優しい鬼の封じ方

yasashii oni no fuujikata

優しい鬼の封じ方
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×220
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
9
得点
133
評価数
35
平均
3.9 / 5
神率
20%
著者
楠田雅紀 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥660(税抜)  
ISBN
9784778119140

あらすじ

高三の鬼塚真人は一学年下の真名井仁龍に興味を持たれ、一緒にお昼を食べるようになる。運動神経抜群で人気者の仁龍が地味な自分に構うのを不思議に思いつつも、彼の優しさに惹かれていったある日。仁龍が鬼を退治する鬼鎮めで、真人が鬼の血を引くことを知る。真人は鬼を憎む仁龍と距離を置くが、女子に告白される姿を見て鬼の力を暴走させてしまう。するとなぜか仁龍は真人を抱きしめキスしてきて……。

表題作優しい鬼の封じ方

空手部の有望株で人気者の高校2年生
盆栽が趣味の大人しい高校3年生,18歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

"2人で幸せ"がハナマル

鬼と鬼鎮めのロミジュリ風味な初々しい高校生の恋物語。

受け様は高校3年生の真人。
両親から大切に愛情いっぱい育てられた心優しい青年。

攻め様は1つ年下の高校2年生仁龍。


ある朝、真人は目の前で起きた交通事故の事で、仁龍から問い詰められるような形で知り合いになり、親しくなっていく。

実は真人は鬼の父と鬼鎮めの母を持つハーフ。
感情が高ぶると鬼の力が出てしまうようになる。

そして仁龍は鬼鎮めの一族。

そうとは知らず、惹かれあう2人。
真人の鬼の力が暴走した時、仁龍が真人を抱き締めてキスをして暴走を止め、以来暇さえあれば鬼の力を鎮めるため、と称してキスしまくる2人ですよ(///ω///)♪


相反する家、家族の反対…
ロミジュリ展開になりつつ、高校生の青春を満喫させてもらいました。

今はまだ突っ走るガキ臭さが残る仁龍だけども、これから先は真人の鬼の力を鎮めるためにも精進していくだろうし。
イケメン街道まっしぐらが想像できる。
でも、今の年下感もまたいいんだよなぁ。

何度かのスレ違いを経て、やっと一緒にいることを選んだ真人。
真人の両親と一緒に拍手でございました。


イラストは北沢きょう先生。
校内でのキスシーンのイラストが大好きです。
あんだけ気持ちよさげなキスをしまくっていたんだから、もっとキスシーンのイラストあってもよかったのに(´∇`)


0

高校生らしい未熟な関係とキス

「鬼」という人外要素を含みながらも
特殊能力を覗けばごく普通の高校生のお話としても楽しめました。
部活や文化祭などの学生ワードや昼休みや放課後の秘密の時間がもぅもぅ…!
アオハルさが感じられて高校生BL大好きには堪りません///

個人的に萌えにドストライクです!!!
男子高校生がずっとチュッチュしてて
付き合ってないけど(←重要)めっちゃキスしてて
息切れしそうなほど激萌え'`ァ'`ァ (*´///`*) '`ァ'`ァ
とっても萌え欲が満たされる1冊でした♪

さてさて。
受け・真人は鬼と人間のハーフですが本人は事実を知らないまま育ち、鬼の存在を知りません。
ゆえに鬼っぽさは一切無く、思考・言動は完全に人間そのもの。
気持ちが激高したときに本人の意思に関わらず鬼の力が暴走してしまう状態に…。
自分は人間なのにわけのわからない力に振り回される姿が切なかったです。

攻め・仁龍は鬼鎮めの一族。
鬼を退治する能力を持つ人間で真人とはいわゆるロミジュリ状態です。
強引で気が強くてベースは年下らしさがないけれど、
恋心と性欲がごっちゃになって言葉足らずになってしまう性急さが子供っぽくて…!(∩´///`∩)
そこそこは経験ありそうなのに本命DTのようなところが個人的に大好きですv


真人は鬼云々の話が出る前から仁龍にほんのり恋心を持っていました。
仁龍は最初こそ鬼を見つけたら即退治!と言っていましたが、
真人の人となりを見定めたあとに「実は鬼だった」ということを知り…。

この時点で仁龍はもう真人を退治する対象とは見られず、
退治はしないで鬼の力を抑えるための儀式「キス」を施す方法を取りーーーと展開します。


放課後に、昼休みに、誰もいないところで、キスのオンパレード!!!(∩´///`∩)
これがめちゃくちゃ萌えました。とにかく萌えました。
昼休みには時間にして30分以上ずっとキスしっぱなし。
(延々とページを割いて描写があるからキスだけなのに妙にエッチィ///)

そんなに長い時間ずっとエロいキスしてて、
もう少し先に…とか我慢きかなくなる若さも堪らない∑(゚◇゚///)ドキュ-ン

で、接触がどんどんディープなものになっていくんですが
「鬼の力を鎮めるために」を大義名分にしているから気持ちの歯車は噛み合ってるとは言えず。
恋心と性欲がごっちゃになって仁龍は強引にコトを進めようとするばかり。
次第に両片思いのすれ違いに発展していって…(∩;///;∩)激萌
高校生ゆえの未熟さがでてしまう関係は萌えますね…!!!

