近すぎて、届かない

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近すぎて、届かない
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×217
  • 萌6
  • 中立5
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
8
得点
106
評価数
33
平均
3.4 / 5
神率
9.1%
著者
椎崎夕 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
花小蒔朔衣 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
幻冬舎ルチル文庫
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784344836006

あらすじ

ひそかに想いを寄せていた又従兄弟の同居人・理史と恋人同士となった大学生の和。ある日理史の後輩が新規店店長としてやってきて! ?

表題作近すぎて、届かない

和の又従兄,ダイニングバーシェフ兼店長
交通事故で右足に後遺症を抱える大学3年生

その他の収録作品

  • あとがき
  • 傍観者の言い分

レビュー投稿数8

甘やかされて羨ましいけどね

「近すぎて、遠い」の続編です。
前作で、しっかりと恋人同士になった二人の1年後のお話です。

又従兄弟で、恋人の理史(攻)の会社でバイトをしている和(受)は、新店舗で、バイトをすることになるが、和と理史との今迄の関係を理解していないスタッフや、新店長の進藤にも、和が理史の特別扱いで、甘やかされていると言われ…というお話です。

和の事を嫌うスタッフから教えられた事を鵜呑みにした進藤は、始めのうちは厳しい事も言っていましたが、和の頑張りや能力を認めて、思い違いを謝ってくれるような真面目で真っ当な人でした。

事故に遭い両親を亡くし、何度も手術をしてリハビリを経ても元通りにはなっていない。
その過程をずっと見ている周囲の人が過保護になるのは仕方ないし、又そういったもろもろを知らない人にとっては特別扱いに甘えているとしか見えない。

和の中でも葛藤があった分意地になった部分があったのでしょうが、ただのイジメでしかない作業を意地だけでは無理ですよね。
意地を張りたい気持ちもわかりますが、結果として周囲に迷惑をかける事になったのに、まだ意地を張って理史から逃げて周囲に迷惑をかける。
自立したいけれど身体的に無理で、いじらしいぐらいに一生懸命で可哀相。
これが理史の奥さんなら周囲の人も全く違う対応なんだろうと思えばよけいに可哀相。

しかも、進藤や八嶋の話の中でしか和の頑張りが書かれていないため、もう少し具体的にどういう風に店の事務所でキチンと役に立つ仕事を責任もってしていたかを書かれていた方が、周りの認識との違いがより分かってよかったかも。
今のままでは、本当に甘やかされた特別扱いの中でバイトしていた様にしか見えないです。
イジメに意地をはって頑張る姿だけより、具体的な役立つ仕事の様子があった方が和に対する共感度が上がったのかもと思いました。

失敗してもまだめげていない和には脱帽ですが共感は出来ません。
脚を冷やしただけで動かなくなるぐらいなんだから、割り切って出来る事を一生懸命していていいのにとも思ってしまいました。
その意地っ張りな部分がイライラするか、健気に頑張ってると感じるかで評価が分かれそうです。



8

おもしろかったです

椎崎夕さんの本は、なぜか他のBLと違って読むのに時間がかかります。萌え以外の要素が多いからでしょうか。

前作は、ほんと膝が痛そうで!!! 今回は、その膝を抱えつつどう働くかってことで悩んでいます。まぁ、実際夫婦で働いてて、ヨメは夫の権力を笠に着て働かないっていうのもあるよなぁーと思いました。そうはなりたくないのよね、和くんは。

個人的には進藤さんが好きでした。攻の理史はあんまり好きじゃなくて(この作者さんの攻は全体的にあまり好みではないんですが)、和くんももうちょっと自分を大切にしなよーって思いました。理史のレイプまがいも引きましたね。(ちょいちょいレイプが入ってくるのが椎崎さんの特徴でもありますが)

 エロもあまりエロく感じないし、なぜか好きじゃない要素が多いのに、読み終わって読んだなーという充足感があるのです。不思議と。で、好きな作家さんなのです。

それから、進藤さんのお話はないのでしょうか。無口な人、好きなので読みたいです。

5

過保護すぎるよ〜

近すぎて、遠い の続編です。前回はクソ最悪なセクハラ義兄という悪役が存在したり、事件が起こったりしましたが、今回はどちらかというと主人公の心の葛藤が中心に描かれています。
主人公の和は、右足が悪く、そのせいで一回り離れた恋人の理史君に過保護にされることが気になっていました。自分は甘えすぎてるのではないか、このままでは自立できないのではないか、ということを新キャラの進藤さんの言葉によって考えるようになります。ところで進藤さんは、初め和に厳しく接しましたが、理にかなった人でとても好印象でした。真面目な性格が魅力なキャラです。
そんな和の気持ちを蔑ろにして、過保護に世話し続ける理史君と八嶋さん。二人とも、和のことが大事な故に、彼に挑戦することをなかなか許しませんでした。ここは、私もちょっと意固地なオッサンやなぁと思いましたが...
案の定無理しすぎる和君でしたが、弱った姿でまだバイトを続けたいと主張します。それを見た理史君はついに理性を飛ばして、強引に和を抱いてしまいます。ここでの理史君の心情は、後から仲直りした時に、過度な独占欲だと分かりましたが、あまり賛同できませんでした...

まあ、でも私はこのThe 健気受けの和君が大好きなので、今回もいっぱい萌えさせてもらいました。笑

最後、進藤さんが無自覚に和に恋に落ちたところで終わったので、もしかして続編があるのかな、と思ったりしてます。どうなんでしょうか。もし、続編があるなら楽しみですね。(。・ω・。)

4

加減が難しいとほんとに思う

BLとしての評価は萌。 
それに体が不自由なところがある人の気持ちを書いておられることの部分で+1して萌2.

