honey

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  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神26
  • 萌×213
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
9
得点
205
評価数
54
平均
3.9 / 5
神率
48.1%
著者
雪代鞠絵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
テクノサマタ 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥680(税抜)  
ISBN
9784344836013

あらすじ

階段から落ちて記憶を失った史緒は、同居人の貴志を「恋人」だと教えられ恋心を抱くが、本当の二人の関係は…。書き下ろしも収録。

表題作honey

29歳,史緒を同居されている外科医
16歳,記憶喪失になった高校生

その他の収録作品

  • 雨が優しく終わる場所
  • セミダブル・ベッド
  • 蜂蜜ホットミルク・レシピ
  • あとがき

レビュー投稿数9

表紙で敬遠しないで下さい!

電子書籍版を購入。
表題作の「honey」、そのすぐあとの「雨が優しく終わる場所」、そのまたあとで天野視点の「セミダブル・ベッド」、そのまたあとで史緒の修学旅行の様子を描いた「蜂蜜ホットミルクレシピ」が収録されています。

表紙の絵をみて、正直買うのを悩みました。
メルヘンちっくなお花畑系の甘い話は好みではないので。

いやいや、表紙の絵から受ける内容と全然違いました。
確かに甘いんだけど、それだけではありません。
ぶっちゃけ、かなり、好みでした。

受けの意地っ張り具合が良かった。
これぞ、正しいツンデレ。
そして、記憶のなくなる&記憶が戻るタイミングが神!

もうね、感情移入しちゃって、同じように辛くて苦しい気持ちに……。

うー、切ない。
あ、これ、忘れていた感覚だわ。

久しぶりに良い話を読ませていただきました。

10

記憶喪失が戻ってからがメイン

表紙の受けの子の絵がとても可愛いので、天然キャラかな?と思いながら読み始めたら、かなり強気でびっくりしました。
おや?と思いながら読み進めてから納得した。だからこの表紙なのですね、テクノ先生……!って思いました。

旧版のあらすじの方が詳細なので、貼っておきます。

両親を失い天涯孤独の身となった十四歳の雪村史緒は、エリート外科医で二十七歳の久保貴志に引き取られる。
同居生活三年目のある夏の日、貴志との些細な諍いが原因で、史緒は階段から転倒―目を覚ますと、貴志に関する記憶を一切失い、別人格になっていた。
負けん気が強く生意気だった史緒とは違い、無邪気で素直になったシオは、貴志に幼い恋心を抱く。

というストーリー。記憶喪失中だけ攻め視点、他は受け視点。
攻めは穏やかで余裕も包容力もある大人の男、というタイプ。表紙絵の流し目のイケメンそのものです。対する受けは、ひたすら必死でとても健気。
そんな受けを見守っている攻めの優しさがとても印象に残りました。

といっても、攻めも完璧超人ではなく、色々気づかなかったり、失言をしたり弱音をこっそり吐いたりもする。そこが逆に人間味として感じられて、とても素敵だなと思いました。
「honey」というタイトルですが、いわゆる“あまあま”ではない。けれどそれぞれがそれぞれに努力をしている、優しいお話です。

6

健気受けに心打たれる

雪代さんの健気受けは泣かせてきますね。
この本は読み返すたびに同じ場面でホロっときます。

幼いなりに精一杯虚勢を張り、秘めた恋心。
奇しくも記憶喪失をキッカケにベールが少しずつ剥がれて…。
キャンキャン吠えてる顔の下に隠した健気さにヤられます(;ω;)

薄皮一枚一枚剥ぐように見えてくる受けの本当の性格。
その展開が攻め視点で追われるので、攻めの感情がよくわかりグッときました。
負けん気の強い史緒にも、記憶を失ったシオにも、愛おしさがドンドン溢れてくる。

攻めも最初は淡白で人に興味がないーといった感じから、
受けの素直な愛情・隠してた愛情・見えない努力と優しさを知り、絆されていきます。
同居してから2年間、受けの本質を見てなかった後悔。
影の努力を知った時の焦燥。
自覚してからは、それらを上書きするかのような深く甘い愛情を注いで。
素っ気ない印象からガラリと変わって、すごく良かったです。
大人らしく頼もしくてシットリした雰囲気のある攻めでした。

初対面でちょっと躓いた誤解が見えない壁となってた2人。
記憶喪失でゼロ地点まで戻り、出会いからやり直しをしてるようにも感じました。
今度は接し方を間違えず、大事に、素直に。
その過程が甘くて、切なくて、キュンキュン。
受けのいじらしい片思いにもらい泣きしました(;///;)

子供なりに一生懸命恋をする健気受けに心打たれる作品。
受けが男の子っぽくないのだけはちょっと残念ですが、お気に入りの1冊です。

4

とにかく見てください!!!!

