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いまでは“オヤジ”作家のイメージのある中原さんですが、初めの頃ってこんなお話も書かれていたんですねぇ。
友人たちと連んでは、悪いことに励んでいる津田に、声をかけてきたのは担任教師の柏井。
しかも熱血な先生で、ちょっとはずれていこうとしている津田からちょっかいをかけられたら、そりゃ無下には出来ないんでしょうねぇ。
お互い気になりながらも、柏井にしてみれば、生徒に手を出すわけにはいかないし。
いや、このお話では、手を出されちゃう方ですけど。
羽目を外す夏休みに、大きな事件が起こります。
津田の連む友人が退学することになるんですが、好きな保険医のためにそうすることを選択したんです。
まだまだ子どもだと思っていた高校生が、そんな切ない選択をすることに驚きながらも、やっぱり男なんだぁ~と感心してみたり。
津田と柏井のカップルも、友人と保険医のカップルも、明るい未来を感じさせる終わり方で、ホッとするお話でした。