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kinjirareta yoru no shiiru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
いとう由貴先生の作品は王道blとは少し違ったテイストのものが、あったりしてそれが展開を予測できない面白い作品にしたりしてます。
こちらの複数ものも受けが2人の攻めに愛されるという、王道ものとは違い感情が複雑に絡んでいる3Pです。
個人的には受けのシャヒルが健気で性格が良く、攻めの王も真面目で愛しい人には誠実な所があり、2人が想いあえばハッピーエンドのシンデレラストーリーになると思いますが、元将軍の異母弟が絡んできます。
艶やかな表紙が印象的ですね。
仄暗い寒色が、ただの寵愛物ではない物語りを表しているようです。
この表紙から、3Pであろうことは想像が容易いと思います。
ですが、そこに至るまで、また、至る理由が想像を超えていました。(経験値が少ない所為でしょうか。。)
互いに信頼しあった国王である兄と将軍である弟。
その2人に、とある理由から亀裂が入るところから話は始まります。
その理由は、大した違和感のない(裏切りとしてはありふれている)ものなのに、この物語では、愛の歪さを象徴するものです。
これにより、弟王は幽閉されるのですが、その下に奴隷のシャヒルが世話係として召使います。シャヒルは大変無垢な心持ちの青年で、献身的に尽くし、弟王も安らぎを得て可愛がります。
そんな中、兄王はシャヒルを、仕返しの足しにと穢すのです。幾度となく呼び出される内に、兄王はシャヒルを愛しむようになります。
弟王の役に立ちたい一心で生きてきて、側に仕える内に、弟王への思いはいつしか恋心に変わっていたシャヒルにとっては、苦痛でしかなかったのですが、シャヒルもまた少しずつ心に変化が訪れます。
弟王は、ほぼ一貫していたので、弟王のための物語なのかもしれません。
幕引きはあまりにも簡素なのですが、本編その後を想像できてしまう、旨い結了なのではないか、と思っています。
また、同じものを指しているのに、シーンによって単語を変えているのが興味深いです。
何度も読まないと、その効果は分かりそうにありませんが、、。
溺愛系王宮物がお好きな方は、少しご注意下さい。偏屈な愛のお話です。
ハーレム物がお好きな方にはオススメしません。所謂そのようなシーンはございません。
女性が出てくるのが苦手な方もご注意下さい。
更には、暴力表現を一切受け付けない方もご注意下さい。
三角関係は、十分に堪能できると思います。
心がちょっとザラっとする、そんな一冊です。