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hanamarubunko otameshiyomi magazine
花丸さんのこの無料シリーズはラインナップによっては当たり外れもありますが(個人的な嗜好の問題で)、今回はBL小説入門にはかなりお勧めしたいです。
というのは『初恋』というお題のために、キャラに偏りが少ないから。
どうしても『セレブ』『年下』などのキャラのプロフィール寄りのセレクトですと収録作品が似たり寄ったりで、もう読みたいキャラ設定が固まっている時には良いのですが、漠然としていたり、何読んだらわかんないなあという方にはこういうチョイスのお試し読みが良いのではないでしょうか。
★小中大豆さん『指先がすれ違う』
→小中さんは一冊所持していますがパラ読みしかしていないため、しっかり読むのは初めて。
受けはゲイを自覚しているサラリーマンで仕事も容姿も人並み以上に出来る男。しかし攻めの方もタイプは違えど(ガタイ良しの元スポーツマン)優秀で、二人は同僚です。
お試しの限りでは視点主は受けで彼は初恋ではなさそう(攻めのことは好きだけど)なので、攻めの方の初恋かなあ?その辺りはまだまだ良くわからなかったです。
そしてお話が思わぬ方向へと進んでいって、ホント久々にビックリさせられました…
小中さんは、攻めに始め好きな人間がいるパターンがお好きなのか…
そして、なんて気になるところで切るんだ花丸さん!
★高将にぐんさん『キミログ』
→年若な女子たちに人気があった作品で、コミカルです。中学生同士がブログで繋がるといった内容で、受け(という展開には中学生なのでならないのでしょうが)一人称。
受け一人称は苦手ですしあまりに青春しているのでわたしにはこそばゆく感じましたが、攻め(と認定!)の普段の優等生顔とブログでの好きな子(受け)の話をせっせと書く内容のギャップがとっても微笑ましい。
反面一人称主に対しては、わたしはちょっと小狡いなと思ったり。
まあきっと続きも読んだら印象が変わるのでしょうが、今の段階では現実世界で攻めを揺さぶってブログを盗み見るのを楽しんでいるように見えちゃったかなあ。
なんというかラノベに男子同士の恋を絡めたような軽い空気感で読みやすいですが、色々な小説を読んでしまった方には物足りなく感じるかもしれませんね。
★森本あきさん『そんなサービス困ります』
→まずみなみ遥さんのイラストがね、いかにもエロそうですね(笑
そして最近では珍しい(2012年発行)キラキラネームの受け。なんだろ、ちょっと笑ってしまいました。
受けは24歳なのですが、それよりもかなり台詞が子供子供しております。この辺りもちょっと苦笑いです。一月に一回旅館へ泊まりに行くという設定(攻めはそこの若旦那)なので20歳というわけにはいかないでしょうが…
でもこの違和感はちょっと、一冊読んでも拭えなそうでした。
★小林典雅さん『嘘と誤解は恋のせい』
★川琴ゆい華さん『妄愛ショコラホリック』
→小林典雅さんと川琴ゆい華さんは作家買いしているために、その二本は既読でした。
上記二作はレビュー済みため感想は割愛しますが、どちらもこじらせた初恋、変態・変人・天然なのであまり小説を読まない方にも飽きないで読めると思います。
特に『嘘と誤解〜』は笑えるし受けは健気だし攻めはイケメンだし、最高です!