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sabakarezaru ai
弁護士の氷樫(受け)は、高校時代の同級生でヤクザ幹部となった村雨(攻め)と18年ぶりに再会。
度々氷樫の事務所を訪れる村雨の目的は…
裁判やヤクザの抗争を軸に展開する硬派なストーリー。
攻め受け共に落ち着いた大人の男なので、かなり淡々とした雰囲気です。
学生時代、当時から明晰で大人びていた氷樫。
不良の村雨と何となくウマが合いつるんでいたが、村雨はある事件で少年院送りとなり、その後音信不通に。
村雨が少年院送りになった理由、連絡が取れなかった理由は悲しいすれ違いで、読み進めるうちに村雨の誠実さが明らかになっていくような展開です。
村雨に惹かれつつも、仕事には私情を挟まず淡々と自身の仕事をこなす氷樫が魅力的。
村雨も、組の舎弟を守りたいという想いはあれど氷樫を脅すようなことはせず、あくまでフェアに対峙する二人が素敵でした。
氷樫が村雨にタバコをやめさせようとしたり、村雨が氷樫に手料理を振る舞ったり、他愛ない日常のシーンも可愛くて和みました。
ただ、ラストで村雨がなかば強引に氷樫を抱いてしまったのは残念。
もちろん氷樫も本心から嫌がっていたわけではないのでしょうが、中盤までの大人同士の落ち着いた関係が一気に安っぽくなってしまったように感じました。
絡みのシーン自体も、やたらアンアン喘ぐ氷樫にクールキャラどこ行った?と言いたくなり…。
後日談の甘い雰囲気も悪くはないですが、当初の男っぽさを保ったままイチャついてくれれば言うことなしでした。