この世の果てまでも

konoyo no hate mademo

この世の果てまでも
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない7

--

レビュー数
3
得点
12
評価数
10
平均
1.9 / 5
神率
0%
著者
水無月さらら 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
宝井さき 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784576160658

あらすじ

抱き締めてよ、せんせい……でも、オレを見ないで
教師の俊彦の前に現れた、かつての教え子・翔馬。すべてを奪われながらも絶望の中で生にしがみつく俊彦と、彼に妄執を抱く翔馬の最果ての恋。

俊彦って命汚いヤツだよ。自分に甘くて逞しいんだ――結婚を控えた中学教師・俊彦の前に現れた翔馬。
肉親の愛に餓えていた教え子の想いを踏みにじり、若気の至りとはいえ過ちを犯した俊彦に、翔馬はいまだ妄執を募らせていた。
若き成功者である翔馬は無慈悲な知恵と無尽蔵の財力を振るって俊彦を追い詰めていくが…。手酷い仕打ちを受けてなお消えぬ愛しさ。
この子を愛そう――連綿と続く業を知り、俊彦の想いは静かな覚悟へと変わっていく…。

表題作この世の果てまでも

受の元教え子で実業家,23歳
中学教師,29歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

とんでもBL

電子書籍で購入。
挿し絵あり、あとがきあり。
表題作の他に、番外編SSが収録されています。

時々、とんでもない鬼畜な話を読みたくなります。
ひぇーーーって、鳥肌がたつような作品。
検索にて本作にたどり着いたものの、しゅみじゃない評価があまりにも多くて購入を悩みした。
男性出産以外、特に地雷のない私。
地雷だった二輪挿しも克服し、リバも異物挿入も美味しく頂けます。
ただ、ストーリーの破綻しているものだけは許せません。
勇気を出して、購入。
ドキドキしながら読み進めました。

読後の感想は、「悪くない」。
文章も読みやすく、ストーリーも登場人物の行動も心情が詳しく説明されているため、その思考回路ならその行動もありよね……と、不自然さはありません。

全然、悪くない。
というか、むしろ、「とんでもない鬼畜」を求めていた私としては、かなり良い。
萌え×2評価です。

とはいうものの、多くの方の地雷てんこ盛りです。
そういえば、このパターン、前もあった。
桃さくら先生の『DEAD END』だ……。

前評判やレビューを確認して、とんでも作品と覚悟しながら読み進めることをオススメします。
何もなしで手に取ると、間違いなくしゅみじゃないとなってしまうでしょうから。

2

私は好きです

う〜ん…評価が難しい、という一言に尽きます。タイトル的にドラマチックな感じで、少し気になったので購入させていただきました。

主な登場人物は同じ中学の養護教諭と婚約をしている中学教師の麻生俊彦、俊彦の元家庭教師先であった実業家の最上翔馬のふたりです。

俊彦の父親は会社が倒産して死に、兄も自殺、妹は変死体で見つかり、母親はそのことがあって精神を病み亡くなってしまいます。そんな絶望が続いた俊彦に、一筋の希望とも言えるもの。それは、同じ中学で働く婚約者です。俊彦は婚約者とこれから続く幸せな未来に期待を馳せます。しかし、その思いにも亀裂が入り始めます。ある日、学校に行くと生徒たちの様子がおかしいことに気付いた俊彦。生徒の一人に聞けば、とあるAVの静止画と思われる画像が出回っていたらしく、その画像を見せてもらいます。その画像に写っていたのは紛れもなく、俊彦の婚約者だった…。

どこまであらすじを書いていいのかがわかりません(すみません)。ネタバレは避けたいのでここで止めておきます。

評価を見る限り、地雷なしまたは痛い系が好きな人と、本当に無理な人、のどちらかに分けられるような作品だと思います。レビューのタイトルに付けたとおり、多くの人には受け入れ難いプレイや設定などもそれなりに入っていた…というか、ほとんどがそうでした。でも私自身が監禁や束縛、痛い愛などは結構好きなので、萌×2評価にさせていただきました。最後の方の疾走感?というか展開の速さについていけなかったことから、神評価までには至りませんでしたかね…。でも、作品全体で見てみれば読み応えもあるし、幸せがずっと続くわけじゃないよ、と語りかけてくる感じがとても良かったです。購入して良かった!

2

ひたすら悪趣味な一冊

水無月さららさん、ちるちるの作家紹介欄に「トンチキ・トンデモBLの大御所とも言われる」とありましたが、本書はその持ち味がいかんなく発揮された一冊なのではないかと思います。

主人公は、結婚を控える中学教師・俊彦(受け)。
ある夜、昔の教え子・翔馬(攻め)から電話がかかってきます。
10年前、俊彦は当時中学生だった翔馬を犯した挙句ホテルに置き去りにした過去があり、翔馬は彼に復讐する意志を告げ電話を切ります。

後日、俊彦の婚約者は翔馬の差し金で素人モノのAVに出演させられ、それを苦に自殺。
俊彦も夜の街で複数の男に輪姦され、その動画が出回り学校をクビになってしまいます。
職を転々とする俊彦の前に、実業家となった翔馬が現れ、彼を監禁。
婚約者が複数の男に犯される映像を彼に見せ、別室でそのリアクションを楽しむ…という、悪趣味極まりない復讐モノです。

特に嫌悪感を覚えたのは、
自殺した婚約者がどのように陵辱されたのか事細かに(映像や台詞で)語られるシーン。
5人の男に順番に犯されたとか、茄子を突っ込まれたとか、明らかに作者の趣味で書いているとしか思えないセカンドレイプ的な描写の数々にドン引きでした。
彼女を愛していた筈の俊彦は、その映像を見て自慰に耽った挙句、処女でない彼女に価値はない、と結論付け彼女の死を乗り越える…という超展開。

本書の更に酷い点は、メインキャラの行った犯罪行為の数々が、真の黒幕の登場により全てうやむやになってしまう後半部。
俊彦が幼い翔馬を犯したことも、翔馬が無関係の女性を死に追いやったことも全て忘れ去られ、一番悪いのは彼らの父親たちでした、で片付けてしまう力業にはある意味感心しました。

ラストは、
黒幕の一人が「うおおおっ」と絶叫と共にビルからダイブして、
翔馬の側近(婚約者のレイプに加担した人物)が「…終わりましたね」と呟き一見落着。
コントかと思うほどやっつけ感溢れる結末でした。

水無月さんはあとがきでリバを書かれたことを得意げに語っていらっしゃいましたが、若い頃の俊彦×翔馬のシーンは数行しかなく、リバとも呼べないような代物。
生意気なことを言うようですが、そんなことよりもっとストーリー面に力を入れるべきだったのではないかな?と思いました。

文字通り受けつけなかったので、しゅみじゃない評価とさせていただきます。

47

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