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374.2℃
この作品は一般的なBL作品ではないです。
ゆえに、読み手を選びますし、好みがハッキリと別れる内容です。
美麗なイラスト目当てで購入されると、かなりキツイと思います。
幸運なことに私の好みには合いました。何故だか最近は、エロや恋愛要素が薄い作品を求めていたものでして・・・。
まず、内容的には、あらすじにあるようなファンタジー的要素が中心と言うよりは、受の五夏や彼の弟たちを通して、七地さん自身の思想、人生考察めいたものが語られている、謂わば『七地寧の人生論ノート』的要素の強い作品だと思います。
メインカプは、五夏とその幼馴染みの槇人ですが、彼らの親兄弟を始めとして親類縁者、近所の人々、友人、学校の同級生たち、仕事仲間が絡んでくる内容になっているため、話がシンプルには進んでいかず、あちこちに飛んでいきます。よって、相変わらず視点はコロコロ変わります。メインカプを変更しても問題なく続編が数冊は出せるくらい、脇キャラたちが出張ってきています。そして、彼らは人と人との交流、関わり合いを通して、どう生きていくべきなのか?心はどうあるべきなのか?ということを考えています。
文章的には以前の作品よりは読みやすく滑らかになっているように思いました。ただし、一般的には読み難い文章表現、理解し難い文章構成であることに変わりないですが。
そうですね・・・「とまれ」という言葉(とまれ=ともあれ)に違和感を抱かない方でしたら、あまり気にせずに読み進められるように思いますし、「空」という文字をスムーズに「くう」と読める方でしたら内容的にかなり愉しめる作品になっているようにも思います。
それから、後書きで七地さんは、稀な病気で大手術をして生還したと告白されているのですが、その経験が、今回の作品に何らかの影響を及ぼしたのではないだろうか、と思えるような、そんな人生訓めいた雰囲気を随所に感じました。
笠井あゆみさんの表紙イラストが非常に好みなのですが、モノクロの方でも、槇人×五夏のイラストには槇人の執着が見て取れて非常に素敵でした。
内容的に完結していない?この作品で、七地さんが伝えたかったことは何なのか・・・・う~ん・・・「人生いろいろ」ってことかな?などと思った次第です。
プランタン出版 > Web小説のサイトで、こちらの作品の番外編が読めます。(五夏の長兄の一秋視点)ペーパーとして採用されなかった分らしいですので、一読されると作品の雰囲気が伝わると思います。
笠井先生のかっこいい表紙とハイセンスなタイトル、
評価が見事に真っ二つに割れているのに興味を持って購入。
七地先生初読みだったのだが、独特だなぁ!
これは、評価が分かれるはずだ!というのが読後の感想。
個人的にはかなり好きですが、
めちゃめちゃ読み手を選ぶ作品だと思います。
◽︎ ◽︎ ◽︎
「槇人は五夏の許容を喰らって生きている」
穢れを祓う組織、そこに属する血筋の中で
幼い時から傑出した能力を表す二人の少年、槇人と五夏。
高校生の二人は家も隣同士、
大家族で育ちできるだけ普通の高校生として暮らす五夏と
超然と孤高の存在として生きる美少年の槇人。
槇人は喰らい尽くしたいほどの執着を五夏に持ち
それを五夏も受け入れて、二人は生きている……
‥‥んだけれど、二人の関係に焦点は絞られず
(そういう関係はあるのに、Hシーンもなしで!電車で読めますw)
彼らを囲む家族や組織の人々など、多焦点に話は進む。
体言止めが多様されたドライで硬質な文章で
物語というよりは、状況や心情が羅列的に綴られている。
随筆のような?散文詩のような?
◽︎ ◽︎ ◽︎
設定もキャラも雰囲気も、個人的には頗る好みで、
何せ登場人物も多くて、それでどうなったの?と
もっとそこ詳しく、と思う部分が多いこともあって
このまま読み続けていたい感覚だったのだが、
裏を返せば、盛り上がりも何もなく平坦なまま終わるので
なんだったの?と思う方もいるだろうなーという作品。
文章が好みか否か、というより受け入れらるか否かで
評価が決まって分かれるかもしれない。
少なくとも一般的なBLを望む方にはまず向かないだろう。
評価はものすごく迷ったのだけれど、挿絵素敵だし
槇人が攻めで五夏が受けという設定も非常にツボだし
七地さん初読みご祝儀もあって『神』にします。
※タイトルは……
水の臨界温度……ですかね?
退魔サイキック物(苦笑) シリーズ序章 …のはず…です。(爆)
ざっくり分類すると、禾田みちる/吉原理恵子「幻惑の鼓動」の塔谷的なポジションにいる幼馴染の高校生2人が主人公の話です。(^^)
2人が容姿性格ともにしっかり男っぽいところも同様♪
ファンとして毎度繰り返しますが、七地さんは好みの別れる作家さんです。
文体のクセもですが、主役以外の描写が多くて、今時のBLという概念から手にした場合、全くラブシーンが無い一冊に驚く事もあるでしょうから!
