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oyasumi no kiss wa shinaide
本屋でこの本を手に取った時は、正直「淫魔か……設定にまるで興味がない」と思いました。
購入した理由は『年下攻めが好きだから』
ただそれだけです。年下攻めであれば好みであろうがそうでなかろうが一定の満足はするので。読めればいいんです。読めば満足なんです。
いや、本当によかった!
ここまでの評価はまばらですが、私は神評価をします。
まず、文章が好みです。くどくどしくなく、感情表現に偏らず、基本的にサラリとしている文章なのですが、これは本当に個人的な文章の好みです。押しつけがましい文章が苦手なので。
下の方も書いているように、私もキャラ設定自体はそんなに好みではありません。
しかし、それを覆すほどストーリーがとてもよかった。
まず、27歳になっても子供っぽい(特に恋愛面に関して)というのも、理由が綺麗に添えられていて納得してしまいます。受け入れてないです。ああ、だからそうなんだあ……という理解です。
涼介に関しても、彼の境遇など考えると『ああ、だからこういう性格なのね』とするっと納得が出来ます。
そのふたりのちぐはぐがとても可愛かった。
ちょっと攻めに負担をかけすぎなところもある受けですが、おまけ最後の一文で『許す』ってなったのが私でした。
最後の一文に、受けの偉大さと、きっとそれを支えたであろう攻めとの幸せが凝縮されていました。
今本屋に行っても『淫魔設定か……興味ない』と思うであろう私ですが、このご本には神評価します。
あらすじ:
姉の始めた「添い寝屋」でアルバイトする大学生・諒介(攻め)の初の客は、わかば(受け)という美しい年上の男。
「淫魔」を名乗る、自由奔放なわかばに惹かれていくが…
最近注目されている「ソフレ」を商売として成立させるという設定は面白いですが、絶対トラブルになりそうだよな〜と、まず出だしで躓いてしまいました。
わかばのキャラクターもあまり好きになれず。
心と身体のギャップに悩む淫魔、という設定は面白いものの、散々諒介に無防備に接しておいて、いざ抱かれたら距離を置くというのは身勝手すぎる気がしました。27歳の割に幼い言動も苦手。
わかばとしては、何もせず添い寝してくれていた諒介に裏切られたという想いがあったのかもしれませんが、覚醒したわかばの誘いに応じただけの諒介の方が反省する流れには納得できず。
わかばが淫魔として盛るのを我慢できないように、諒介も好きな相手に迫られたら乗ってしまうのは仕方ないと思います。
無愛想で大人びた青年にやたらフレンドリーに接する年上社会人、という組み合わせ自体は面白く、二人の日常のやり取りもコミカルで良かっただけに、設定とラブ展開に入り込めなかったのが残念でした。
すみませんが中立評価とさせていただきます。
市村先生の作品は「蜜色エトワール」で初読みし、その作品がとても気に入ったので、新刊作者買いリスト入りしていたのですが、今作はごめんなさい。私には合いませんでした・・・
先生の既刊の「君にきらめく星」「秘密のキスは図書館で」も、とても気に入っているだけに、期待値設定が高すぎたというのもありますが、何よりも設定が地雷でした・・・
あらすじを読んだ時に、私は勝手に「自称淫魔」なのだろうとと思い込んでいたのですが、実際には本当に「淫魔」だったんです。
元々「淫魔」が苦手ジャンルで・・・
更には、受け様の姉(やはり淫魔)が、体中に満ち溢れる欲情の熱を放出させるためにAV女優をしている・・・という設定も受け入れられませんでした。