初恋ドローイング

hatsukoi drawing

初恋ドローイング
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神36
  • 萌×238
  • 萌17
  • 中立1
  • しゅみじゃない6

--

レビュー数
15
得点
384
評価数
98
平均
4 / 5
神率
36.7%
著者
安西リカ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
みろくことこ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
価格
¥620(税抜)  
ISBN
9784403523809

あらすじ

コンクール会場で見た堂本(どうもと)の絵に衝撃を受けた連(れん)。
孤高の天才として皆が遠巻きにする彼に果敢に話しかけ、仲良くなるけれど……?
美大受験を目指す高校生同士の初恋ダイアリー!!

表題作初恋ドローイング

堂本朝基,連の友人の通う画塾の先生の息子で高二生
三島連,コンクール入選を期に美大を目指す高二生

その他の収録作品

  • 初恋コンプレックス
  • あとがき

レビュー投稿数15

No Title

好きだった!!無口な堂本とノリ軽めな連。同級生もの好きだなぁ。最初は才能に惚れ込んである時突然恋心に気づく。連の心の動きが伝わってきてとても良かった。美大受験の躓きとか堂本の才能のすごさに気後れしちゃう連の葛藤が可愛らしくてニコニコしてしまった。堂本はクールな顔の下にいろんな思いを隠してて若者らしくていいねぇ。あとがきでも描かれてた作者さんの萌えの詰まり方が最高で、そうそうこういうやつが読みたかった!という作品でした!

0

アオハル

再読。
美大を目指す二人の様子がアオハル!!って感じで、なんかキラキラしてて眩しいし、若いっていいなぁ……と思う。(おばちゃん丸出し)

コンクールに入選したことで美大を目指すことになった連視点のお話なんだけど、自分の進路に悩んだり迷ったりしつつも、これだ!と決めたらただひたすらにがむしゃらに突き進む姿がもう眩しい。

攻めの堂本は、高校生だけどズバ抜けた画才の持ち主で、近寄りがたい雰囲気を持ってる男。(芸大に現役合格しちゃう才能の持ち主)
だから連は堂本とお付き合いするようになってから、堂本の絵を描く邪魔をしないように……とかあれこれ自制したり、引け目を感じちゃうんですね。

だけど、堂本は確かに絵に関しては天才だけど、絵を描くことから離れたら普通の男なんだ、初めての恋を前にして右往左往してるふつーの18歳なんだと気づくところが毎度読んでジーンとくる。


0

高校生の初恋がかわいい( ´∀`)

もうね、高校生の初恋がかわいくてきゅんきゅん。
読んでて自然とにまにましちやいます( ´∀`)


受け様は、明るく元気な高校生の三島。
コンクールに入賞したのをきっかけに美大受験を目指す。
友人に誘われて画塾を訪れ、同じコンクールで大賞をとっていた堂本と知り合う。
天才的な絵の才能を持つ堂本こそ、今回の攻め様。

美大を目指す仲間として親しくなっていく内に、堂本への好きが友情ではなく恋心だと気付く三島。

ともかく、三島の恋心が可愛くて仕方ない。
両想いだとわかったら、嬉しすぎる、とくうっとなっちゃうとか、やだもう、ホントかわいい。
そんな気持ちが恋だわね~と、高校生の初恋の眩しさ、純粋さにきゅんきゅんしっぱし╰(*´︶`*)╯
素直で、真っ直ぐな気持ちもハナマルでした。

そして、寡黙で絵が最優先だと思っていた堂本が、意外にきちんと『彼氏』してるのもよかったです。
三島への独占欲とか、嫉妬とか、いいわ~(人*´∀`)。*゚+

高校生のきゅんきゅんな恋物語に、めっちゃ萌まくり。
とっても楽しく読ませて頂きました(≧▽≦)


イラストは、みろくことこ先生。
かわいい雰囲気がお話にぴったり。
堂本が三島の前髪を上げてキスする直前のイラストが
特にきゅんでお気に入りです(#^^#)


0

高校生の真っ直ぐさが沁みた…(;///;)

