あやちゅけ
ippaitaberu kimi ga suki
短い!
いや、同人誌は得てして短いというか、薄っぺらいのですが、
この合同誌は、この本から始まるオリジナルストーリーなのです。
元の話やキャラがあるわけではありません。
なので余計にレビューも説明も難しいのです。
その上、この短い冊子の中に2CP4人が登場しちゃうんです。
どうすりゃいいんだー!!><
◆◆ 一食目 目玉焼き ◆◆
9ページの短い漫画です。
サラリーマンの攻めが高校一年生の受けに、エレベーター内で
一方的にキスをする……という、ただそれだけの話なのですが、
それぞれの表情にいろいろなものが読み取れます。
なんて言ったって、受けの表情が初々しくて、それがもう
頭グリグリしたくなるほどカワイイです。
ベロチューされて、真っ赤になってしゃがみ込んでしまうとか、
ウブの極地!
この後、受けはちゃんと学校には行けたんでしょうか? ニヤニヤ。
◆◆ 二食目 オムライス ◆◆
この章は小説です。
高校生(受け)と教師(攻め)のCPです。
同じ「米田グリーンハイツ」に住んでいるので、ふたりとも
勝手知ったるなんとやらという仲ですが、恋人というわけではありません。
それどころか受けは攻めを嫌っているような素振りを見せます。
でも攻めが思い出のあるオムライスを作って食べさせると、
受けはしんみりとします。
そして最後に、攻めは受けに愛の告白!!!
うああああ、ツンデレ受けはどうするのかっ!?
続きが気になります。
◆◆ 三食目 カツ丼 ◆◆
これも9ページの漫画の章です。
「一食目」に出てくるサラリーマンの攻めと高校生の受けの話。
攻めに対する、この不確かな気持ちは何なのかということを
受けがぐちゃぐちゃと考え、答えを出そうともがきます。
そして出た答え。
……攻めのことが好きなのだ、と。
しかし、攻めから振られてしまうような発言が飛び出したのも束の間、
攻めも結構受けのことを無意識に好きな様子……というところで
終わりです。
えっ、これで終わっちゃうの? と、言う感じの
尻切れトンボのようなモヤモヤとした幕引きでした。
◆◆ 四色目 目玉焼き(何故か、再び登場…) ◆◆
小説の章でした。
「二食目」に出てくるCPの話です。
攻めが風邪を引き、受けが公園から連れて帰って…という話です。
受けは攻めに「食べたいものはあるか」と尋ねると、攻めが
「目玉焼き」と答えます。
その昔、受けは攻めに目玉焼きを作ったことがあり、
褒めてもらったことを思い出します。
攻めもそのことを覚えていました。
攻めは次の日の朝、受けがやって来たら抱きしめよう…と、
決意して終わりです。
◆◆ ◆◆ ◆◆
エロを期待してはいけない1冊です。
それにしても卵ばかりで、卵料理が食べたくなる本です。
米田グリーンハイツに住む4人2CPのお話でした。
まだまだ恋未満。
でもしっかりBLでした。