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tsuioku no shiroki kanata ni
軍医のルスラン(受け)は、軍人・キサラギ大尉と共に敵国軍の捕虜に。
彼らを捕らえたのは敵国軍の少佐・ユーリー(攻め)。
ユーリーはルスランのかつての親友で…
元はユーリーと同じ国で生まれたルスラン。
貴族の嫡子同士、仲の良かった二人ですが、ルスランの父が叛徒の罪を着せられ処刑されたことで、状況は一変。
亡命したルスランは、亡き母親の祖国・ヒムカ(日本のような国)でキサラギ大尉と出会い、彼の計らいで軍に入れてもらった…という経緯があります。
復讐や捕虜への拷問が絡むシリアスな話かと思いきや、メインは三角関係?
キサラギ大尉に求愛され戸惑ったり、
ユーリーに抱かれ蕩けまくったり…と、
意外にもルスランの立ち位置がヒロイン的。
しかし、患者が誰であれ真摯に治療するところや、重体のキサラギ大尉をユーリーから守ろうとするところなど、男前な面もあるのは良かったです。
ユーリーは、ルスランの母を射殺した冷酷な軍人…かと思いきや、実は子どもの頃からルスランしか見えていない執着攻め。
縁談を断ったがために雪山に左遷されたり、ルスランに恨まれていると思い込み涙を流したりと、意外にも不器用な苦労人でした。
しかし一番男前だったのは、ルスランに想いを寄せるキサラギ大尉かもしれません。
ルスランの想いがユーリーにあることを察し、二人が結ばれるよう影であれこれ動いてくれる(重体なのに)、いぶし銀の魅力あるヒムカ男児でした。
このキサラギ大尉とユーリーの、暗黙の協力プレイは見どころの一つ。
敵国の軍人でありながら、ルスランを愛する者同士さりげなく助け合っているところに萌がありました。
ユーリーは意外とイイ人、キサラギも言わずもがなイイ人で、今ひとつストーリーに緊張感がないのが玉に瑕?
しかし、雪山という舞台設定や、脇も含めたキャラクターの個性などは楽しめる一冊でした。
攻めにも受けにも惚れず、当て馬に惚れました!
いい男なんだわー。なんだけど心に刺さるものが一かけら足りない感じ。
最後の3Pぐらいが goood! でしたが、やっぱ萌2寄りの萌。
電子本サイトでチラ見して、読みたかった1冊。
チラ見レベルでは全く気が付きませんでしたが、
再会物+ほぼ三角関係ものじゃんという気が少々。
吹雪真っ只中の砦の中だけで進行するお話です。
受けさんと当て馬で逃げてる時から吹雪中で、
吹雪の中、攻めさんと遭遇。「なんで、あんたと再会するん?!」という
受けさんの驚愕シーンから始まりますが、そのあとも
ずーっと吹雪いてる感じで、「閉ざされた空間」感が結構ありました。
攻め:帝国の軍人。雪ん中のある砦の一番えらいさん。貴族の嫡子。
受けさんとは幼馴染で仲良かったのだけど、
生き別れになる前にめっちゃ確執あり。言葉足りない系&鉄面皮。
受け:帝国から亡命して日本みたいな設定の国の軍医。帝国では貴族の嫡子。
もともと帝国人の父と、日本みたいなとこの母のハーフ。
攻めさんのことをめちゃ恨んでる。
でも医者なんで、危害を及ぼすことはできず。
基本、善人。どこ行っても、男子に狙われる体質?顔?の模様。
当て馬:日本みたいなとこの情報部員系軍人。
受けさんをかばって一緒に逃亡兵になる。
胸病み中。善人だわーこいつ。
後、性格よすぎて軍用犬になれなかった超お利口犬(笑)と、
攻めさんに従うおつきの少年 などが出てきました。
超お利口犬も少年も、お話推進役として、いい感じですし、
なんてったって当て馬がいいー。こいつとくっつけばよかったのに(笑)
最後、当て馬はちゃんと元気になったんかいっ とか、
どっかに復帰したんかい 等 気になる点はありますが
どろんどろんまでいかず、やることやってるし、日本人的心情訴え場面も
あり、せつない系ってことで、よし! という感覚です。
親友の裏切りにより全てを失った主人公が、10年後に思いがけず再会することから始まる物語。雪に閉ざされた世界で2人の過去と現在が交差しながら話は進んでいきます。シリアスな話ですが合間合間に犬のべオと従卒のサーシャがほのぼのさせてくれます。べオがとってもカワイイ。
三角関係の一角というか当て馬というかのキサラギ大尉がとてもいい人過ぎて、ちょっと物足りない感じもありました。「三角関係は1人がいい人過ぎると物足りない」という自説が裏付けられた気がしてます。