パーフェクト・ラブ

絶倫男VS捨て猫

昼間は喫茶店で夜はバー「リボルバー」のオーナー・ヒロはオープン・ゲイの絶倫男。
浮気癖が原因で別れた元カレの紹介で、新しいDJを雇う。
小柄で長い髪の美形、ぱっと見は少女のように見えるが22歳の男だと言う瑞希。
会っていきなり服を脱ぎ出し、「抱いてみる気はない？」と言い出し、にわかに喜ぶヒロだったが…、瑞希は空腹の為にやけになって金を稼ごうとしただけだったのでした。

雇って同居させたはいいが、高慢な態度でヒロを振り回す瑞希。
振り回されるヒロはすっかり調子が狂いっぱなしで、絶倫男も形無しです。
夜這いしてなんとか瑞希と寝る事に成功するも、瑞希の心には忘れられない人いてヒロが入り込む隙間などありません。
その人を思い出し夜な夜な泣きじゃくる瑞希。
なんとか失恋の痛手から立ち上がって欲しくて、こっちを向いて欲しくて、あの手この手で気を引こうとするけど、だんだんと苛立ちが増してきます。

少々荒治療をして、なんとか瑞希を過去の人から自立するようにします。
けど、ヒロが瑞希に絶倫ぶりを披露できる夜はなかなか訪れず…。

瑞希というキャラの感じが、なかなか掴みにくくて難儀しました。
「愛の理由」あたりからなんとか性格などが掴めてきました。
ヒロの語り口で進んでいくストーリーは私にはちょっと新鮮でしたが、くどいところも多々あって、正直読みにくいと思いました。
拾った子猫（瑞希）をどうして育てたらいいのか分からず困ってしまい、だけと捨てる事もできないから、早く自分から出て行ってくれ…と願うヒロの胸中はちょっと切ないです。
ヒロの絶倫ぶりがここでは披露されていなかったことが残念でなりません。
続きに期待します！