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koi wa high interest
読みながらそう言いたくなりました。
私はもともと『お仕事もの』が苦手なんですが、これはその中でも私のダメなお仕事ものの典型のような作品でした。
とにかく仕事ばっかりしてます。これはほんとにラブストーリーなのか?いったい私はいま何読んでんの!?とイライラしっ放しでした。
言い換えれば『とにかく何よりも仕事!ラブより仕事してナンボ』という方にはいい作品だと思いますよ。
うえださんはすごく好きな作家さんなんですが、(特に昔の)『お仕事もの』は『好きな作家さんなのに何でここまで・・・』と呆然とするくらいに合わないんです。←雑誌掲載作や同人誌オリジナルも含めて。
これが初読みだったとしたらそれっきりで、確実に今うえださんは読んでません。断言します。
誠実で丁寧な描写が持ち味の作家さんでそこが好きではあるんですが、それが『ラブ』よりほぼ『仕事』面に発揮されてる感じがして、あまりにも多すぎる仕事描写にもう読みながらうんざりしてしまったんですよね。
ストーリーに入り込む隙がない。そもそもラブが少な過ぎる。
私は別にBLで『銀行員の仕事内容』が知りたいわけじゃないんですよ。仕事もいいけど、ここまでラブが追いやられてるんじゃ個人的にBL読む意味ないんです。
それに、キャラクターがまた好みじゃない。
この2人の関係性も『私、親友(の形を取ってるけど実は・・・)ってここまでダメだったっけ?』と考えてしまったくらい受け付けなかったよ。
実際『親友』そのものは別に苦手要素でもなんでもないんですが、とにかくこの作品は隅から隅まで合わなかったとしか言えません。
はるか昔の初読みの時『もう二度と読まない!』と決めてそれっきり放置でしたが、今回レビュー書くために読み返して『・・・やっぱり過去の自分の言うことには従おうか、私』と言いたくなりました。
あ、ただイラストだけはよかった。もうそれだけです。
お仕事描写重視な方には、特にお勧めです!
ページの半分位過ぎるまで殆どが銀行業務で、銀行業務ってこんな感じなんだと雰囲気をしっかりと味わえます。
銀行員・由井貴士 硬派攻め×銀行員・藤井鳴海 童顔強気受け
同期で研修も一緒だった貴士が鳴海と同じ支店に配属されて。
銀行の独身寮で自由がない身には、男の友達というのは便利で楽しくて、前よりも距離を近くに感じる。
彼女と一緒にいる時よりも、楽しいと感じるようになって。
鳴海は童顔なんだけど性格はちゃっかりしていて、仕事が出来ない先輩には手厳しいし、人間らしさを強く感じさせられます。
貴士は頭も良くて、顔もよくて、仕事も出来て完璧な男で、上手くいかないものなんてないんじゃないかと思わせるのですが、そんな完璧男の不得意が恋愛で。
違う支店にいた時に、鳴海の情報をえたくて鳴海の友達に話を聞いたり、鳴海の彼女に牽制したりと、行動にリアリティーがあって、攻めの一途さにキュンとしました。惚れた人に一途で、寡黙でいい男です。
おまえと一緒にいる方が楽しいと鳴海に言われた瞬間に、ためにためた恋情がふきだして、キスしてしまう。
鳴海を好きなんじゃないかと思って攻めの動向を見守っていただけに、ついに来たか!と思って、もうたまりませんでした。
彼女だけを悪者にせず、女キャラの扱いが悪くなかったのも好ポイントです。
自分の将来や出世などもからんで恋愛オンリーじゃないのが現実味があってよかったです。
これからも貴士と並び立つ為に、土下座した鳴海の姿が潔よくて惚れちゃいました。
エロ:★3 寮の部屋で声を抑えてするHに萌えました。
総合:★4 お仕事描写がリアルで、恋愛面だけじゃないのがよかったです。
きゅーんとしまくってしまいました。
めっちゃ良かったです。
ひたむきにひたむきに主人公(受け)に片思いしてた有能で無口な攻めが大好きです。ツボにきました。『親友の位置にいて、痩せ我慢してる』という設定、私って本当に好きなんだよなぁとつくづく思わされました。
最初のキスが好きです。
募る思いが限界にきた無口な攻めが、受けの名前を連呼しながらキスし、そのあと受けが拒絶して逃げ出すシーン。ここ、キューンが最高潮でした。切ない、切なすぎるよママン。
ちなみに舞台は銀行です。二人とも銀行マンです。
うえだ真由さんの小説、お仕事の内容をきっちり書き込んでくれるものは本当に嬉しい。キャラがちゃんと仕事をしてるのが好き。
それがキャラ設定やら物語の進行やらと上手く噛み合ってる場合は、ラブそっちのけで楽しんでしまう。楽しめましたw銀行の仕事の裏話がちょくちょく出てきて面白い。
主役二人の、偽善的価値観をふりかざしていない働きかたも良かったです。ノルマのために多少は汚い手も使うリアルさ、けど根底では悪人にはなれないっていう微妙な匙加減が好感でした。