表紙に一目惚れしてしまい購入させていただきました。表紙だけだと分かりづらいかもしれませんが、色んな方に見ていただきたい作品です。

登場人物は14歳のとき両親が亡くなり一人となった雪村史緒、史緒の親と遠くとも繋がりがあった医者の久保貴志の2人です。

史緒は14歳のある日、父親を事故により失ってしまいます。母親も精神を病み病院で亡くなってしまいました。葬式で向けられるものは同情の声と、"浮気相手と死んだ男の子供"というレッテル。そんな中、史緒を引き取ると名乗り出たのが父親の浮気相手の息子、久保貴志でした。

二人が一緒に住むようになってから3年、史緒がある事をきっかけに階段から落ちてしまいます。目を覚ますと、生意気でツンデレ気味な今までの史緒とは別人のようでした。記憶を失った”シオ”は今まで隠してきた貴志への淡い恋心を口にするようになります。

史緒の健気で貴志に必要とされたいと思う必死な努力が可愛らしくてついのめり込んで見てしまいました。史緒が貴志のことが大好きなことはもちろん、貴志も史緒のことを何より大切にしていることが伝わってきて見ているこちらもとても幸せになれるような暖かくて可愛らしくて、少し切ない話です。

2

年の差CPのあったかラブストーリー

表紙を見てショタ?と一瞬身構えたものの、記憶喪失という題材が面白そうだったので購入。
結果、受けの健気さと年の差CPの甘く切ないラブ展開にドップリ嵌ってしまいました!

受けの史緒は、高校1年生。
父親は不倫相手と共に事故で亡くなり、その不倫相手の息子で外科医の貴志(攻め)に引き取られ一緒に暮らしています。
彼に好意を抱いていますが、ゲイの彼には既に恋人がおり(実はただの同僚なのですが)、片想い。
貴志への気持ちを隠し、彼に気を使わせないよう気丈に振る舞う姿が大変いじらしいです。

そんな史緒が、ある日事故で記憶喪失に(ここからは貴志視点)。
別人のように素直に甘えてくる史緒と一緒に過ごすうち、貴志が史緒の本当の気持ちに気付くまでの流れがとても感動的です。
貴志が見つけた史緒の日記には、大好きな貴史のため必死に料理を覚え、彼の迷惑にならないよう甘えたい気持ちも押し殺してきた史緒の健気さが表れていて、貴志でなくとも史緒を抱きしめたくなります。

せっかく気持ちが通じ合ったのに、いいところで史緒の記憶が戻ってしまう(しかも記憶喪失中の記憶なし)という何とももどかしい展開。
ここからはまた史緒視点で、意地っ張りな史緒が少しずつ周囲に甘えられるようになり、貴志と恋人になるまでの流れが丁寧に描かれます。

史緒が記憶喪失、交通事故など都合よく何度もトラブルに遭いすぎな点は気になりましたが、それ以外は甘さとリアルさのバランスが絶妙で、とても素敵な作品だったと思います。 

個人的に好きなキャラクターは、貴志の同僚で先輩の天野。
当初は史緒に貴志の恋人と勘違いされ、誤解が解けてからも度々訪ねてきては二人の間を取り持ってくれる彼は、ある意味メイン二人以上の存在感。
美形なのに性格は破天荒で大雑把で、でも面倒見のよいところもあって…というキャラクターが大変魅力的で、彼の登場シーン全てが面白かったです。
いつか彼のスピンオフも読めたら嬉しいです。

12

苦しくて切ないけど甘い話

電子書籍で手に取りました・・・
挿絵が見れないので途中で後悔すらしました
門地かおり先生も素敵でしたがテクノサマタ先生の画も
すごい作風にあっていると思います

受け様がショタっぽい感じもありますが
年の差で甘くて切ないお話で、読み返したくなる作品です

受け様は本当は素直で可愛い性格の方ですが
攻め様のところに「居候」として置かれている状況が
苦しくて、せめて攻め様の役にたとうと
家事全般、ご近所づきあいとこなすお母さんのようになってしますw
なので攻め様に対してキツイものいいをしている
演技なツンデレちゃんです

攻め様は受け様を保護者としてみているも
どうにもならない気持ちをお持ちのようで
受け様が攻め様のことを思っていることを知ってくれるシーンは
すごい感動モノでした(メモのところね)

演技ツンデレから記憶喪失になってからは甘えん坊になり
記憶が戻るとツンデレ、そして両思いで甘えん坊と
いろんな受け様が味わえる1冊でした

3

甘く切なく

何故か積んでいた今作、可愛い表紙からあまあま溺愛系なのかと思ってたらどっこい、それだけでなく切なくて涙ぐみそうなところもあるお話でした。
先の方が詳しくレビューされてるので、思いつくままの感想で失礼します。

記憶喪失が無ければ知る事が無かった本当の史緒。
貴志が知ろうとしなかっただけでなく、史緒が隠していたから仕方ないのですが、それまでの貴志の鈍感さが少々腹立たしくも思えます。
慣れない家事を必死に覚え貴志に関する事を細かにメモをとり、自分の気持ちを隠してきた史緒のいじらしさ…(;ω;)
記憶の無いシオも記憶が戻った史緒も、愛おしくてたまらなかったです。

