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senen no mitsuai
秋は紅葉、艶やかな表紙。
稲荷家さんの表紙につい惹かれて購入した一冊。
千年の昔、人魚の肉を食べてしまったがために不老不死となり
どんな病をも治せる体液の持ち主となった芳典。
時は流れ、ある日末期ガンに冒された柾木と出会う……
この柾木は、かつて愛し合った義憲の血筋で
一目見た瞬間に息が止まるほどにそっくりなのだが、
彼が拒む治療を強引に施したことから憎まれ
拉致監禁されて酷い目にあわされる。
永遠に生きる男、平安時代の運命の恋、
かつての恋人の生まれ変わりとの再会、
というなかなか面白いストーリーなのだが
花丸ブラックというレーベル故か、エロ場面に分量を割かれ
ストーリー自体は駆け足の説明調になってしまっているのが惜しい。
生まれ変わりと思われる柾木がなぜ治療を拒むのか?
それなりに人望もある人物の拉致監禁強姦といった極端な行為、
そんな関係の二人が、どうして惹かれあっていくのか
(生まれ変わりだから……と言ってしまえばそれまでだがw)
この先はどうなっていくのか……(普通にイチャイチャ?)
そのあたりの説得力が乏しいので、
気持ちが乗り切れないまま飛ばし読みになってしまった。
挿絵は、文句無しに美麗。
それだけでも手にとってよかったかも……と思い、評価は萌。