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面白かったー。
「純愛ナルシスト」の続編ですが、色んな意味で前作よりも更にパワーアップしてました。切なさもユーモアも。
メインキャラも脇役も、いい味を出してました。
イケメンのトップアイドル瀬名くんの鈍感さには、笑いを通り越して涙が出ます。イライラする鈍感さってあるんですが、瀬名くんにはそれがない。こういう鈍感さ、めっちゃ好き。
せっぱ詰まってから言った守島の告白も良かったです。そこまでの長いすれ違いでかなり焦らされたぶん、めちゃくちゃキュンとなりました。
続編読みたい。
前作で晴れて恋人同士となった瀬名と守島。
しかしラブラブで幸せいっぱいな日々を送るには、
二人とも意地っ張りで素直じゃなさすぎました(特に瀬名が)。
「抱かれたい男NO.1」でありながらも童貞だった瀬名は、
深窓の令嬢なみに性的なことに関しては、無知でピュアです。
ナルシストで美意識もプライドも高いので、
守島となかなか二度目のHが出来ません!
あられもない格好でするセックスに、潔癖な瀬名は抵抗があるようです。
「好きだからやりたい」→「みっともない自分を見せたくない」的な
瀬名の葛藤を読みながら、どこかでこういうキャラを見た覚えがある……と。
思い当たりました。そう、「白鳥麗子」です。
瀬名って男版「白鳥麗子」なんですよね(笑)
そんな瀬名を相手に、お預け状態の守島が哀れです。
今回の作品には、瀬名の姉が登場。
この女が派手で金遣いの荒い自己中の嫌な女なのですが。
最後に意外な胸の内を語り、ああこの人も素直じゃない人なのだ。
やはり瀬名の姉だなぁと思いました。
前作よりコメディ色は少なめで、瀬名の打たれ弱さがクローズアップされ、
守島も大人なようで子供っぽい。まだガッツリと瀬名を包める程の余裕はなさそうで。
どちらかと言うと痛々しく、せつない雰囲気のお話しでした。