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罪をこの身体で贖え!!
aishu no shitone
エッチシーンがかなりの割合を占めていて濃厚な上に、受けのふたなり設定を充分に堪能できる一冊。
内容は、両性具有で生まれてきた為に父親から疎まれて育ってきた実佐緒が、借金をかたに財界でやり手の景山の元に引き取られるといった花嫁もの。
影山は実佐緒を無理矢理抱き続けながらも、それほどすれ違いがなくあっさり両想いになり、実佐緒に対しての溺愛ぶりのほうが強く出ている。
景山の無理強いといっても、実佐緒に女装させてパーティーに連れだしたり、普段着に振り袖を着せてって位だ。
両性具有の秘密を隠したい実佐緒にとって最初は女の子の格好に苦痛を感じていても、じきに本来の美しさを引き出したい上での景山なりの愛し方なんだって事を受け止めている。
実佐緒をお姫様のように大事にしていて、男の子・女の子の両方の性を受け入れて存分に愛している景山だが、どちらかというと女の子として愛しているんじゃないかって描写のほうが強く感じる。
他の点も客観的に見れば、受けに男の子らしさを感じない、攻めがいい人すぎてインパクトに欠けるってのもあるが、とにかくこの話は全体のエロエロ・溺愛加減を楽しむ以前に、何よりもふたなりに抵抗が有るか無いかで評価が二分する気がする。
そんな私も、女の子ぽく感じる(特に性格が女々しいとかウジウジと悩んでいる)受けが苦手なので、ふたなりが駄目なんだろうなと思い込んでいたが、不思議とこの話は昭和初期の時代、花嫁設定、本当にか弱い存在の受けってのが上手く合っていて面白いと感じる事が出来た。
といっても、これで全てのふたなり設定の話が大丈夫になったって訳ではなく、他に気になった小説で自分に合うかどうかはまず目を通してみないと何とも言えないけれどね。