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boku no inu no dos na gohoushi
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
SMといってもそんなシーンは多くありませんし、痛いのも無いです。
すごく読みやすく、とっても可愛いお話でしたので「SMはちょっと・・・。」と思われている方にも手に取っていただきたいです。
受けの由鶴は28歳でDT。ほんのり会社の上司に恋していたんですが、その上司に恋人(女性)が出来、一生懸命女王さまとしてアルバイトをしているSMバーで心を慰めています。
会社でも真面目で、しかし、由鶴が唯一反感を持ってしまうイケメンで仕事も出来る後輩、圭駕が攻めです。なかなか素直になれない由鶴が可愛いです。
お話を読み進めていくと、本当に圭駕も一途で可愛い攻めでした。
多分、由鶴の為にMの振りをしているんでしょうね。
このタイトルにもかかわらず、何だかほのぼのしたお話でした。
これは若干、帯が仕事をしてくれていない気もしなくもない…出来ればもう少し上まであれば実店舗でもさほど…
や、でも、ピンクのバックにボンテージはわたしにはハードル高いよ(苦笑
てことで、ネットで購入。
届いてビックリ、厚い!300ページ弱。
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受けは、二丁目のソフトSMバーで週に一回女王様として働く由鶴(ステージ名はキーリ)、28歳。
整ってはいるが地味な顔立ちで、優秀な家族に囲まれ普段は自信が持てないサラリーマン。
攻めの城田は転職組で、由鶴が指導係をつとめる後輩。
色気のある顔立ちで、25歳とは思えない落ち着いた立ち居振る舞いの才子。
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最近長い片想いのあげくに失恋し傷心の由鶴にとって、バーでの変身は今ではストレス解消、求められているという実感を与えて貰える癒しの場。
仕事でも家族内でも秀でたところがないと自覚しているためせめてもと地道に努力する真面目な由鶴は、正反対に才能溢れた城田に対しコンプレックスを刺激され苦手としています。
城田みたいなタイプって同性には疎まれがちですよね。
自分にそれなりに(有り過ぎてもプライド刺激されてダメでしょうが)自信のある人は良いけど、由鶴みたいに自己評価の低い人間にはストレスだろうなあ。
女子にはモテモテでしょうけど(苦笑
SMバーで癒しというのも変な話ですが、誰にでも変身願望があるでしょうし、人に求められたいと願うのも自然なこと。
自分に自信の持てない由鶴も女王様として羨望の眼差しでM男たちに見られることは、唯一自己を評価され認められていると感じられる瞬間で…
本当は職場でもちゃんと認められてるんですけどね。由鶴自身がまったくそういうことを見えていないから。
他人のことには敏感でも、自分のこととなると途端に目が曇っちゃうんですね。
でもそんなグルグル自己嫌悪系の由鶴に対して城田はイライラせず、彼の気持ちを汲み取って、自分がいかにも命令された犬だと見せかけうまーく由鶴が自身に言い訳できるような逃げ道を作ってあげています。
女王様なんだから犬に気持ち良くさせて貰って当たり前、犬が奉仕して当たり前という具合に。
実はネットで見ていた表紙で勝手に、真面目な年下わんこ攻めだと思っていたんです。
それが読んだらイケメンの遊び慣れた風で、思わぬ誤算でした。
年下攻めはあまり好きではないのですが、こういうリードとれる年下は良いですねえ。
しかもいかにもリードとってます!とは相手に察させず下手に出ながらも…という腹黒さが堪りません(笑
好きです、こういう攻め。
やー、ジリジリと由鶴を囲い込んで逃さないようにしていく様は、なんだか嫌な当て馬のようでしたよ!
