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goumanshachou no amai kyuai
求愛をことごとくペシっと払いのける受けですね(笑)
またしても?アメリカ生まれの帰国子女で日本に馴染めずアメリカで進学し就職した受け薫。
華奢で品があって美しくて。
そんな薫が就職したのは業界で一目おかれるアンティークショップ。ミニチュア家具が大好きな薫はこのお店で働きたい!と社長ゴードンの面接でこれまでになくハキハキ自分の言葉を伝えられて、無事に採用されます。
ゴードンに惹かれるも、相手は異性愛者だろうしアシスタントを務める社長だしで、気持ちがバレたら大変!と必死で隠す薫。
なのに薫の苦労も知らずゴードンは次々と仕掛けてきて。
もうこれゴードンに誘われてるよ、いくらなんでも実家や別荘に招待しないし、いい加減わかってあげなよ〜。
と大変もどかしい気持ちで読みました。
薫も恋愛経験がないし、社長の悪ふざけだ!とますますガードを固くして。
なのに嫉妬に苦しむ薫。
プロポーズは素敵でしたね。
薫にはグッと来たでしょう。
薫のツンツンが可愛らしくて絶妙なさじ加減でした。
相変わらず感じやすくて、すぐパンツの中に出しちゃったり、いきなり出来たり、この王道な感じが癖になりますね。
二人の恋模様もさることながら、ニューヨーク郊外のアンティークショップが舞台で、この他にも家族で過ごすアメリカのクリスマス風景、そしてドールハウスやスノードームといったアイテムの数々。
雰囲気がロマンティックなので、楽しいひとときを過ごせました。
何作かこのシリーズを読んでるので、いつもと同じ「お互い一目惚れ→両片思いなのになかなかくっつかない二人の様子を両視点交互で読んでニヤニヤするやつ」かなぁと思ってたら、冒頭で目に入ってきたのは「天敵」の文字。
アンティークを心から愛する受けは、商才は確かだけどアンティークのことをガラクタ呼ばわりする攻めを「天敵」だと思ってるんですね。
だから天敵だと思ってたのにいつしか……という変化過程がメインかなぁと思ったら、そこは割とアッサリと変化。
やっぱりともいうべきか、お話のメインは「両片思いなのになかなかくっつかない様子を楽しむ」というやつでした。
見所は、なんとか受けの気を引こうと四苦八苦したり、猿芝居めいた骨折演技までする必死な攻めの姿だと思います。
受け視点にも関わらず、読者には攻めの気持ちバレバレ!!です。
受けは、攻めの態度を勘違いしてはいけないと自制しまくりで、気持ちを必死に隠そうとしてるんだけど、そこまで自制しなくてもいいんでは……と思わなくもない。
そして後半のSS【傲慢社長の甘い苦悩】は待ってました!の攻め視点。
本編のあのときのエピソードが攻め視点によって明かされるので、攻め視点大好き人間にとってはご褒美ターンともいうべきSSです。
アンティーク会社の社長×秘書。
日本人の受けは、大好きなアンティークを扱う会社の社長秘書としてアメリカで働いている。社長のゴードンに惹かれているのだが、以前アシスタント男性がゴードンに迫ったあげくクビになったというのを聞いているので、気持ちを悟られないよう気をつけている。そんな折、出張の際のトラブルで2人モーテルに泊まることになり、ベッドを間違えたゴードンに抱き枕にされる。以来、2人のあいだにぎこちない空気が流れるようになり…。
エロエロつゆだくイメージのある神香うららさんにしては純愛というか、くっつくまでがたどたどしく長いカップルの話です。
受けは人見知りはあるけど、思ったことを口に出さずにはいられない性格で、社長である攻めにも平気でたてつきます。そんな受けの意見をちゃんと聞いて仕事に生かす攻め。仕事のパートナーとして長い時間を過ごすあいだに、お互いが大事な存在になる過程に萌えます。仕事描写と感情描写が丁寧だし、アメリカンらしく会話が軽妙洒脱で、それも楽しかった。
上のあらすじでは「ホテルで一夜の過ちを犯してしまい」となってますが、全然犯してないです。過ちっぽいのを犯したのはホテルではないし、エッチは気持ちが通じてからです。
それまでが両片想いでほのぼの切ないかんじだったのに、くっついてからの展開は神香さんらしくつゆだくでこってりでした。清純タイプの受けのエッチシーンでのギャップがエロかった。(下着がセクシーだったり!) そのギャップに攻めがメロメロで余裕がなくなるのも萌えた。
恋愛にまったく夢を抱いていなかった攻めが甘々になるのが微笑ましく、プロポーズも素敵で、全体的に楽しんで読めました。
米国のアンティークショップで社長のアシスタントとして働く薫(受け・24歳)。
社長のゴードン(攻め・32歳)に片想いしているが、彼はストレートで……
アンティークショップが舞台だなんて優雅だな〜と思いながら読み始めたら、買い付けに小さな村へ出向いたり出張でモーテルに泊まったりと、なかなかにハードで本格的なお仕事描写。
アンティークの家具や食器やキルトの描写が素敵で、職人や売主とのエピソードも心温まるものが多く、何かと興味深い一冊でした。
薫は、米国生まれの帰国子女。
日本社会に馴染めず、就活で苦労していたところにゴードンの会社の採用面接を受け、現在に至ります。
アンティークを心から愛する彼は非常に仕事熱心。
強気ですが、出張でゴードンがお腹を空かせたときのためシリアルバーを持参する等、実は健気で可愛らしい人物です。
ゴードンは、元証券アナリストでアンティークに興味はありませんが、「傲慢社長」というほどワンマンではありません。
合理主義者ですが、薫の意見に耳を傾ける柔軟さはあるし、出世の道を諦め実家のアンティークショップを継ぐ家族想いな一面もあります。
冷静だけど情にも厚い、カッコいいアメリカ人の典型のような人物でした。
Hはラストまでお預けですが、仕事描写の合間合間にちょっとしたハプニング(抱きしめられたり、同じベッドで眠ったり)が挟まれるため、物足りなさは感じませんでした。
両片想いですれ違う二人が可愛く、満を持しての合体シーンでは神香作品おなじみの血管描写も出てきて、エロさと甘さを堪能できました。
外国モノやアンティーク好きな方にオススメしたい一冊です☆