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yoru no otoko
あらすじ:
ヤクザ組長の息子・契(受け・20代後半)は、家の守り神で吸血鬼の花韻(攻め)の生け贄として、15年間彼にその身を捧げてきた。
組長の座に就き、外の世界を知った契だが、花韻への想いは日に日に強まり…
幼い頃、吸血鬼の「生け贄」として、屋敷の別棟に閉じ込められた契。
それから15年、吸血鬼・花韻と二人きりで生きてきました。
テレビの他に外の世界との接触がなかったため、感情の波の薄い性格ですが、
花韻の教育もあってか、冷静で洞察力のある人物に育っています。
かつては年の離れた兄のように花韻を慕っていましたが、花韻の心はかつて愛した女性(契の先祖)にあり…
自分は彼女の代わりにすぎないと知ってからは、彼に愛憎入り混じった感情を抱いている。
そんな、物静かな佇まいの中に暗い情念を秘めた人物です。
そんな契、普段はクールですが、あさひさん作品の受けの例に漏れず、絡みとなるとノリノリ。
18歳で初めて花韻に抱かれて以降は、ちょっとの刺激にも反応する敏感な身体になってしまい、その色香で組員たちをも虜にしてしまいます。
あさひさんの作品なので、受けが絡みで幼児化するのはお約束。
「おっぱい、好きぃ……」
「おち……ん、すごく、いい……!」
「ら、めぇ……、壊れる、こわれるぅ……!」
等、子どものような言葉遣いで乱れています。
しかし、今回の受けは幼い頃から攻めと二人きりの世界に生きてきた設定なので、幼児化にそこまで不自然さを感じませんでした。
契のキャラクターはなかなか魅力的だし、人外攻めが受けを育てるという紫の上的な設定にも萌えがあり、途中までの展開(といってもエロシーン中心ですが)は好み。
しかし、花韻が契を愛する理由がやや説明不足なのが残念です。
花韻が契を大事に思っていることは言動から伝わってきますが、かつて愛した女性への想いを吹っ切ってまで契を愛した決め手は何なのか?
そのへんが、契の幼少からのエピソード等ないため、いまいち伝わり辛かったです。
また、ラストの敵対組織との決着のつけ方も、花韻が一瞬でカタをつけてしまうので、かなり呆気ない印象。
契が組長の座を退き花韻と生きることを選ぶこと自体は納得ですが、騒動の顛末や、その後の組の様子など、もう少し説明が欲しい気もしました。
東野海さんの美しい挿絵も相まって、全体に漂う耽美な雰囲気は良い感じなだけに、ストーリー展開の物足りなさが惜しい印象です。