これを当て馬が言ったりやったりしたらすんごい粘着質っぽくて怖いだろうなぁなんて、想像してしまった(苦笑
敬語攻めなんだけれど、実は王様攻めですね。
こういう感じの攻めってあまり読んだことなかったです。
そして、これってば本当に葵居さんの作品?と思ってしまった本作。
葵居さんはあまりエロス強くない作家さんでどちらかと言えばストーリー重視だと思っていたので、かなりビックリでした(笑
や、だってエロエロ系ですよ、題材が題材だからかもしれませんが。
ただ、一応女王様だし犬だしとSM風ではあるのですが、由鶴はSっ気女王様ではないですし(どっちかと言えばM?)意地っ張りな部分はあろうともツンではない。
城田もなかなかにバランスの良い性質で、表紙とタイトルで思いっきりその手の感じか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ハッキリ言って可愛い二人のお話です。
そしてこの作品で何が良かったって、バーのママが良かった(笑
なんか読んでてママでホロリとしちゃいました。
ゲイバーのママって他の作品にも良く出てきますし、主人公の味方であるのがほとんど。
ですがその数いるママキャラたちの中でも、由鶴にそっと寄り添い親身で、しかもきちんと諌めることができるオカマ言葉(笑えました)のママすごく好きです。
表紙とあらすじの感じから
好みのお話っぽいと思い購入しました。
ちなみに特典SS付きの電子版です。
この特典が、紙本に付いたものと同じかどうかは
ちゃんと確認していないのでわかりませんが(>_<;)
攻めの城田は序盤から
由鶴のことがかわいくて仕方のない様子で
「かわいい」という言葉も
はっきりと何度も口にしているし、
言動が甘々で、由鶴を好きな気持ちがだだ漏れなんですが
「好き」という言葉だけは言ったことがないのと、
由鶴のコンプレックスにより、
なかなか由鶴に想いが届きません。
父親が直木賞作家で、母親は美人弁護士で
妹はファッション誌のモデルで、弟は有名なダンサー。
自分だけただのサラリーマン。
(でも由鶴の会社はエンタメ業界だし、
由鶴は広報部(私の中では花形部署のイメージ)なので
充分華やかな仕事だと思うのですが)
こんな家族に囲まれてたら、
そりゃコンプレックスの塊になっても
仕方ないかもしれません。
でも家族仲は良くて、由鶴は別に疎まれたり
蔑まれたりすることなく、ちゃんと愛されてます。
でも由鶴は「自分は家族から、しょうがない子だと思われてる」と思いこんでる。
そう思ってるのは由鶴だけで、
絶対両親もきょうだいもそんなこと思ってないと
思うんですけどね。せつない。
余談ですが、城田が由鶴の父親を
「お義父さん」と呼ぶことにすごく萌えました(笑)
由鶴は誰かに、抱きしめられたい、
甘やかされたいと願っているので、
城田の気持ちに気付いて素直になれば
すぐにでもその願いが叶うのに、
なんで城田は「好き」という一番肝心なことを
早くいってあげないの!とハラハラモヤモヤキリキリしました。
タイトルに書きましたが、
由鶴が女王様のバイトをしてるSMクラブのママが
すごく優しくて泣かせます。
「全人類が幸せなのがいいけど、
ノンケの幸せはみんなが祈ってるから
私はゲイの幸せだけを応援することにした」と
いうようなセリフがあるんですが、
本当に涙がこぼれました。
ママは由鶴に幸せになってもらいたいと言っていますが
私はママにも幸せになってもらいたい。
最後に、いさか十五郎さんのあとがきのようなものがあるのですが、漫画ペーパーのようになっていて、
これがよかった!おもしろかった!
挿し絵担当の方のあとがきを小説で見たのは初めてだったので、もっとこういうの増えればいいのになぁ。
表紙とタイトルからもう少しハードな内容を想像していたのですが、とてもかわいいお話でした☆SM要素はほんの少しなので、それを期待して読むと拍子抜けかもしれません。
とりあえず、受けの由鶴がもう、すごくかわいい。攻め様が受け様を好きなことは読者にはだだ漏れなのですが、受け様は全然気付いてないんですよね。攻め様に好きな人がいると言われて、自分の事だなんて全く思わず、うじうじ悩んでしまうのです。攻め様が一言「好き」と言ってあげれば丸く収まるのに~ってじりじりしました。攻め様は完璧なシチュエーションで告白をしたかったようですが、そんなのいいから早く言ってあげて! あげくのはてに、告白する前にエッチしちゃってるし!まぁでも、攻め様もどうしたら気持ちが通じるのかかなり悩んだみたいですし、受け様から拒絶されて痛い目をみたので良しとしましょう。
そして、バーのママ&受け様のお父様、素敵すぎます☆
受の健気さ、いじらしさがたまらない素晴らしい作品です。
葵居先生の作品はどれも濡れ場が多く、擬態語などがふんだんに使われていてめちゃくちゃエロいんですが、本作は特に濡れ場が多い!童貞処女のかわいい女王様がドSな犬に陥落していく様がエロい!!!
心理描写も切なく丁寧、かつ繊細で、エロとシリアスのバランスが絶妙な名作です。
ぜひ1人でも多くの方に読んでいただきたい!!!!!!