絵画の才能を取っ払えばごくごく普通の高校生。
捻ねた性格でもなく不憫な境遇とかもなく、ホンッット普通の子達が
出会って、真っ直ぐに恋をして、恋人になる。

この ごくありふれた"普通"がとても面白いッ!!!
恋する姿がひたすら可愛くて微笑ましいのですよー。

で。痛いほど切ないわけじゃないのに
私はなぜかニコニコしながら泣いてました(;///;)
駆け引きなしで全力で恋してるひたむきさが堪らん。
(こういうとき、あー年取ったな…と思う)


受けは元気っ子で誰とでも仲良くなれる高校生。
周囲に愛されて育ったんだな~というのが伝わります。
心根が真っ直ぐで素直。
劣等感の壁にぶつかることはあっても
藻掻いて藻掻いて前にどんどん前に進んでいく。
読んでてとても気持ちの良いキャラクターでしたヾ(*´∀`*)ノ

攻めは寡黙で、天才と名高い高校生。
絵を描くのは体力勝負だとのことで身体も鍛えてます♪
寡黙なんですけどね~~~ダダ漏れなんですよ(∩´///`∩)
気持ちが隠しきれない高校生、可愛いすぎる!!!
絵のこと以外は淡泊そうにみえてじつは激情タイプなギャップも良き///
個人的に萌え要素が詰まった攻めでウキウキしました♪


ーと、そんな彼らは高校三年生。(学校は別)
受験に恋にめまぐるしい1年がストーリー展開されます。

物語としては取り立てて大きな波はありません。
けれど作中の彼らには受験は人生のかかった大仕事。
ひたすら描いて描いて描いて、練習練習練習。

そんな日常の中でふと芽生える恋が床ローリングで可愛いッッ!!!
受けは攻めが描いた絵に惹かれ
才能への憧れや、絵に対する姿勢への尊敬…etcで好意的に見てます。
けれど尊敬と恋愛感情が段々曖昧になって恋にメーター吹っ切れるーーー。

個人的にちょっぴり未成熟な高校生が
曖昧な感情に戸惑い、恋に変わる瞬間がすごく萌えます!
今作もその瞬間が存分に楽しめてキュンキュンしました。

恋を自覚した途端、一気に受験が吹っ飛んで練習が手に付かなくなるのも良き。
そんで気持ちを整理して再度真剣に受験に向かうのも、これまた青春…!(∩´///`∩)
あああ、眩しいよ。学生にしかない瞬間の世界が輝いてるわ…とウルウルくる。

"告白は受験後に…"なんて少女漫画で昔から何度も見た王道が
この年になって泣きながら読むほど刺さるとは思わなかった(;///;)

「1回だけだ」
「1回だけ、夢を叶えさせてくれ」

そう切り出した攻めの行動に萌えがドッカンドッカン。
このシーンはめちゃくちゃ良かったです!!

受けの反応は個人的に少し軽く感じる部分があって
受けに関しては告白する少し前の緊張感が一番グッときました。

恋人になったあとのラブラブ感もとても良いです。
相手を想う、労る、素直になる。
自然体で普通にやってのける10代男子にほのぼのします。
また、キスシーンがすごく可愛くてキュンキュンです///

専攻は違えど共に美術の世界に足を入れ、才能の違いで色々複雑なところはあるけれど、
それで恋人関係が完全にギクシャクする前に軌道修正できたのもホッとしました。
終始まろやかなお話に癒やされます。

1

等身大の恋

高校の同級生もの。このワードだけで異常に萌えます。
そんな今作、美大を目指す寡黙天才攻と、絵が好きなだけで美大を目指すことになっちゃったやんちゃ受のお話でした。
この2人の間に友人役として出てくる女の子が良い味を出していて、BLにありがちな不当な女性の扱いも、鬱陶しい女性的役割もなく非常に爽やかな話に仕上がっていて良かったです。

私自身は絵心がないので、美大受験のこととか上手く描けないことや他人と比較して落ち込むこと、心に渦巻く葛藤なんかは全く分からないのですが、そのあたりを登場人物ごとに細やかに表現してくれていたので、感情移入しやすかったです。
受験勉強の間間にお互いが惹かれてゆく過程も無理が無く、芸術を通して互いに尊敬や愛情を育んでいく様子は読んでいて面白かったです。

いざくっついてみると、寡黙だった攻が異常なほどのヤキモチ焼きだったり余裕がなかったりがっついてたり、やんちゃな受は更に感情表現が豊かになって愛情を惜しまない姿が何だか眩しい。
まさに高校生、大学生の10代らしい等身大の恋愛模様が描写されていて萌えました。
受の言葉を借りるなら、読んでて「お腹の奥がそわそわ」します(笑)
一生懸命で一直線で、ひたむきに恋する甘酸っぱさがたまりません、ごちそうさまでした!

