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hatsukoi hanayome
読み終わったときは、「ハッピーエンドで良かったね」って思ったんです。
けど、考えてみると、
「この二人、お互いに好きところは容姿だけじゃない?」って思いました。
もし、相手がデブでハゲで臭いとかだと好きにならなかったんでしょうね。
(そもそも、そんな人は小説になれないけど)
二人でいる時間が短すぎで、相手のことを容姿でしか見ていません。
そして、なぜ眼帯をしていたのか、これからの佐樹はどういう生活(仕事とか勉強とか)が書かれていないよなぁ。って思いました。
あと、暗闇Hがありますが、佐樹からは何も見えていない真っ暗闇なのに、
ずいぶん桜田には見えてるんだなぁ??って思いました。
遠野先生制覇計画の一環でget。制覇までまだまだ遠い。
当作は受けさんがあまりに甘ちゃんで 私がぷっつん切れたため、
あやうく「しゅみじゃない」になりかかったけど、最後のイチャコラシーンで
可愛かったから「萌」まで持ち直し。
舞台はなんと2世紀ぐらい未来の日本でした。
21世紀末に華族制度が復活したそうで(笑)
同性婚OK、男女問わず長子から長子への世襲なため、
長子以外は自分で身を立てる術を身につけなくてはならない設定。
ということで、この次男坊も、どうすんねん てなはずなのに、
優雅に家庭教師つけて家にこもりきり、読書三昧な日々・・・・
父親の受け悪いし、長兄とはそりが合わず という状況の中、
美貌だけが取り柄なんで、ええい、金持ちに熨斗つけて売ってしまえ
てな事で、実業家男子への婚姻がセッティングされちゃう。
やだやだーとだだをこね、渡りに船的に、詐欺師に騙され、
オークションにかけられ(爆)買われた先が、表紙の眼帯男。
先生、眼帯男を書きたかったのかなあ・・・
あとがきで20歳の子を久しぶりに書いて
筆がのったわーと仰っておられましたが、
きっと眼帯男も筆の促進剤になったに違いない。
自分の将来をちゃんと考えもせず、親のすねかじって
本読んでる ってどんだけ人生なめとんねん!
って途中、私は怒ってしまいました・・・
(すいません。20歳ぐらいのぼんぼんだったら
こんなもんかもね という気もするけどさ)
最後、攻め受けとも素直になって、
あまんあまん味を堪能させてくれたから良しということにする。
で、なんで眼帯なのかが 私にはわからずじまいでした・・・
伯爵家次男の佐樹は、家族に美貌しか取り得のない落ちこぼれ扱いをされていて、本人の知らないうちに強引に見知らぬ男と結婚させられるのを嫌がり家出してしまう。
だが、世間知らずが災いして家出を唆した使用人に騙されて闇オークションにかけられた末に、佐樹を買い取った男・堂上のものとなる。
この堂上という男の素性は伏せられたまま話が進行していくのだが、佐樹を慰みものにするどころか常に彼の居心地を気にかけて大事にしている様子から、正体については割りと早いうちからピンときたかな?
何せ最初から読んでいて、悪い奴オーラってのが皆無だったし。
堂上の気遣いを感じ取った佐樹も次第に彼にほだされていくが、とにかくこの二人、素直になれずに意地を張ったり不遜な受け答えで一定の距離を埋める事ができないままだった。
なのにそんなお互いの不器用さに何だか可愛げを感じた。
もっとも、この二人が初めて顔を合わせた経緯からあっさりラブラブになった末の逃避行がいい訳がなく、宙に浮いたままの佐樹の結婚問題も結局は強引に推し進められるものの、最後には『まあ随分と遠回りしたな』って感想で納得できるように収まっている。
あと、21世紀末という時代設定の中で、旧時代の華族制度と近未来デジタルが身の周りに出てくる折衷加減が程々なので、変にSFチックにならずに済んでいて読み易かった。
堂上側の召使いとして家事一般を取り仕切っているアンドロイドの描写がなかなか興味深かった。