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freezing eye
スレイヴァーズシリーズのスピンオフの新装版。旧版を読んだのはだいぶ前になりますが、大好きな作品です。
あらすじ:
大手商社のエリート・早瀬(受け)は、社内弁護士の若宮(攻め)から突然の告白を受ける。
現在準備中の裁判に若宮が勝てば彼と付き合うよう、約束してしまい…。
前半の表題作は、二人が付き合い始めるまでの話。
後半の「Calling Eye」は、早瀬の故郷・京都での話となります。
※「愛は虎の子を救う」は書き下ろし。
クールビューティな早瀬と、男前で包容力のある若宮。
一見オーソドックスな年の差カプですが、双方のキャラに個性があり、時に非常にコミカルなやり取りに発展するのが面白いです。
何と言っても若宮のオヤジギャグがインパクト大。
真面目な顔で隙あらば会話にダジャレをねじ込んでくるのが可笑しすぎます。
ハンサムで優しくて仕事も家事もこなす完璧超人なのにダジャレ好き、というギャップが絶妙な良キャラだと思います。
早瀬は、祇園花街の舞芸妓の私生児として生まれ、旅館を経営する遠縁の夫婦に育てられた苦労人。
しかしひ弱な印象はなく、不幸な境遇から抜け出すべく自ら行動できる野心家です。
クールビューティーながら、若宮のボケに対するリアクションやツッコミのセンスは抜群。
若宮に甘えている面も多々あり、大人の可愛らしさが感じられる人物でした。
あとがきによると当時の華藤さんはオヤジギャグにかなりの抵抗があり、それでも編集の指示で泣く泣く書かれていたんだとかw
若宮のダジャレ好きキャラは個人的にかなりツボなのでこの裏話は意外でした。
京都編のシリアスで(やや浮世離れした)雰囲気がこの若宮のキャラクターにより緩和され、物語に現実感や温かみを与えていると思います。
書き下ろしは、京都の「虎の子渡しの庭」にちなんだお話。
早瀬の野心家な一面と、そんな早瀬を凶暴な仔虎に喩える若宮のやり取りが可笑しくも可愛いSSです。
久々に読みましたがやはり絶妙なCPだと思います。
萌度MAXという意味で神評価をつけさせて頂きます☆
※新装版にあたり直された数行というのは、早瀬が破った書類に関する下りでしょうか。
現在旧版が手元にないため確認できませんが、華藤さんにとっても早瀬にあの行動を取らせることは本意ではなかったのかなと、あとがきを読んで思いました。
電子版購入。雪舟薫さんのイラストは表紙のみ。
なんだか分かりづらい内容だと思ったら、シリーズ最後の完結編だった。
初刊から、追って読んでみるつもり。
シリーズ6巻のメモ。イラスト:雪舟薫
★フリージング アイ 2004年12月31日 スピンオフ 若宮法顕x早瀬義弘
5 スレイヴァーズ グレイス 2008年2月29日
4 スレイヴァーズ ディア 2006年7月31日
3 スレイヴァーズ ヌード 2003年3月31日
2 スレイヴァーズ ラヴァ 2001年12月
1 スレイヴァーズ キス 2001年1月 社長令息・倉橋柊一x元使用人・冴木鷹成