1

こんな恋物語があってほしい!

本当にこんな男子高校生ふたりの恋物語があったらいいな~!と思える作品で、可愛くてキュンキュンしました。恋って…恋っていいよね!!と全力で思いました。

自分の話で恐縮ですが私も大学の二次試験でデッサンを経験しました。私の場合は美大ではなく理系(工学系)だったのでそんなに本格的なものではありませんが、それでも記憶にある緊張感を思い出して久しぶりに青春気分を味わいました笑

安西リカさんの作品を読んだのは数作目ですが、ロジックはシンプルなのに最後まで飽きずに読めるので筆力のある作家さんだなーといつも思います。この作品も、元気キャラの高校生・連が同い年のクールな高校生・堂本と出会い、彼の絵の才能に惹かれて距離を縮めていくうちに恋心を自覚する…という分かりやすいお話ですが、連が恋と受験の間で揺れ動く心情や、想いを確かめ合ってからの手探りながらラブラブな二人の様子がとても良かったです。

両想いになった後の連が、可愛いけれど男前でグイグイいくところがまた良かったです。いつか堂本視点の続編が読めたらいいなー。

5

可愛いカップル

とっても身勝手なレビューですみません。。。攻めの堂本に本気で2次元恋落ちしそうです。底抜けに明るい錬君も可愛い!!

0

ドローイングて何?

硬派で男前×健気なスポーツ少年

美術に詳しくない為ところどころ分からない用語がありましたけど、男同志のヌードデッサンが最高でした!
お互いの絵画を見たことをきっかけに、相手が気になり始めた二人。元々サッカー部だった三島は、友人のヒナと堂本に影響され絵画教室に通うようになる。

天才肌の堂本は、クールと見せかけて実は情熱的で嫉妬深い。交際歴はあっても、自分から好きになったのは三島が初めてらしいので器用に振舞えてないのが、可愛いです。
三島はサッカー少年がそのまま大きくなった様な印象。女性と付き合ったことはあっても、キスまでしかしたことがない。ポジティブで社交的なので、誰にでも好かれるタイプだと思います。

受験が終わった後の堂本の告白シーンと、付き合いだしてからの夏祭りデートはキュンとしました。

1

ずっと見守っていたくなる2人

買ってよかった!と思える1冊でした。

最終的にはお互いがお互いの絵を元に気にし合い惹かれ合うお話で、
私は話に飽きが来ると、BL作品に関わらずですが集中力が途切れて
読むスピードが落ちたり、休憩を挟んだりと散漫になりがちなのですが
この本は主人公2人の関係やセリフ、行動にイライラムカムカする場面も一切なく気持ち良く一気に読み進めることが出来ました。

ハラハラする場面があるかというと全く逆で
受験を控えた2人がお互い本当に恋したのが初めてという初恋話で
話の流れとしては単調に進んでいくのですが、受験特有のプレッシャーや挫折、スランプに陥ってしまう中での心の葛藤などがリアルで、少し前に自分も経験したことを思い出しては、連君に同感してました。
お相手の堂島は無口でクールなだけだと思っていたら、独占欲強くて連君を大事にしてて、ちゃんと彼氏をしてて、かっこいいの一言につきます。
本当にどちらも相手が好きで好きでしょうがないんだなあ‥と伝わってくるので、きゅんきゅんしながら読み進め、読後はほわほわした気持ちになります。
気持ち良く読め、幸せに浸りたいときにはオススメの本だと思います!

3

後味がたまらない!!

