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紳士な義兄に恋したものの、 本当の姿は乱暴なヤクザ社長で!?
koishita ani wa yakuzasan deshita
かみそう都芭 /(かみそうつば)/上蒼都芭
・・珍しいペンネーム。初読み作家。
著者ブログ「Noise Box」は、リンク切れ。
イラスト担当は、周防佑未さん。少々顔の描写に歪みあり。
ラブコメ かな?
笙也が持ち込んだ私物のAVで、義兄は笙也にソッチの趣味があると誤解、
無茶をされても 笙也は義兄が好きで逃げない。
●緋川 笙也:22歳,美大卒
優秀でカリスマ性ある目立つ男性が好き・・龍樹に一目惚れ
龍樹の会社に住み込み勤務 いきなり強姦
●緋川 仁美:笙也の母、笙也7才の時に離婚 クラブの雇われママ
40半ばで剛三と再婚
●緋川 剛三:50代 不動産と金融会社を経営/慈流組組
息子二人と娘
●緋川 龍樹:31歳,剛三の長男、長身の美男
緋川の飲食店とホテルを運営
猫の銀次二才がペットと義弟を溺愛
●徳田 真由:緋川の娘 結婚後も夫婦で緋川家に同居
夫は、慈流組若頭
●緋川 俊夫:23才 5才で緋川家に入るが、家から飛び出したダメ男
題名通りの、義兄に恋した義弟のお話です。セシル文庫だけど、今回お子ちゃまは出てきません。代わりに、アメショーのような可愛い猫ちゃんが登場して癒されます。
母親の再婚で兄弟になった義兄の龍樹は、イケメンでスタイルも良くて優しくて。そんな龍樹に、一目で恋に堕ちた義弟の笙也。
家族で暮らすことを楽しみにしていたら、実はヤクザの一家だったことが判明します。
ビビる笙也に追い打ちをかけるように、理由あって龍樹と2人暮らしが始まると、龍樹の態度が豹変して…。
物腰柔らかで紳士だったのは表の顔で、笙也には傲慢・俺様で、人の言うことは聞かないし。おまけに、童貞で経験なんかないのに、笙也はマニアック好みで経験豊かだと勘違いされて、龍樹に凌辱されます。
そして、次の日から昼間は義兄の会社でこき使われて、夜は運動と称して毎晩求められます。
そんな龍樹の二重人格にショックを受けながらも、嫌いになれない笙也。
そんな中、行方不明だった龍樹の腹違いの弟・俊夫が姿を現します。龍樹に反発する俊夫は、家とは違う組に入って、幹部になるために笙也を誘拐しようとするのですが…。
最初は傲慢で俺様だった龍樹が、笙也が寝込んだのをキッカケに優しく変貌します。その変わり方に驚いたけど、その後の笙也への溺愛ぶりにはキュンとなります。俊夫のせいで、笙也は何度か危険な目に遭うけど、その度にカッコ良く守ってくれるのも萌えます。
一方の笙也は、最初はヤクザにビビッていたのに、龍樹と一緒にいるために意外と頑固で強い一面を見せたのが良かったです。
義兄弟の葛藤が一切無かったのがちょっと物足りなかったけど、2人の絆がだんだん強くなっていくのに萌えました。
ヤクザで飲食店チェーンなどの社長31歳×母の再婚でその義理の弟になった就活中の美大卒業生。
最初の顔合わせでは大人で紳士な態度を受けに見せていた攻めは、ひょんなことから受けと同居することになった途端態度が豹変。受けの所持品のハードゲイDVDを見つけて「こういうのが趣味なのか」と縛り付けて強○、という流れです。
この強○がひどかった。インターホンを数回鳴らした受けを、音に猫が怯えるからという理由で怒鳴りつけ、ドアではじきとばし、クソミソに罵ったあげくにコードで縛ってタオル噛ませて強○。いくらなんでもちょっとひどすぎる…。二重人格なのはいいけど、暴力的なところを見せられると引きます。
そもそもタワーマンション入る時に攻め本人にオートロック解除してもらってて、もうすぐ受けが部屋に来るってわかってるんだから、ピンポン鳴らされたくないんだったらシャワーなんざ浴びてないでさっさと出て来いや!
最初がこれでドン引いてしまったせいで、その攻めに惹かれていく受けのことも理解できず、途中から改心しはじめて優しくなった攻めのことも信じられず、最後まで引きっぱなしでした。父親や受けの母の前とかでは紳士然とした態度を取り繕ってるのに対しても小物っぽさを感じてしまう。受けより猫が大事なのにも「あっ…そう…」てかんじで、かわいた笑いしか出ません。
客観的に、改心後の態度だけ見たらかなり好みなだけに、なんで最初あんなにひどかったん? と惜しい気がしました。二重人格でも態度悪くても言葉がキツくてもいいから、せめて理不尽な暴力的態度は取らないでいてほしかった。