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uruwashiki reijin
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イラストは前(華族花嫁)の方がよかったです
前のハイティーンの少年社長に見える攻なら若く孤独ゆえとギリ許せたことも、ちゃんと30代に見える攻めだと、この歳でこの中身のヤベー奴になってます
受もティーンに見えないです。
頭ハッピーな桜子もいつか色子だと気づくのでは?
電子書籍で読了。挿絵有り(実は國沢画伯がちょっと苦手なんですけれど、このお話には合ってた!)
『神』寄りの『萌×2』です。
最初「エロエロかぁ…」と斜め読みして、ちょっと放置しておいて、昨日きちんと読み直したら、メチャメチャ面白かった!皆さまとは若干、面白いと思う処が違うかもしれないのですけれど。で、なおかつ、旧版を読んでいないので、私は読み違えているかも知れないのですけれど。
でも『トーン』の所に『コミカル・シュール』と書いてあるので、恐れずに書いてしまいます。
これは、私の大好きな、愛してやまない『トンチキ』の名作ではないか!
そもそも、旧華族だとか、それに付きものの『成金』だとか、東京の一等地に乗馬が出来るほどの庭を抱えた大邸宅だとか、もう、設定が夢の国!それに加えて、一回履いた靴下は捨てるだとか、どれだけ雇っているんだよと突っ込みたくなるSPの数だとか、挙げ句の果てには『醤油で殺人』ですよ!
受け(『ヒロイン』と言っても差し支えないのでは?)の桜海くんは、不始末を侵した姉の身代わりに慰み者として『嫁ぐ』のですが、どんな酷い目にあわされても「崇仁さまをお慰めしなくちゃ」で復活する。あまりにも箱入り天然で、読んでいる最中に数回「天使かっ!」と呟いてしまいました。
そんな桜海くんですから、クライマックスで崇仁の自分への愛を自覚した途端に覚醒し、自分に求められているふるまいのあり方を理解し、寵愛を確固としたものにする場面は感動すら覚えました(シーンはエロエロなんですけれど)。
この、そこはかとないおかしみは、全編を通して桜海くんの一人称で綴られているからなのでしょう。『桜海視点』というのとはちょっと違って、彼に話しかけられているみたいなのです。親身になっちゃうように計算されている。
犬飼さんの筆の力量、恐るべし。
2011年に刊行された本を暴力描写を少なめに甘めに修正した新装版との事ですが、私はもっと甘さが欲しかったですね。
没落した華族の末裔の桜海(受け) と桜海の姉の婚約者久堂崇仁(攻め)
姉が崇仁の弟の子供を身ごもり、償いとして崇仁の話し相手という名目で崇仁に仕える事になります。
当然話し相手で済むわけはなく身体の関係を強要される事になるのですが…。
縛られて犯され言葉でも酷い事を言われているのに桜海はかなり早い段階で崇仁に惹かれていてビックリです。
途中から崇仁の桜海に対する愛情が私達読者には伝わってはくるのですが、私はもう少し甘さが欲しかったです。 ちゃんと「好き」って言葉にして欲しかったです。
ただ桜海がドMで奴隷気質なのでこれでいいのかもしれないですが…。
途中桜海が自暴自棄になりナンパをしてきた崇仁に似ているホストとホテルに入ろうとするのですが未遂に終わります。
そしてこの後のお仕置きエッチがよかったです。
初めてキスをしたシーンは「桜海、よかったねぇ」と思いました。ちゃんとお互い愛し合ってるのが伝わってきてよかったです!
この二人は一生こんな感じで関係が続いていくんだろうな。精神的なSM関係のお話は初めて読んだのですがラブラブではないけれど誰も入り込めない感じがよかったです。
この話は、没落していても華族の体裁を捨てきれない綾乃杉家の息子・桜海の一人称で進行していく。
次に何が起こるかって出来事や経過を追っていく形式と違い、桜海の胸中で感情が渦巻いている様子がじっくりと味わえた。
結婚前の姉が不始末を起こした償いとして、婚約者の話し相手兼慰め役という名目で身体の関係を強要させられるって話なのだが…。
最初は、現代ものなのに華族の家柄を重んじる価値観に時代錯誤を感じていたのだが、これが攻め・崇仁と桜海との奇妙な関係に嵌まっていると後から気付いて、逆に感心させられた。
周りが口を挟めない主従関係が色濃く打ち出されている。
姉の身代わりという役目を健気にこなそうと頑張っていた桜海が、いつの間にか崇仁に身体やプライドを蹂躙される事に喜びを感じるようになっていき、知らないうちにご主人様によって従順な隷人に躾られていく。
元から桜海にはそっちの素質を持っていたのを昔から崇仁達が見抜いていたとか、婚約破棄までの経緯が巧妙に仕込まれていたって種明かしが、犬飼さんならではの意表を突いた展開で、さすがだと感じた。
この状況でどこから崇仁を愛しいと思えるようになったんだろうって肝心の所が分からなくて引っ掛かるが、SとMの関係となると事情が違ってくるのどろうか?
