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gekai no passion
2000年刊行のノベルスの新装版。
複数カプの出てくるシリーズですが、本書単独でも読めます。
医大生の亨(受け)は、病練実習で伯野(攻め)というVIP患者の担当に。
伯野のPCを壊してしまったお詫びに、彼の小説のモデルという名目で、夜ごと身体を弄ばれることに…という展開。
亨は、作中でも指摘されていますが、とても医大生とは思えないドジで天然なキャラクター。
ただの小説家にしては医学に詳しすぎる伯野の正体に全く気づかないところなど、鈍すぎる(純粋すぎる?)ところに可愛さがある人物です。
伯野は、強引で俺様で偉そうですが、二人の関係が進展するにつれデレ気味に。
実はずっと前から亨のことが好きだったと判明したり、
虫垂炎の手術前、亨に剃毛してもらって悶えたりと、
意外と可愛いところが徐々に見えてくるのが良かったです。
15年以上前の作品なので、登場人物の口調など古く感じるところもありますが、医大生の実習や試験勉強の様子などの描写は詳細で、なかなか読み応えあり。
病室で生クリームとイチゴ挿入プレイが始まったときにはどうなることかと思いましたが、エロシーン以外の日常描写も丁寧に描かれていて好印象でした。
番外編「外科医の日常」の病院でイチャつく二人も甘くて良い感じ。
気軽に読める医療ものとしてオススメです☆