ロミジュリ状態の切なさもあるけれど
キスがたっぷりなせいか甘々の印象が強く残る作品でした。

2

初読み

素直な文章です。
お話の進み具合や、キャラクターの言動、ラストのまとまり具合なども、非常に素直ですので、想像はしやすいです。物足りないと思う方もいるのではないでしょうか。
それら総合して初心者向きかと思います。
気楽に読めて、でも後にはあんまり残らない感じです。

2

キスシーンが印象的

人外が大好きで、鬼の血を引く高校生というのに惹かれました。
んー、悪くはないかと思いますが、攻めの性格があまり好みでなかったのと、受けの真人にあまり鬼の要素がなかったので“萌”止まりでした。
攻めの仁龍は部活とかやってるわりに、先輩である真人にタメ口であんた呼ばわりしたり、高圧的でいつも真人に怒鳴りちらしている印象です。あと、高2にして経験豊富そうなのも、私としては萎えてしまいました。
受けは父親の教えもあり、とても穏やかな性格ですが、ひとたび怒ってしまうとポルターガイスト現象を巻き起こしてしまいます。鬼がテーマの作品なので、真人にはもう少し鬼っぽい設定があればなぁ。

真人の両親がとても好きです。天堂さんの作った料理、私も食べたい。
息子に惜しみない愛情を注ぎ、同性でしかも鬼鎮めの恋人を連れて来られても、反対する事なかった二人に感動しました。あと晃龍さんも好き。

3

もう数冊読んでみたいな

楠田さん、初読み作家さんでした。
ずっと気にはなっていた作品でしたがなかなか手をつけられずにおりました。
カプは高校生同士ですのでエッチはひじょうに薄めとなっておりますが、キスシーンすんごい多くて補ってくれてますねえ(笑
ちなみに三人称受け視点です。

**********************
受けは両親に愛情いっぱいに育てられた、高校三年生の真人。
人付き合いも少なめで地味で穏やかな性格。

攻めの仁龍は空手部に所属する、高校二年生。
体格も良く目立つ容姿で、他学年でも有名人。
両親を就学前に亡くし、兄二人と三人暮らしです。
**********************

真人は鬼のハーフ、そして仁龍は鬼鎮めの一族です。
ロミジュリです。
真人の両親は父親が鬼で、母親が鬼鎮めの一族出身。
それゆえ家族から反対され駆け落ちし、母親が父親の鬼の力を封印し暮らしていました。
子供の頃から父親には腹が立ったら深呼吸と言われ続けたせいか、真人は滅多なことでは感情を荒げず穏やに暮らしていて、自分と両親の正体も知らず暮らしていたわけですが、仁龍の出現で真人の生活は一変することに…

高校三年生にしては真人はぽやぽやした感じで、『ぼく』受けです。
『ぼく』攻めが大好物なのですが、受けも良いですねー。可愛くて。
そしてカラー口絵は着衣にも関わらず色気たっぷり。
真人の表情にドキドキいたします。
極め付けに真人の両親が居酒屋を営んでいるからか、とにもかくにも美味しそうな料理てんこ盛りなんですよ!
夜に読むのはお勧めできません!
何か食べたくなりますよー(苦笑

最後に、読んでいて気になったのは時々挟まれる真人のモノローグが( )になっている点。
視点主は受けなので三人称とはいえ、別に使用しなくても良い気もしますが…
わたしは実はこれが苦手で、それが気になってまったく買わなくなってしまった作家さんもおりました。
ただ今でも思うのは、あそこで買うのをやめないで、もう数冊試して見ても良かったのかなあということです。
楠田さんがそういうスタイルでずっと書かれているのかは不明ですが、今度はもう数冊読んで見たいです。

3

全体的に薄味

受けが鬼っていいなぁと思って買いました。しかし、いまいち入り込めないまま読了。
鬼設定は、主人公(受け)が自分は鬼だと知り、攻めとはロミジュリ関係だとわかってショックを受けるというところがピーク。
その後は特に鬼設定に関する描写はなくて残念でした。

また受けの人間性も好きになれなかった。
自分が鬼だった、って結構ショッキングなことだと思うのに、自分のアイデンティティが揺らぐ不安や恐怖、葛藤よりも、鬼鎮めである攻めとは関わってはいけないことの方ばかり描かれるので、なんだか恋愛脳だなぁ、と。

攻めも、お弁当を一緒に食べる→受けが一人でしている文化祭の準備を手伝う→強引にキスしてくる→両家に反対されると俺を選べと迫る……と、すごい少女漫画のテンプレ的行動だなーと。
また、小さい時だったから親の記憶はないとはいえ、鬼に殺された親のことを「鬼たちに恨まれて殺されたらなんの意味もない」と言い切るのはどうかと思う。
そもそも最初は「鬼討つべし」ってスタンスだったわけで、それをあっさり手のひらを返す感じが好きになれませんでした。