うーん、こじれましたね。
真面目で一生懸命で自己評価が低い由鶴。
スカウトされてソフトSMのお店で女王様のバイトをしてて。真面目なので女王様になるための勉強もちゃんとして。もっと完璧な女王様にならねば!と。
部長に失恋して傷ついて。年上の頼りがいのある男性に抱きしめられたいと願う寂しい由鶴。
城田との出会いがなあ。
優秀すぎてなんか苦手な世話係の中途入社の新人が、なんと店外プレイを願い出て犬になりたいと…。
うーん、仲良くなりたいからってなあ。
ここからすでにこじれてますよね。由鶴はちゃんと女王様しなきゃ!で。
城田は何考えてるのかわからないし、なんかもしかして僕のこと好きなの?な感じだしで。だけど好きな人がいるってもんだから由鶴は、なんで僕にこんなことを…とぐるぐるしちゃって。
早く好きだと言え!って思ってましたが。こじれるにも程があると。
でも城田は最初は仲良くなりたい親しくなりたいって気持ちで犬になったんですもんね。うーん、ややこしい。
由鶴は鈍いし城田は絶対に好きだと言わないし。
親しくなりたい+真面目で一生懸命で可愛い=好き
なのだろうけど、鈍い由鶴にはA+B=Cがわからないんですよねえ。
最後は由鶴の家族関係も城田との関係も一挙に解決して。城田、できる男ですね!
今度は二人でママに挨拶に行っておいでよ!
切ないしすれ違うしエロエロだし明後日の方へ行っちゃうしで、読み応えがありました。
昼間は真面目な会社員、夜はゲイ向けソフトSMバーで女王様としてバイトする由鶴(受け)。
ある夜、客としてやって来たのは、同じ会社の後輩で仕事のできるイケメン・城田(攻め)。
俺をあなたの犬にしてくださいと言われ、度々会うことになるが…。
隠れドS×ビジネス女王様でSMモノ…かと思いきや、攻めも受けもすっごい可愛いキャラで、良い意味で驚きました!
受けの由鶴は、自分がゲイかもしれないと悩む童貞。
バイトでは女王様として客を罵ったり、鞭でスパンキングしたりとノリノリですが、プライベートでは恋愛経験ありません。
攻めの城田は、MのふりしたドSかと思いきや…?
実はずっと前から由鶴に片思いしていて、由鶴が初めてと知ってからは素股やフェラでイかせるのみ。
ニブい由鶴が振り向いてくれるまで辛抱強く待ち続ける、かなり一途な年下君でした。
こんな二人なので、Hシーンも甘め。
城田が女王様コスの由鶴の足を舐め回したり、
由鶴がキャットバックの体制をとらされたりしてますが、
SMというよりひたすら由鶴が可愛がられてる感じです。
Hするばかりでなく、仕事を通してお互いを尊敬したり、普通にデートしたりと、日常のコミュニケーションを通して気持ちが通い合っていくのも自然で良かったです。
真面目でウブな由鶴ですが、天然で城田を誘惑したり、照れ隠しで毒を吐いてしまったり~と、案外女王様の素質はあるのかも??w
城田がそんな由鶴に怒ったり無理強いしたりせず、一貫して優しくアプローチするところが好きでした。
萌×2寄りです☆
サービスのSとは良く言ったもので、
ソフトSMバーで女王様・由鶴はとてもMの気持ちを汲んであげています。
普段はおとなしい会社員だけど、ステージでは求められている実感が得られ
バーのママにも懇意にしてもらっていましたが
会社の後輩の城田に女王様であることを知られ…。
由鶴の、家族では自分以外みんな著名人であることのコンプレックス、
とても同情してしまいました。
凡人であるが故、非凡でいられるステージが心を解放できる場所で
それでも理解して気にかけてくれる人物がいるだけ良いかもしれませんが
自分だったらツライだろうなと思ってしまいました。
しかも同性の上司に想いを抱えたままで…。
そこに現れる城田、出来た男でしてね。
年下なのに秘密がバレても安心して身を委ねられそうな懐の広いヤツです!
由鶴を尊重して、優しく接しつつも
「あなたの犬になりたい」と言ってまっさらな由鶴に言葉責めやらアレやら…。
決して強引ではないのですし
なんといっても女王様なのに喘いでしまう由鶴がとても可愛らしい!
城田も夢中になっちゃうのがわかりましたw
映画監督の高菱がわかりやすく悪者で、
実際こういうタイプの人間を目の当たりにしたら
暴れたくなるだろうなと思いましたww
いい感じのなってきた折りの城田と由鶴のすれ違い、
由鶴、その勘違いは無いよ!ってつい違和感が…;;
そりゃ、恋愛偏差値低いからと言ってしまってはそれまでですが
逆に城田が気の毒になりました。
でも、最後は由鶴が思う程家族に壁はありませんでしたし
なんといってもお父上が…理解があるわ潔くてかっこいいわ…。
ある意味出来過ぎな気がしなくもなかったですが胸がすく思いでした!!
城田もしっかりというかちゃっかりというか抜け目がなくて
由鶴の幸せはこれからも続くだろうなと安心できました。
いさか十五郎さんのイラストも色っぽくて(ジャケもセクシー!)
作品の世界観にぴったりでした♪