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anmari suki ni sasenaide
自分が読むには本当に珍しい健気受です。
攻とは中学時代からの同級生で、社会人になってからも一緒に暮らしていて、体の関係はあるのに恋人ではない。家事全般を受け持ち、鬱陶しいと思われるのがイヤだから攻が浮気しても何も言わない。どこの貞淑な奥様だよ!
冷めきったカップルではなく、受はずっと片思いしてて、尽くすことに存在意義を見出している。攻がそうさせているわけではなく、自主的に。自分に自信がなくて、でも傍にいたくて、何も言えなくて、あー涙がちょちょぎれるよ!
攻は亭主関白とか傲慢というよりはただ情緒が欠落してボーッとしてるようにしか見えないんですけど。受を自分が拾ったペットのように思ってて、自分にしか懐かないようにして、もったいないから人には見せたくない、離れていくことも想像したことがないくせに、他人から何度言われてもそれが愛からくる独占欲と気付かないんですよ。このボケが~。
ま、最後はうまくいくわけだけど、自覚したのに好きとも愛してるとも言わなかったなあ。もっと盛り上がって甘々になるかと思ったのに。恋人という言葉では表せないほど受が大切らしいです。好きな気持ちが少しずつ降り積もって、他の人と較べたことのない、たった一人の存在。
高尾さんの話にしては珍しく受のほうが一途でした。