桜海が満足しているならば、それでいいのかもね…
ちなみに巻末の番外編では桜海が犬(ドーベルマン)のコスプレでご主人様を楽しませているが、個人の欲を言えば3P展開が見たかったな~(笑)。
2011年刊行の『華族花嫁の正しい飼い方』の新装版。
タイトル、人物名、ストーリー等大幅に変更され、旧版に比較し暴力描写の薄い甘い作品となっているようです。
舞台は現代で、没落華族の末裔で大学生の桜海(受け)が主人公。
資産家の崇仁(攻め)と結婚する筈だった姉が、崇仁の弟との子を妊娠。
崇仁の希望で、姉そっくりの桜海が身代わりに。
表向きは崇仁の「話し相手」として彼に仕えますが、実態は彼の性奴隷と日々陵辱の限りを尽くされるというエロエロ調教モノです。
縛られ犯されたり、顔射され便器扱いされたり、人格を否定するような言葉を吐かれたり…と酷い扱いを受ける桜海ですが、興味深いのは、彼が崇仁の仕打ちに傷つくと同時に悦んでもいること。
物語途中から「あれ?何かこの子おかしい」と違和感に気づくと、二人が割れ鍋に閉じ蓋の相性抜群のSMカップルであることが理解できます。
崇仁はブレのない鬼畜攻めで、実は桜海のMとしての素質に幼き頃から目をつけていた執着攻めでもあります。
物語序盤、桜海のおどおどした態度に苛ついていたかに見えた崇仁ですが、そんな桜海を詰り虐めることこそが彼にとって最大の愛情表現。
そのことが如実に感じられる崇仁視点の書き下ろしSS(犬プレイ!)は、笑える上に彼なりの桜海への愛情も感じられて面白かったです。
ドS崇仁を筆頭に、ヒロイン気取りの桜海の姉や、崇仁の更に上を行くドSの弟など、メインからモブに至るまでまともな人物が一人としていない作品世界。
しかし、桜海自身が根っからのMということもあり悲壮感はなく、ここまで突き抜けていると逆に楽しく読めました。
ただし、他のレビュアー様も書かれていますが、現代日本で旧華族だ何だと大騒ぎする世界観に時代錯誤の感は否めず。
メールやスマホ、白ココアといった単語が出てこなければ大正あたりの作品と言われても違和感はなかったと思います。
昼ドラや韓流を鑑賞するときのように、現実離れしたキャラクターや展開にツッコミを入れながら楽しむべき一冊かと思います。
ファンタジーや特殊設定の物語をよく書かれる犬飼さんですが、現代日本が舞台だと、登場人物のオーバーな言動やベタな悲劇展開が良くも悪くも舞台から浮いてしまい、コミカルな印象をを残すということが分かりました(狙ってのことかもしれませんが)。
新装版で読めて良かった、とまでは思いませんが、いつもとは趣向の異なる犬飼作品に出会えたことは収穫でした。
2011年刊の本を改題・人物名と設定変更・文章の修正をして新装版として出されてます。原本より暴力シーンを削って甘くしたそうで、読みやすい本になってます。題名から想像するよりSMシーンはソフトだし、根底には愛情があるのでハッピーエンドです。
本編では主人公の桜海とドーベルマンの係わりがないのですが、書下ろしのSSで散歩シーンがあってカワイイです。また本編の謎も解けて美味しいSSです。
1冊完結とあっていつもより物語性が低めなのは残念ですが、その分犬飼先生初心者の方にはいいと思います。
犬飼先生大好きなのですが、今作は期待していたほどではありませんでした。
傲慢攻めは数あれど、ここまで偉そうは攻めは嫌だなーと思ってしまいました。
もう少し受けのことを思ってハラハラしてしまったり弱いところも見れたりすると好感度上がるのになー。
受けのことを昔から知ってたという話も取って付けたようであまり説得力がなく。。
そんな昔から狙ってて、初夜でいきなりコレかい?!とツッコミ入れなくなりました。
一方の受けも、奴隷気質すぎて、ちょっと張りがなかったです。
個人的に奴隷物は受けが嫌がらないと萌えない物だなーと自分の好みを知れたという発見がありました。
「華族花嫁の正しい飼い方」の新装版とのことです。
内容も手直しされているらしく、必然性の低い暴力シーンは削られ全体的に少し甘くなっているそうです。
巻末に攻め視点の書き下ろしSSも追加されています。
伯爵や侯爵などの一族が出てきますが舞台は現代日本です。
華族制度が廃止されて70年たつのに、未だに身分や血筋に縛られている登場人物達になんとも救いようのない哀れさを感じました。
没落華族の末裔である主人公の桜海(おうみ)は、庶民に馴染もうとしない引きこもりがちな家族の中で育ちます。
誰も寄りつかないような寂れた社宅で暮らす綾之杉家。
ある意味「深窓の令息」なのでしょうが、そういった皮肉の書かれ方も凄く面白いなと感じました。
それでも、図書館通いが趣味でアルバイトをしている所などは、両親や姉と違い社会性があると思います。
姉のおこした事件(崇仁の婚約者でありながら、崇仁の弟である稔の子供を身ごもる)で、桜海の運命は大きく変わります。
桜海は、崇仁の要望で崇仁を慰めるために”話し相手”として久堂家へ仕えることになります。
桜海は次第に崇仁とのSMまがいのセックスに目覚めたり、崇仁の複雑な人となりを理解していき心も体も崇仁に囚われていきます。
桜海の心境の変化が一人称で語られるので、心を直接覗いているような新鮮さがありました。
久堂グループの頂点に立つ攻めの崇仁は、生まれた血筋、因縁などでガチガチに固められその上に完全武装を施している帝王です。
だからこそ、ただ一途に純粋に愛されたいという渇望も強く、桜海を隷属させることに繋がります。
マゾである桜海の本性を見抜いた上での支配であるため、そこにSM的な愛情と共依存の歪みを感じました。
奇跡的な出会いだからこそ逃がしてなるものかと思うのも分かります。
お互いの胸のうちを理解してからの2人の主従関係はひたすら甘く感じました。
登場人物達のエゴや狡さも巧みに描かれて、なおかつ理解もできとても読みごたえがありました。
巻末の崇仁視点のSSは、桜海のドーベルマンコスプレという物で、シリアスな本編とのギャップに驚きました。
崇仁を慕う気持ちが止まらない桜海と、主人然としているけど内心ではデレデレな崇仁様でした。w