3

高校生同士のキスシーン連発に萌えた

両親から、人を妬んではいけない、感情を荒げてはいけないと言い聞かされて育った真人(受け)。ある朝脇見運転の車に轢かれそうになり、思わずカッとなったところ、その車が直後に事故に遭う。その場に居合わせた一学年年下の仁龍(攻め)は、その事故が真人の力のせいであると疑い、行動を共にするようになって…。


鬼の血を引く受けと、鬼の力を鎮める家系に生まれた攻めの話です。どちらも高校生で年下攻めです。
鬼は祓わねばならないもの、と教えられて育った攻め。でも受けは、おっとりと優しい、両親から愛されて育ったぽややんな子で、鬼だと疑いを持って近づいたのに一緒にいると攻めは和んでしまう。ついにはやっぱり鬼じゃなかったんだ、という結論に至っちゃう。
一方受けは自分が鬼の血を引くなんて知らずに育ったので、そんな疑いを持たれているなんて気付かず、なんでこの下級生は自分にかまうんだろう、と疑問符飛ばしてます。
鬼と、それを狩る者なのにもかかわらず、和やかにお弁当食べたり仲良くしている2人が微笑ましかったです。

そして、せっかく穏やかだったのに、受けが鬼として覚醒してしまい、次のパートへ。
いがみ合ったりするのかと思いきや、もはや受けのことを悪いものとは思えなくなってた攻めは、鬼の力を鎮めるために頻繁にキスするようになります。キスやハグで鬼の力を鎮めることができるそうです。えっそれでいいんだ、とびっくりです。
でもこのあたりの、キスしまくりのパートがひたすら萌えました。なんだかんだ言いながら、お弁当食べるのも忘れてチュッチュしてるのがすごく可愛い。えー何これ、めっちゃ萌えるんですけど、と思いつつ読みました。

その後はお互いの家族や鬼の力の暴走やら絡んできて、アクション展開に。気持ちもすれ違ったりして、受けが悩んでぐるぐるしちゃったり、攻めがもやもやしちゃったり、ちょっと切ないかんじでした。くっつくまではヤキモキしました。

鬼の力を鎮める設定とか、ややご都合展開な感はありましたが、全体的に楽しんで読めました。
中でもチュッチュチュッチュしてるとこが群を抜いて良かった。エッチよりキスシーンのほうが萌えたかも。(エッチシーンはとにかくあっという間だった…)
ちょっと続編が読みたくなる作品でした。

6

鬼と鬼鎮めの優しい恋物語

あらすじ:
内気な高校3年生・真人(受け)は、ある日交通事故を目撃。その場に居合わせた1学年下の後輩・仁龍(攻め)に話しかけられ、それ以来彼と一緒にお昼を食べるように。
実は鬼を退治する鬼鎮めの家計に生まれた仁龍は、真人が鬼の血を引くことを見破り……

真人は地味で平凡な高校生ですが、実は鬼の子。
鬼である父親は、母親に鬼の力を封じられ人間として生きてきたため、真人も18年間自身の出自を知らず生きてきました。
しかし仁龍のことを好きになり、彼が女子に告白される姿を見て鬼の力を暴走させてしまう。
仁龍のため身を引こうとする姿勢が健気といえば健気ですが、仁龍の気持ちも聞かず何度も彼を拒絶するあたり、どちらかと言えば臆病でヘタレな印象です。

仁龍は、真人が鬼と知りつつも彼を愛し守ろうとする非常に硬派かつ男前な人物。
真人に拒絶され傷ついたような顔をしたり、それでも身を呈して彼を庇ったりと何かと不憫なので、ついつい応援したくなってしまいます。

作家さんもあとがきで書かれていますが、二人のラブ展開に鬼設定云々はあまり生かされていない気も?
自分に自身がない真人は、鬼でなくとも仁龍に引け目を感じ彼と距離をおきそうだし、
仁龍も、いったん真人を好きになれば辛抱強く彼にアプローチし続けそうなので。

地味で平凡な受けが、男前で包容力のある攻めに愛されて、攻めの兄に付き合いを反対されるも最後はラブラブに…という展開自体は非常にオーソドックスで、ちょっと少女漫画を連想させました。

切なくも温かな作風は悪くはないですが、もっと鬼設定を生かした展開も見てみたかった気がします。

7

思ったよりあっさりでした

深刻になりそうな題材の割に、意外とさっくりと重くなく読めます。
強いて言えばもっと鬼の設定を活かして謎めいた仕掛けがあったり、シリアスになっても良かったかなーと思います。
どストレートな印象でした。
2人が最初は鬼の力を抑えるため、という理由でキスしたりしてる様子はドキドキして萌えました。
ただ、2人の結びつきがイマイチ弱い気がして、あっさりとした感じも否めません。
いろいろ妄想してしまいそうな表紙が素敵でした。

1

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