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ai to kemono
あらすじ:
捜査一課の新人刑事・泉(受け)は、先輩刑事で相棒の一色(攻め)と共に、ある連続殺人事件を捜査することに。
犯人の狙いは、過去に人を殺したことのある前科持ちばかり。
やがて、ターゲットは過去に泉の家族を殺した人物にまで及び…
連続殺人事件の捜査をメインとした刑事ドラマ。
犯罪というものを刑事や加害者、被害者遺族等の視点から多角的に描くシリアスな作品です。
幼い頃、家族を飲酒運転事故で亡くした泉。
真面目で正義感の強い人物ですが、当時車を運転していた男が大した罪に問われず、今ものうのうと生きていることに内心憤りを覚えています。
男への憎しみを捨てきれない自分は、神気取りで犯罪者を裁いている連続殺人犯と同類なのではないか。
そんな彼の不安や迷いが丁寧に描かれていて読ませる展開です。
犯罪の一線を越えることはなくとも、誰かを殺したいほど憎んだり、境界線上で迷うことは誰にでもあり得るのかもしれない。
そんなことを考えさせられる、リアルな被害者遺族の心情が描かれています。
相棒として泉を支える一色は、一見ジゴロのような見た目でいいかげんなオヤジですが、いざというときは非常に頼りになる人物。
泉とは、彼が家族を亡くした頃からの顔見知りで、自分を慕って刑事になった泉のことを何かと気にかけています。
泉と一色のテンポの良いやり取りはシリアスなドラマの中の和み要素であり、付き合いの長い二人ならではの仲の良さを感じます。
だらしない一色に説教しまくる泉ですが、10代の頃は子犬のように一色を慕っていて、実は今も尊敬の気持ちは変わらない〜という設定も萌ポイントでした。
ストーリーとしては、犯人が泉のことを気に入り、自分から彼に接触というのはややご都合主義?泉をレイプするのも迂闊すぎるように思えました。
ラブ展開としても、泉の一色に対する憧れの気持ちがどういう経緯で恋愛感情に変わったのか、もう少し掘り下げが欲しかった気がします(一色→泉も然り)。
ちなみに絡みはラスト1回のみで、中原さんの作品としてはエロもかなり控えめ。
しかし、犯罪をテーマとした人間ドラマとしてはなかなか読ませる内容。
犯罪者に対する憎しみや殺意を否定するのではなく、肯定した上で自制する一色や泉の強さ、優しさに勇気をもらえるような作品でした。
ちなみに電子限定SSは、恋人になった後の泉と一色が、二人きりでのんびり休日を過ごす話。
一緒にお昼を食べたり、一色が昼寝する泉を見守ったり…と、Hこそありませんが、二人の日常風景に癒されるお話でした。
1冊丸ごと表題作。泉(受け)の視点で進んでいきますが、一色(攻め)の視点もちょっとだけあります。
「犯人探し」ミステリーに、誰の心にもありそうな「犯した罪状の重さ」と「判決の軽さ」への不満から私刑へ傾きそうになる心理を絡めた作品です。
単に犯人が分かっておしまいではなく、泉が「獣」へ誘惑されるのを一色が「愛」で止めようとする展開が良かったです。一色も犯人も泉にはとても魅力的な声であるので、ぜひドラマCDにして欲しいと思いました。あの方とあの方とかで!
「犯人探し」の点からいいますと、犯人っぽい人物が多くて、ミステリー大好きな私には推理のしごたえがありました。考えすぎな自分には誰も彼も怪しく思えて中原先生に挑まれている気がしたくらいです。主人公が会ったことのある人物(一度登場した人物)が犯人という正統派で嬉しかったです。
余談ですが、推理といえば、序盤の捜査一課七班の挿し絵で一番奥のメガネさんは誰なのかというのでも頭を使いました。挿し絵の後で説明文があったので、ページを行きつ戻りつぺらぺらしながら読みました。メガネ好きとしては外せない点だったんです(笑)
ただ、それぞれに個性は出されていますが、そうインパクトのある強烈なキャラはいなかったです。私にはそれがまた犯人に疑わしく思えてしまったポイントでもあったのですけれど、そうでない方には単に登場人物が多いように思えてしまうかもしれません。
犯人が一枚上手とはいえ、泉があっさり捕まって手も足も出ないのは新米でも刑事としてちょっと情けなかったです。あっさり解放されるのも拍子抜けでした。でも犯されてしまうのに助けがこないという展開はちょっと新鮮でした。
私は小説は現実から離れて楽しみたいタイプなので、現実の辛さが浮かぶ作品は苦手なのですが、この作品は虐待や飲酒運転などの事件が登場しても読みやすさで物語に引き込まれたので、重い気分になりませんでした。
癖のある先輩刑事×真面目な後輩刑事カップル、ミステリー好きにお勧めだと思います。
幼いころ両親と兄を事故(事件)で亡くした泉は、近所の交番勤務の一色に憧れて刑事の道へ。
若くして視庁捜査一課に抜擢された泉は一色と一緒に働くことになりますが、一色はだらしない不良刑事で真面目な泉とは水と油の関係。
オヤジ発言連発の一色と間髪いれずに小言を言う泉の息がぴったりで良かったです。
今回は凶悪事件の捜査に重点が置かれた作品でサスペンスものとして読み応えがありました。
軽い処罰だけで社会復帰し反省していない悪人達を罰していく犯人。
それは悪か正義か。
過去に両親と兄を殺されている泉は犯人に同調しそうになる気持ちと葛藤しながら、刑事としての正義を全うします。
犯人に引きずられそうになる泉の意識を呼び覚ます一色の”声”が妙にいやらしかったです。
一色と泉の絡みは最後だけでエロは少なめでしたが、2人のキャラも好きで面白かったです。
中原一也さんの刑事物。
攻めはお得意の包容力にあふれたオヤジ、受けは心にブレない正義感を潜ませた新人刑事です。二人共ノンケ設定というのも中原作品ではお馴染みです。
BL抜きにしても、刑事物ドラマの原作としても良いくらいの設定+展開だと思いました。
幼児虐待や飲酒運転、強姦殺人の犯人でありながら証拠不十分などで不当に軽い刑になった犯人達を、正義の名の下に残忍に殺してゆく犯人。
その犯人は犯罪被害者の遺族でもある受け、泉に接触してきて堕ちてくるよう誘惑してくる。
表の正義と闇の正義に揺れ動き、同時に少年時代から憧れ続けている相棒刑事一色と、魅力的な声で『正義をなす者だ』と囁くサイコパスとの間でも揺れ動く泉。
若い泉の葛藤を丸ごと受け止め、「人間なのだから犯人を憎んでもいいんだ」と包み込む一色。
と、ここまでで本当にTVの「○棒」でも使えそうなストーリーですよね。
BL的には、Hシーンはラストに一回だけ。男は初めてなのに余裕綽々な一色です。事後は甘さ控えめで「男同士・刑事同士」の恋愛って感じが良いです。
①受けが薬物を使われてレイプされてしまうシーンがありますので、地雷の方は注意!