しかし史緒は階段から落ちる×2に交通事故と、トラブルあいすぎ。
頭とか大丈夫なのか心配になってしまいました(^^;;

1

まもりたいもの

テクノサマタ先生の挿絵が好きで好きで購入。久しぶりに読み返し、トンデモ設定だと思うのですが好きだ!と思うので萌2にしました。本編130P弱+その続き120Pほど+サブキャラ視点の入る後日談30P弱+さらに後日談30P。雑誌掲載分を改稿したものや元の「honey」を文庫化したもの、サイン会で配布した小冊子と書き下ろしというものでした。

とんでもない母親が不倫相手の男性と事故死。その後、残された妻が病死し中学生の男の子が残されたと聞いて、貴志は葬儀に参列します。その子の身の振り方を聞いていて、「自分も天涯孤独でこれらかも結婚する予定はないし、医者だから資金的にはまだなんとかなるし」と思い「一緒に暮らさないか」と言うと、その中2男子は「あたりまえじゃん、それくらいするのが筋ってもんだ!」と言い切り・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
天野(攻めの先輩、やりたい放題)、吉澤(史緒の同級生)ぐらい。ほぼ攻め受けと天野の3人です。

**大好きだった面白いところやセツナイところや甘いところ

とんでもない事情で一緒に暮らし始めた二人。中学2年生の男の子が、赤の他人の大人に面倒見てもらうのって、どうしたらいいのか分からない状況だと思うのです。気を強く持つことで、そして自分は役に立つのだ!ということを思い知らせて、自分の立ち位置を確保しようとする史緒が可哀想で健気で。そんな頑張っていることなんかまったく分からず、とにかく衣食住を満たしてやんないとなと受け入れる攻めさん。はあ確かに20代で10代の子の親になるなんて、できゃしないですな。そんな家族未満だった二人なのに、史緒が記憶喪失したからって「恋人だったんだよ」って嘘教えんでねー天野!!!!!!

そうしないとお話が成立しなくなるのは分かるんですが、あまりに好き放題しすぎではないですか天野さん。面白いんだけどさ、お友達にはなれなさそう・・・

天野のついた嘘で、すっかり恋人と信じ込んだシオ(記憶失った時の史緒のこと)、今度はめっちゃ可愛くなってる。うぶうぶ素直でキュートで甘えてきて・・階段から落っこちて怪我だらけのちびミイラを子犬のトリマーよろしく風呂に入れたり、欲しがったケーキを全部買い与えてみたり・・・貴志はまだ気持ちがシオにいってないのですが、もとから貴志が大好きなシオは全力で甘えてきて、可愛いったらありゃしない。

そんな可愛いシオも記憶が戻ってしまえば、記憶を失っていた間の事をすっかり覚えていなくて。でも、もう貴志は史緒が大好きな気持ちをしっかり持っていて。その後もすったもんだ繰り返してようやっと、想いを重ねて、やれやれといったお話でした。

いやとんでもない設定だわと思う気持ちがあるものの、攻めの不器用さも受けのツンケン可愛さもとても好きでした。受けちゃんの年齢がちょっと低いですが、とにかく可愛くて健気なので、キャンキャン健気ちゃんが気になる方は是非。

1

史緒のいじらしさに胸が痛む

長いお話でした。ハチミツがキーワードですね。

とにかく史緒がいじらしくて突っ張って無理して虚勢張って健気過ぎて読んでいて痛々しかったです。
必死で貴志に絶対迷惑をかけず家事を完璧にこなして存在意義をみつける。

中学生で両親を失い身寄りも引き取りを申し出ず、そんな中引き取ってくれた貴志。
彼とは因縁があるのですがそれ故史緒に責任を感じて保護者になってくれました。

ここからが史緒の辛い苦しいでも幸せな生活の始まりですね。

同居2年目の記念日に史緒が階段から落ちて記憶を無くします。その時のシオが可愛かった。
そして史緒の本質であるシオや史緒の隠していた気持ちや努力を知って貴志も…。
天野の機転が上手くいきましたね!

そして記憶を取り戻した史緒はシオの間の事を忘れてしまって。でも貴志の態度がなんか違う。戸惑う史緒でした。

色々ありましたが二人とも良かったね!

史緒が怪我ばかりしていて気の毒でした。

13年の差は少しずつ色んな経験や出逢いで追い付いていけるよ。

セミダブルベッドが狭くない理由はなるほど!

史緒が修学旅行中の貴志の未遂がちょっと。貴志の中にも史緒がいて傷つけたくないと自覚したのは良かったのですが、バーで美形の話し相手をしたり手を握られた所で私にはアウトな気が。

あと史緒が小柄童顔で出会った当時は女の子に見えるほどなところはちょっと。

ところで貴志はハチミツをなんで取り出したのかな?この物語のキーワードでもあるのに今さらですが、料理も家事もしなくて甘いものも食べないのに。そこが引っ掛かりました。

長かったけど前から気になってた本だったのでやっと読めて良かったです。

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