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hanamarubunko otameshiyomi magazine
このシリーズはたいてい一作品に一枚表紙のイラストがついているのですが、たまに複数枚ついているラッキー作品がありまして、今回はそれが『恋は騙して騙されて』でした。
こうじま奈月さんがどうのというわけではないのですが、挿絵率の低い作家さんの物が見たかったというのが正直な気持ちです。
★魚谷しおりさん『傲慢な恋人』
→魚谷さん、多分初読みです。
視点は、BLでは珍しい神視点かなと思われます。
営業部の先輩後輩で、受けの先輩はキツイ性格の美人。攻めは年下ワンコ。この『ワンコ』って属性で良く使われる単語ですが、この作品の攻め程しっくりくるキャラは少ないのでは?というくらいの大型ワンコぶり。
そして気になるのは、表紙で二人のバックに描かれたいかにもな雰囲気のオヤジ(好き♫)。
絡んでくるのかなあ、お試しの段階では出ていたのかも定かではありませんが(苦笑
★真船るのあさん『恋人はピカレスク』
→まず驚いたのは、イラスト担当の蓮川さんの絵!
かなり今と違いますので、最初お名前見るまでわかりませんでした。
そして文章の雰囲気も、なんだか時代を感じさせ…
出だしは地の文に『彼』とあるので神視点?かと思いきや、途中からは受け視点。特に神視点と思われる辺りがひじょうに懐かしいというか、あまりに今のBLにはない書き方で気恥ずかしいー!でもラノベも含め、こういうノリは多かったので仕方ないですね。
個人的には社長補佐×新入社員という美味しそうな二人のスピンオフがあれば良いのになんて、メインカップルよりも気になってしまいました。
★英田サキさん『黒い竜は二度誓う』
→こちらの作品もまず担当のイラストレーターさんに驚き!なんとまあ、中村明日美子さんですよ!
わたし中村さん担当の小説って読んだことあったかなあ…多分ないと思うのだけど。
内容は『竜』が主軸と思われる、完全なるファンタジー。
記憶喪失の剣闘士×虜囚の美形王子というカップルになるのでしょうが、お試しの段階では王子は敵方の王の愛妾のような立場に置かれております。
剣闘士の描かれ方は古代ローマ調なために残酷な部分があるのでちょっと嫌でしたし、そのシーンだけでも『この剣闘士、実は竜ですか?』とか思ったりするのですが、中村さんの描かれた王子の姿と英田さんの文章で、頭の中ではしっかり世界観や舞台が思い描け没頭できました。
ちょっとこれは読んでみたいかも。
★真船るのあさん『恋は騙して騙されて』
→ハーフのセレブ×ホストというもので、攻め育ちが良過ぎるワンコで、受けは口の悪いガサツ系。
ホストと言えどギリギリの生活をしているため三ヶ月分の家賃を滞納(15万)をする受けは、財力パワーで救ってくれた攻めを邪険に出来なくなり仕方なく家へ入れてしまうわけですが、きっと今後はここに住み着いてしまうのでは…読んだ雰囲気ではそう感じます。
★榎田尤利さん『永遠の昨日』
→これは確かにワンコ攻めですよ、究極のね。
でもわたしは読むのやめました。
榎田さんも昔はこういう痛哀しい作品書かれてたんですよね…でも今のわたしには無理。
感動できるのもわかりますし、きっと泣く。箱ティッシュですよ。
でもやはりわたしはBLにはラストはノーテンキだろうが書き方甘かろうが、すっきりハッピーエンドが良いんです。
色々な意味ではハッピーエンドだよと言われる方もいらっしゃると思いますが、今のわたしには読めないなあ。