②イラストが素敵で、よれたオヤジのはずの一色がキレイすぎる?
③「声」がポイントという小説です。BLCDにも向きそうですね。
なかなか面白い犯罪小説を読んだ気分になる一冊。
BLだと思って手にすると、
その意外な男臭さとテーマの重さに圧倒されるかも。
本編はがっつり犯罪サスペンスで、とても読み応えがあります。
BLのあまあまらぶらぶを期待すると、肩透かしかも。
かといって全くどきどきしないのかというとそうでもなくて、
いい具合にBL要素も散りばめてあり、
ちょっとブロマンスっぽい雰囲気。
このお話、このまま普通に映画化しても充分見応えのありそうな感じです。
攻の一色は、タバコ臭くてだらしないが、
いざという時には男の色気を漂わすちょい悪オヤジ。
その相棒の泉は、自分の信念を持って真っ直ぐ前を見据えている青年。
そんな泉が、正義と必要悪、刑事の一色と犯人の間で大きく揺れ、
迷う姿に人間臭さを強く感じます。
しかし、迷いながらも自分を見失なわない強さは、
結局は一色ありきなんですが、その辺の絡め方がようやくBL。
読んでいて、こちらの気持ちも泉と一緒にぐらぐら揺れちゃって、
ついつい自分だっら堪えられるかと考えてしまいました。
なので、泉が一色の声で思いとどまってくれて、ほっと安心。
評価としては、BL萌という観点から見れば萌×1くらいなのですが、
やっぱり小説として面白かった!……ので、ちょっと神よりの「萌×2」!
泉の心の揺れる様子と事件解決への動きと中原さんらしい男臭くて仕事のできる普段はだらしがないけど頼りになる一色が泉を繋ぎ止めるお話ですね。
事件や捜査の様子や泉の気持ちの揺れにハラハラしながら読みました。
犯罪被害者の泉に加害者を裁く犯人から執着されて。まさかのレイプ!
考えさせられるお話でした。加害者を守る法律、泣き寝入りの遺族や被害者。
でも泉なりに心の整理をつけられました。
また頼もしい一色がついていて一線を踏みとどまります。
一色にずっと憧れてキラキラと子犬のような目をして慕っていた泉。そんな泉をぶら下げられて手を出さないようにしてた一色。でも犯人に取られるくらいならと告白。
そして最後の一回のエッチ。
恋愛面よりは事件と心の揺れと支え的なお話でしたね。
とても読みごたえがありました。
途中まではBLだよな?と展開に恋愛要素が現れずどうなるかと思いましたが、所々に一色に色気を感じる泉や泉を気にかけ可愛がる一色に、ちゃんとBLらしさもあり。
みずかね先生ラブ でこの本に到達。
だって表紙からして男前!って感じじゃん~
って思ってたら、ほんと表紙通り、内容も がっつり男っぽかったです。
決してあまあまではない・・・
詳細は他のお姉さまがお書きになられているので割愛(すんません)
タイトルに書いた通り BL部分を除けば、サイコパスもので
テレビドラマになりそうなお話でした。
少し昔の映画ですが「セブン」みたい。
受けさんが 悪の声に引きずられる役割なんですが、
そうなった時に我に返らせる役割をしたのが 攻めさんの声。
いい声って腰にきますよねー
上條恒彦さんとか森山周一郎さんの声より、もうちょっと若いので
いい声のイメージがないものか、、、ぴったんこのものが思いつかず。
きっと受けさんも腰がぶるって我に返ったに違いない(笑)と
想像しながら読みました。
しかーし、なんともはや みずかね先生の絵とはかけはなれて
甘さのかけらもないお話。
え、そこで助けにくる? とかいう都合のいいこともなく
受けさんも散々な目に遭わされて痛ましや・・・
そういうのがダメな人は難しいかもですね。
攻めさんにしっかり労わってもらってね(TT)
というお話でした。
やっぱりみずかね先生だと甘々ストーリの方がうれしいなあというので
萌 です。