この小説をよみおわってから2週間、違う本を読んでもこの話がちょこちょこ頭の中で出てくるのはなぜでしょう。
壮大な展開でも激しさも一切ないが、後味がよくて気持ちがよかったです。
やっぱり安西先生のこのスタイルが好きだなとつくづくおもいました。
初めて読んだBL小説が安西先生の『好きで 好きで』でした。それをきっかけにすごい勢いで何冊も読んできて、先生の作品はこれで二冊目です。
美大受験生同士の初恋話。
試験勉強の楽しさと辛さ、
目標と夢の重さ、
頑張って感じた達成感と頑張っても伸びないという虚しさ
あまりにリアルな描写に感動しました。
自分の受験勉強を思い出されました…
そしてそこに甘酸っぱい初片思いが加われていて、
青春ですね!
人懐っこいかわいい系の受×いつも仏頂面で男前の攻
一発命中な設定です
安西先生の仏頂面攻には免疫がありませんOrz キュンキュンして仕方がないのです。
不良に絡まれた受をかまって「俺の連れになにしやがった。もう一回こいつに手ェ出してみろ、殺すぞ」って、かっこよすぎてこれはもう降参しかありません。
その一文を何度読んでもドキドキしてしまいます
「ああ、やっぱこの人が好きだ」と何度も自覚する受もカワイイです
そんな硬派な攻が嫉妬する時は最高に胸キュンしました
受は攻を絵の天才と憧れているが、攻は自分のような絵しか知らない男に付き合えるのかを心配している(笑)
小冊子で書いた二人のケンカ事情、ヤキモチしながらも恋人の絵を描いてしまう攻が微笑ましいですね

2

高校生同士のかわいらしい恋


タイトルと挿絵に惹かれました。
ろくにあらすじも見ずに買ったので読んではじめて美大受験の話だと知りw

でも買って損はなかった。
かといって内容が深いわけでもないのですが、文章も分かりやすくなおかつ高校生同士のかわいい恋愛が読んでてほほえましかったです。
クーデレ男子×やんちゃかわいい男子CP。
二人の意識しはじめているところが非常に心があったかくなりました。
想いが通じてからの受けの大胆なセリフにはちょっとびっくりしましたがw
Hのときの入れてとか早くとか、普段のやんちゃっぷり少年からはちょっと考えられないセリフで、以外にH好きなんだなってwwww

お互いの友達にそれぞれ嫉妬してるところすごくきゅんときました!

美術のことについてもけっこうしっかり書かれていてそこもよかったです。
ただ攻めのおとうさんのことですが、もう少し親子の会話ほしかったかなって思いました。

なんか手持ち無沙汰なときにさくっと読める小説なのでいいと思います。

やっぱ高校生同士っていいですね!

3

高校生同士の可愛い初恋

安西リカさん大好きです。
いつも私の萌ツボをしっかりと押してくれ、気持ちよくさせて、ほんわか気分にさせてくれます♡

安西さんのこれまでの作品同様、大きな事件などは起こりません。

高校生の連(受)が、美術部の仲良しの陽菜がポスターコンクールの応募作品を制作しているのを見ていて、連も見よう見真似でポスターを描いてみますが、顧問の先生が出来上がった作品が面白いということで応募してくれます。
その作品が、何と入賞。
その展示を見に行ったホールで、別次元に存在するような大賞作品と出会います。
その作品を描いたのが堂本(攻)です。
連は、両親の勧めもあり美大受験を目指します
陽菜と同じ画塾に通うようになりますが、その画塾の先生の息子が堂本でした。
連は、とにかく素直で前向きで明るい男の子。
何にでも一生懸命です。
しかし、高校二年生から、受験を決めた連と、小さな子供の頃から絵ばっかり描いていた堂本とはレベルも才能も違い過ぎます。

そんな天才の堂本もスランプになったり
連も夏期講習で、他人と比べられる事により、自分の絵を見失ってしまいますが、堂本のなにげない言葉で、連は色々な気持ちが吹っ切れます。

この時の堂本のセリフが良いんです!
高校生らしく、大人びた飾った言葉じゃあ無く、素直な言葉で…
努力家で天才、周りから一目も二目も置かれているだけに今迄に沢山の葛藤があったし、その結論をだすまでも色々悩んだんだとわかります。

お互い、受験の合格発表の後に会う約束をして…

受験も恋も一生懸命な高校生同士。なにげない日常の中での感情の変化が丁寧に書かれており、読み手にも素直に伝わります。

後半は、二人が大学生になってからのお話。
堂本の独占欲と嫉妬がまた面白い(笑)
クールで寡黙で天才なイメージの堂本は何処に(笑)

一つ残念なのは、後半の『初恋コンプレックス』は堂本目線ならもっと面白かったんじゃあないかな
堂本は口数も少ないし感情を露わにする事も少ないので、もっとその都度の心の内を知りたかったです。