花小蒔先生の挿絵たどりと この先生の書かれる文章が好きなのと
前作読みなのでget。

二人が好き合ってて、すったもんだする部分は、
この先生の通常運転だと思うので、おいといて。
この本で感じたのは、不自由なところがある方とのかかわり方。
前作ではそんなに感じなかったのですが、
今作では受けさんの足が不自由なところでの葛藤が、すごく考えさせられたです。

さまざまなハンディの方がいらっしゃるとおもいますが
本当に千差万別で、どこまでフォローし、どこからお任せし という加減が
非常に難しい!
当作の攻めさんや攻めさん知り合いが、過保護になるのは至極当然で
過保護になってるということに気付かないのも、ごもっとも。
少し離れたところにいる人の視点で、「あ、いかん」と姿勢訂正を図ろうとするところが
すごくリアルに想えて、思わず「頑張れ」という気分になりました。

一歩一歩調整して前に進んでいくしかないよね と
改めて思った次第です。頑張れ、受けさん!

最後に。今回登場した進藤君。
意味深なことが最後らへんに書いてあって、
ひょっとして3冊目が出るの??????という期待でいっぱい。
coolな彼が結構好きだったんだよな。

3

頑張り屋さん

続きものでしたが、この本だけでも大丈夫。 身体の不自由な人のリアルな感じ(思い)が書かれてるなぁと。 脚が不自由で周り(特に恋人)に凄く過保護にされてるけど、このままではいけないと思い頑張る和。だけどそれを止めようとする恋人や、和の頑張りを邪魔に思うキャラとかいて読んでてこっちがモヤモヤな気分。 ずっと側にいて怪我で辛い思い痛い思いを見てきてるので甘やかしたいのも解るんだけど囲われてばかりも辛いよね。でも無理をし過ぎて結局空回り。 でも今回の行動があったからこそお互い先に進めた感じです。 過保護に甘やかすだけの年の差ストーリーも好きだけど、こういうお話も良いな。

2

続編もダウナーな展開

「近すぎて、遠い」の続編。
シリアスな展開を経てラブラブ甘々に終わった前巻ですが、今回は今回でなかなか重たい展開でした。

又従兄弟の理史(攻め)と前巻で恋人になった、大学生の和(受け)。
理史の経営するダイニングバーでバイトする和ですが、新店舗の店長の頼みで、しばらく彼の店を手伝うことに。
そこで他の従業員に嫌がらせを受け…という展開。

以前にもまして和を甘やかす理史のデレっぷりは、溺愛攻め好きには大変美味しい!筈なのですが、今回は理史の過保護が元で和がいじめに遭ってしまうため、手放しで萌えられないのが辛いところ。
縁故採用や不自由な右足のことで見下され、雑用を押しつけられる和がひたすら不憫な展開です。
自立しようと理史から離れ頑張る和は健気ですが、いじめられても理史に助けを求めない頑なさにはややイラっと。
新店舗の店長にしても、会って間もないバイトの学生(しかも経営者の身内)に暴言を吐きすぎでるのは社会人としてどうなの?と。
悪役ならまだしも、実は結構良い人でしたというオチなので、当初の態度に余計違和感でした。

前巻の義兄ほどの異常者は出てきませんが、職場での人間関係がメインとなる本書の方が、リアルにありそうな分読んでいて気が滅入るかも。
和の成長や理史とのラブラブ同居生活といった続編に期待していた要素より、嫌〜な職場のシーンの方が印象に残ってしまったのがちょっと残念でした。

9

描いていた人物像と違う?!

前作を読み気になった為購入。
前作は和のツラい過去が色濃く、理史が支え救っていく物語。それがとても良かったのですが、今作は和のはっきりしなさや、理史の過保護っぷりが読んでいて引っかかりました。
中盤が凄く長く感じました。
理史たちに新店舗でのバイトを止められるまで、明らかに無理をして仕事をしている和を見るのがつらかったです。
和に対する理史たちの対応は、やはり端から見ればよい気はしないし、作中でも言っているのですが過保護すぎ!
理史が和を無理やりに抱いたり、和が『自分の居場所がない』と風邪をひき脚を痛めながらもマンションを唐突に出る場面など、読みながら取り残された感じがしました。
たぶん、前作を読み自分の中で考えていた理史と和の人物像と違ってきたのが原因なのかもしれません。
評価を下げてしまって申し訳ないです。

0

正直、冷たい気分に……

序盤で、随分と説明調だなぁ……と思っていたところ
「近すぎて、遠い」の続編だとのこと。
といことで、説明されているので前作を読んでいなくても
内容は分かると思います。

受の和(なぎ)は事故の後遺症で片足が不自由。
不幸な経緯もあって、又従兄の理史と同居するようになり
そして二人は恋人同士に……というところまでが前作。

本作ではすでに両思いになっているところから話が始まるが
理史に過保護に甘やかされて溺愛される和に、
それはおかしいと指摘する進藤が現れて……
和が新たに仕事を始めた支店で、彼をいじめる人がいて……

うーん、大学生ってこんなものかなあ?
仕事をする上での和の態度は、
頑張り屋というよりは融通が利かない幼さに感じるし、
それなのに単に彼が可愛いから特別というわけではなくて
優秀だから必要という周囲にも???
少なくともそこが納得がいくようには伝わってはこなかったので、
少々冷たい気分で読み進めてしまった。

和のあっているイジメも、ステレオタイプっていうのか
話にイマイチ深みがなくて、これまたつまらないし、
周囲の人々の造形も、イマイチピンとこない。

こんな風に毎日マッサージをしてくれる恋人がいたらいいなぁ!と
和が羨ましくはありましたが、
LOVE的にもあまり萌えどころがなく読了。

前作を読んでいるとまた違うのかな?
ということで、個人的には評価は中立に。

4

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