しかも今回は、初っ端から キタ…(笑)
一応、素晴らしいイラスト付きの絡みはあるけど ラブくはない…(^_^;ヾ
「Tastes Differ.」が丁度こんな感じで、3兄弟其々の短編描写をまとめた一冊でしたが、日常物なので、もうちょっとBLしてます。
「Beauty Beast 3」は、全くラブシーン無しでキャラの関係&近況描写に終始してますが、シリーズ中盤でその後の展開の前置きでしたのでね。
樹生かなめさん「Dr.龍シリーズ」の近巻と同様 (^.^;
ベッドシーンの具体描写が極少という、ある意味、読者のドM我慢気質が試されていますね…(笑)
五夏 … 幼少期から際立ってカミを降ろす力を持ち、祖父母が能力者だった家系で霊感有り無し混在する大家族育ちの7人兄弟五男で、硬派な常識派。
槇人… 五夏だけを唯一として抱え込んで生き、オニとも畏怖され身の内に凶暴なカミを宿す。大物能力者だった祖父の教育と五夏家族のお陰で
日常生活から外れずにいる様な他者に興味のない人間離れした美丈夫。
そんな2人を取り巻く家族や多数の登場人物紹介と、組織状況、
相関性の見えるエピソードが連なっていて、凄く面白そうなんですが
互いを一対とする主役2人だけのシーンが殆ど描かれてな~い (爆)
ので、次巻に期待して待つ! しかないです! (^_^;)
設定は好きなんですが、、、、
いかんせん、文章が、読みづらいです。
3人称なのか?とある程度俯瞰して、読み進めたものの、
視点がコロコロと変わりすぎます。
視点が変わりますよ―の提示がないので、変わったことに気づかず、
『~と○◯は思っている。』ん?あれ、そっち?と
それが、頻繁に起きるので、すごく混乱します。
結果、何回も読みなおしてしまいました。
タイトルにも書きましたが、
ある意味、映画のトレーラーと思って読むと良いかもしれません。
この作品は、ほんのさわりで、これから、本編やサイドストーリーが、それぞれのストーリーででてくる(べき作品。)んだろうなと。
設定が良いので、次に期待したいです。
かなり地味な、ラノベっぽい退魔ファンタジーBL風味?
個人的には、こんな感じの、坦々と非日常的な日常生活を述べていくお話は好き。
高校生・五夏と槙人の日常、それも子どもの頃から突出した力を持ってしまったが故の、成長していく際の悩みや想い、家族や組織との関係なんて言う描写が繰り広げられるのは、高校生が汚れを祓うお仕事物のラノベっぽいファンタジーとしては充分おもしろかったのだが、「BLの商業作品」として読むには、ちょっと物足りなかったかも。
もう、最初から、この二人の結びつき方は喰う喰われるで完結した完全なる番状態なので、ラブ的な意味での迷いは一切なし、あれやこれやですったもんだ的なものの入り込む余地がない。
さらに、この二人の結びつき方が、体を繋げることが全くの自然の流れすぎで、それならそれで、ぐっちょんぐっちょんでドロドロした性描写が大々的に展開されていたりするのかというと、これがそうでもないので、ますますBL感が薄まるというか、
この本はあくまでも導入編で、これから先シリーズ化されて、いろいろスピンオフがとかされるとしたら期待大!に私も1票。
これは独特の文体だと思いました。全体的に素っ気ないくらいに短く、感覚的な印象の文体でして、先に皆様が書かれた好みが分かれるということに役ボ連打致したいほどに納得です。
文体が独特ならストーリー展開も独特な印象でした。主人公二人は高校生の身でありながら、「組織」の上位にあり、除霊のようなことを仕事として請け負っているのですが、どうもよく分かりませんでした。二人の立ち場とかシビアな状況が全編通して触れられてはいるのですが、プツプツと短い文体から読み取るのが困難な感じで。
感覚的な文体に合わせてサラッと感覚的に読んだ方がいいでしょうか。
率直にいうと、文庫一冊を薄い膜を通して読んだような印象で、主人公二人も「組織」も除霊も漠然としてしまい、何が何だか話があまり見えなかったのです。
タイトルの374.2度の遥か手前、水の沸点100度までいかずに終わってしまった感じがしたのが残念。
ここまで書いて自分でもどうして「萌」なのかとも思いましたが、受けの五夏の家族構成がいい感じなのです。何と七人兄弟!お母さんの作るお弁当が美味しそうで唐揚げが食べたくなりました。
それに、続きがあるなら読んでみたいですね。主人公二人、攻の槇人と受けの五夏をもっとよく知りたいです。この一冊で二人は運命的な繋がりがあるのだろうとは思うのですが、やっぱり何だかよく分からなかったのです。
エッチシーンもありましたが、唐突に始まりフッと終わっているみたいで。
面白かったかどうかといえば、面白くはなかったですが、独特な文体の味わいが癖になる作品でありました。
わー…久しぶりにこの手の作品を読んでしまいました。私が勝手に「意識高い系BL」とカテゴライズしているタイプの作品です。
七地寧さんの作品を読んだのは初めてで、皆さんのレビューを拝見するとこの筆致が個性のようなので単純に私に合わなかったというだけの話ですが、なんとなくこう…「意識高い」感じがするんですよね…。「BL」の「L」の部分が硬質すぎて、ストイックすぎて、この作品は読者が萌えを感じることをヨシとしないのでは…と思いました。萌えとかそんなものではなくもっと崇高な何かを感じ取りなさい!と言われているような気になったというか。全然うまいこと言えないですが。
筆致のことだけクドクド書きましたが、ストーリーとしても、二人の内面にフォーカスしすぎて退魔系・除霊系の物語としてのワクワク感が置いてけぼりになっていて、あまり印象に残りませんでした。
恋愛としてはかなり薄い内容です。
異能力で事件解決、みたいな内容が主です。
恋愛の話があんまりありません。
笠井あゆみさんが好きなので読みましたが、BL小説とはあまり言えません。
文章も癖が強いです。
この作家を好きな人だけが読めるものだと思います。