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hatsukoi no tsuduki
作家さんのデビュー作となる本作品。
初恋で、幼馴染みで、再会モノで…と、王道のキュン要素が散りばめられた、切なくも甘い物語です。
新宿2丁目のビストロでソムリエ兼ウエイターとして働く響(受け・28歳)は、客として訪ねてきた幼馴染みで初恋の相手・直純(攻め・28歳)と、10年ぶりに再会。
響がゲイだと知っても友好的な態度を崩さない直純に、昔の恋心が蘇り…という切ない片想いのお話です。
現在の話と、二人の高校時代の話とが交互に語られ、やがて響が直純に黙って故郷を出た理由が明らかに…という構成。
子どもの頃、気の弱い直純をいじめっ子から守っていた響。
洋食屋の息子で料理修行中の直純は、たびたび響に自身の手料理を振る舞っていました。
将来、直純は料理人に、響はソムリエになり、一緒に店を開こう。
そんな夢を語り合うほど仲の良かった二人ですが、片想いの辛さに耐えかねた響は、高校卒業と同時に故郷を飛び出し、直純の前から姿を消します。
高校時代、自分の気持ちを圧し殺して直純のそばにい続け、直純に好きな子がいると聞いたら親身にアドバイスする響は大変一途で健気。
しかし、キスされ押し倒されても直純の気持ちに気づかないのは流石に鈍すぎ?
直純は「好き」とまで口にしているのに、本命相手の練習台としか思えないなんて、勘違いにしては少々無理があるような。
想いが通じ合った後の母校での音楽室Hも、初恋のやり直しと思えば感動的ですが、OBがやることじゃないよなぁとちょっと現実的に考えちゃいました。
とは言え、健気な攻めと臆病な受けが、回り道の末ようやく想いを通じ合わせる展開には、ベタだけどやはりキュンと来ました。
文章は読みやすく、Hシーンの描写も糖度高めで良い感じだったので、今後が楽しみな作家さんです。
脇キャラとしては、響の店のオーナーが当て馬としていい味出してました。
いつか彼のスピンオフなど出していただけたら嬉しいです♪