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アメリカ西海岸・LAを舞台に繰り広げられる、セレブやら芸能界やらのなんとも華やかな世界です。
ただ、設定のわりに浮かれてるという印象はあまりなく、メインCP(ジャック×ナオ)のラブもなんともゆっくりで焦れったいくらいなんですよね。
気持ちは結構すぐに通じるんですが、ナオがストレートということもあり身体の関係にはなかなか(そりゃもうなかなか!)進みません。
短編を繋げていく形式なんですが、1編目では軽くキスしただけで終わってます。いくら10年以上前の作品とは言え、ある意味新鮮です。
しかし、なんといってもナオの叔父(便宜上そういうことになってますが実際にはもっと遠い親戚)のマイクがなんともいいキャラクターなんですよ。
日系人のマイクは高級フラワーショップ経営で、夜は所謂『ドラァグ・クイーン』です。このマイクのキャラクターの濃いこと!まあ笑い・ギャグ面担当ではあるんでしょうが(ゴメン)、それだけで終わってません。すごい存在感です。
それにしても、ナオ以外のキャラクター全部ゲイなんじゃないの?というくらいゲイばっかりです。
そしてメインのラブが少しずつ段階を踏んで行く分、その代わりにというわけでもないでしょうが、脇で次々にCPが出来上がって行くんですね。
この巻では、2編目『グッドナイト・アリア』で、ジャックの友人で『兄弟』になったことがあるという(好みが似てるそうで・・・)スティーヴと、ジャックやマイク・ナオの仕事相手でギフトショップをやっているアンディがCPに。
正直なところ、私は芸能界・業界もセレブもBLの設定としては好みではありませんし、その点からもちょっと入り込めない部分はあるんです。外国人ならではというのか、台詞が大仰で痒いとかも。
ただ、それでもすらすら読めて面白いとは思いましたよ。大好き・お気に入りとは行きませんが、続けて続刊も読もうと思えるくらいには十分楽しめました。
イラストのカトリーヌあやこさん(懐かしい・・・)ですが、小説イラストとしてどうかはまた別としてさすがにベテラン漫画家さんで見せるのが上手いというのか、特にコミカルな挿絵がなんとも楽しいです。好みの絵柄とは言いませんが。