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sonohitomi sonogo matome
葉月×総の「その瞳、玲瓏たり」シリーズの総集編その2です。
各10ページから22ページのショート10作品が収録されています。
恋人同士になった二人の日常です。
「深淵より」
総は帰国した葉月へ届け物をするよう命令されます。ホテルで渡して用は済んだと踵を返す総を葉月がつかまえます。
「心の在処」
前作続き。久しぶりに抱かれる総を気遣う葉月です。
「夜の果て」
前作続き。次のステップに進みたいという葉月を一蹴する総ですが、翌朝偶然会った友人二人に葉月が総を恋人だと紹介したところから考えを変えます。
「君の全て」
前作その後。総を見送った後の葉月の様子です。
「夢でなく」
前作その後。その夜ホテルに来た総が休暇をとったので葉月の大阪行きについていくと話します。朝食の席で会った友人二人と夕食を共にした後、再びベッドで甘い時間を過ごします。
「夢ではなく2」
前作続き。甘いベッドシーンです。
「夢でなく後日談」
前作続き。シャワーを浴びてパジャマを着替えて…です。
「一路西へ」
前作その後。翌日、大阪へ向かう道中と到着の模様です。
「事の顛末」
前作続き。総はひったくりを捕まえようとして負傷します。隠そうとしますが、夕食中に葉月と大阪の名医(瀬戸口)にバレます。
「顛末の後」
前作続き。大阪で過ごす初めての夜です。負傷した総は薬を飲んで先に眠り、葉月は瀬戸口と仕事の打ち合わせをします。ベッドシーンはないですが、甘い雰囲気です。
少しずつ話が進んでいるので、連作というより「章」という印象です。
個人的には萌えどころがぎゅっと詰まった二人だと思います。
天才的な脳外科医×ウブなヤクザ秘書という職業。
二人とも同じ相手(佐伯巽・大ヤクザ)に長い間片思いをしていたこと。
知り合ってから長い間、葉月にとっては友人の養子、総にとっては養父の友人であり恋愛感情がなかったこと。
年の差カップル(36歳×27歳)であること。
頑なな受けが攻めにだけ「特別」であること。
そして既存絵柄ではないのでシリーズではお馴染みですが、北上れん先生の表紙イラストの二人(白衣姿の葉月×スーツ姿&メガネの総)が格好良いです!ただ、「夢でなく」で総は185cm、葉月は188cmくらいの身長だと言っていますが、それにしては身長差があるかなとは思いました。でもそれがイラストとしては良いです…!
少しずつ進んでいく恋愛の過程が楽しめるシリーズです。二人がそれぞれをとても好きでいるのがじんわりと感じられる素敵な作品群でした。