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純斗は、遅刻癖のある高校生。
そんな彼はある日、友人たちの悪乗りから自分たちの通う学校の生徒会長に告白することになる。
生徒会長・相良葉月は、優秀な生徒会長で、歴代の生徒会長が面倒がってやらなかった文化祭の改革を推し進めるなど、とても優秀な人物。
けれど、恋愛に関してはフリーの時なら来るもの拒まずという噂。
しかし、今まで男と付き合ったという噂はないから、おそらく告白しても断られるだろう――という純斗の目論見も外れ、相良からはあっさり「いいよ」の返事。
おまけにいきなりキスされて押し倒されてしまう。
キスをしたことも誰かと付き合ったこともない純斗は、あっさりファーストキスを奪われた上に、押し倒されてしまった現実に大パニック。
思わず口から飛び出した言葉が「順番が違う!」
おかげで、きちんと順番をこなすために、相良とデートをすることになってしまう。
まさか「罰ゲーム」でした、と言うわけにはいかない純斗は、渋々デートを了承するけれど、そこで目にした相良のらしくない表情に純斗の胸が疼きだす。
そして次第に純斗の気持ちは相良に傾いていくけれど、相良のことが好きになればなるほど、純斗に最初の告白が「罰ゲーム」だったことが重くのしかかってくる。
おまけに、純斗に「告白しろ」と言ってきたはずの卓久が純斗に「会長とさっさと別れろ」と言ってきて――
という話でした。
なんというか――
ひっさびさにこんなかわいいBL読んだ気がする! という感じでした。
古い本なので当然だと思うんですが、まさしくこれこそ「初期のBL」。
男の子が、自分の気持ちに葛藤して、なかなか正直に言い出せなくて――なんて、素敵な初期のBL!
こういうBLを読み始めてから、今みたいにどろどろの腐女子になっていったんだなー……とわが身を振り返ってちょっときゅんきゅんしました。
こういうBLがあったからこそ、BLを好きになったんだよ! と声を大にして言いたい。
始まりの頃のBLを読んだことのない人にはぜひ、オススメ。
腐女子歴の長い人は、ちょっと懐かしくなると思います。