吼えない」がありますが、能城と不穏な空気を残しつつもこの1冊だけでも完結だとも読むこともできます。ヤクザの世界の話ですが、定例会に出席するくらいでバイオレンスな場面はありませんし、二人が甘い雰囲気を漂わせたエンドなので読みやすいと思います。