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手が触れたその瞬間、僕は恋してた
sonote wa koi wo kobamenai
久しぶりにみずかね先生本~しかも王子様系美形じゃーん と うきうき読書開始。
しかし お話の方が、今一つピンとこず・・・・
風邪っぴきで弱ってるシーンと、心奪われる絵をみたときのシーンの2か所は
いいなあ と思ったので、萌。
ああ、2か所ともBL的要素なところじゃなかった(笑)
BL的評価になると じゃあ中立か。
みずかね先生の絵は全て見ずにはおれん! という方はおいといて
そうではないBL初心者の方、中堅どころ、大御所の方々、皆様には
BL的特筆ポイントはあまりないかも。ううう、ごめんなさい。
受けさんはまだ理解できなくもないんですが
攻めさんがなんだかなあ。私が日本人だから?
金持ちで、義母から云々あったとしても、理解するのが難しい性格設定でした。
そして くっついたら終わりでした。(個人的通称「え、ここで」本)
あんなに惹かれていたあの画家はどうなったのよー とか、
無事キュレーターになったんかい!とか、残ってる感満点。
風邪ひいて弱ってる時に助けてくれるシーンとか、
絵みてたら、魂奪われちゃって腰ぬかしてるところとか、
凄く共感呼ぶところあったんですけど、うーん、もうちょっと
もうちょっともうちょっと、何とかしていただければ嬉しかった・・・
モノローグ的書きっぷり?は、違和感ある方もおられるかも なので
そちらもサンプルなどで一度ご確認いただいた方がよいかもです。
あらすじ:
ジョルジーヌ・ロランという女性画家に魅せられ、彼女の生まれたヨーロッパの小国に留学した星流(受け)。
留学先で仲良くなったアレク(攻め・年下)という美青年は、伯爵家の次男で、尋水と同じ大学に通う先輩。
なんと彼はロランの親族で…
ヨーロッパの架空の国を舞台とした物語。
どのような歴史・文化を持つ国なのか説明がないため、いまいちイメージが掴めません。
東欧寄りなのに公用語がフランス語だったり(ドイツ語ではなく?)と、設定がフワッとしており、外国モノとしての面白みがいまいち。
ロランという架空の画家についても、設定があやふや。
物語序盤の説明ではあまり有名ではないとのことでしたが、その後のアレクの祖母との会話では有名な画家ということになっており、かなりいい加減。
また、活躍時期が短いとは言え、フランスの画廊やドイツの展覧会に作品が展示されるような画家について、先行研究が何もないという設定も不自然に感じました。
そもそも尋水が作中でやっていることと言えば、アレクに出会って彼とおしゃべりしたり、彼のツテでロランを知る人物に会ったり(ただし大した収穫はなし)…といった研究とは関係ないことばかり。
作中で分かったことと言えば、ロランが美人で、戦時中家族を失って悲しんでいた…という程度の事実で、何のために留学までしたの?という想いは拭えません。
ラブ展開も、最後の20ページでいきなり告白して両想い→Hまで詰め込まれており、やっつけ感半端ない構成。
攻めのアレクは、息子の童貞を奪うような女性を母に持ち、そのトラウマで本気の恋ができず、戯れに人妻を誑かして略奪を繰り返しているような遊び人。
そんなアレクが、「可愛いから」という理由で出会って間もない東洋人にコロッと惚れる展開に、説得力を全く感じませんでした。
異国の地で昔の画家の謎に迫る…という設定自体は面白そうなのに、その設定が活かされているとは言い難く、残念な印象の残る一冊。
ラブ展開もおざなりで、評価できる部分が見当たらなかったので、しゅみじゃない評価とさせていただきます。