9

丁寧に描かれた美大受験初恋もの

美大を目指す高校生同士の、初恋譚。
すごくポップな表紙だが、中身はもっと地に足がついた感じの
丁寧に描かれた話。
受けの連が、元気でポジティブな元スポーツ少年なので
そのイメージの表紙なのかな?
一方攻めの堂本は、寡黙でシャープな印象の若き天才。

美大受験という少々特殊なネタをうまく織り込みながら
(芸大の発表は3月!私大と同日なんて経営的にもある訳ないじゃん!
とかいうツッコミどころもなくはないのですが……w)
芸術の世界にありがちな陰湿な嫉妬や怨念はスルーして
それぞれが自分のベストを目指して頑張る様子は、
なかなか爽やかな読み心地だった。

その中でお互いに惹かれあっていく二人、
10代らしい初々しさもあり、好感の持てる初恋物語で
まとまってからも浮かれたり嫉妬したり、これまた可愛い。

安西さんは個人的なツボの同級生ものを書かれているし、
気持ちよく読める安定したクオリティの作家さんだと思うが
個人的にはもう一捻り欲しいというか、
最初に読んだ時のキュン!だけでは物足りなくなってきている。
そういう意味でやや辛く、評価は萌×2に近い萌。
お次は癖のある「諏訪くん」なんかを主人公にいかがでしょう?


7

きゅんとする台詞に注目です

大好きな安西リカ先生の作品、楽しみにしていました。
先生の作品に多い、幼馴染・同級生もの。
今回もその高校生同級生ものでした。

主人公は美大を目指す受験生二人。
普通の大学を目指す受験生と違って、美大を目指す人たちが通う予備校なるものが出てきます。
専門的な言葉や表現も出てきて、興味深かったです。

ある日偶然出会った性格の全く違う2人が、時間をかけて自然と距離を縮め
いつの間にか好きになっていく・・・
ふとしたときに、そのことに気付いてハッとする。
だけどその好きが友情の好きを通り越して
Loveの好きになっていることに二人共が思い悩む。
どうしても同性であるということが、男女間の恋愛のように
素直に自分の気持ちを伝えることに躊躇してしまう・・
そんな揺れる気持ちをとても綺麗に表現されていて共感してしまいました。

普段は無口でクール、絵を描かせればずば抜けた技術を持つ堂本と
天性の明るさと持ち前の根性で目標に向けて頑張りぬく三島。
その2人の「友達」としての月日と「恋人」としての月日。
どちらの2人も2人らしさが出ていて楽しく読めました。
友達として過ごしていたときの、歯がゆさやドキドキ感。
そして同性であるがゆえに悩む相手に対する想い。
恋人となってからのお互いを思いやる気持ちも素敵なのですが
好きすぎるあまり、独占欲が強くなる堂本の意外な素顔や
増々可愛く、自分の気持ちを素直に表現する三島に好感が持てました。
とにかく甘々な二人なので、「もう勝手にやってなさい」と言いたくなるような場面も多々ありますが
2人共が意外と恋愛経験少ないので、新鮮で可愛いく感じました。

安西先生の書かれる作品は、そこかしこににさらりと良い台詞があります。
今回も大好きな人と切磋琢磨しながら美大受験という大きな試練を乗り越えて
目標に向かって一歩づつ進んでいこうとする高校生が
若者らしい素直な気持ちを言葉にしています。
どの台詞に心うばわれるかは読み手の感じ方次第ですが
クールな堂本と可愛い三島のやりとりに、きっときゅんとくると思います。

少ないですがHシーンもなかなか可愛いです。
普段クールな堂本の意外な素顔や普段以上に可愛い三島が見れますよ。

同級生もの大好物な私は安西先生の次回作も
ワクワクしながら待っています。

7

好きだから苦しいんだ…

美大を目指す、ぶっきらぼうな男前と、やんちゃでかわいい2人のお話です。
まだ何者でもないモノトリアムな高校生で、将来や恋について、迷いながら前に進もうとする2人の姿が印象的でした。

『あんなに絵を描くのが好きだったのに、今は苦しい』
『好きだからだろ、好きだから苦しいんだ、だから俺は苦しいのも受け入れる』
私が作中で一番好きな場面です。
恋も2人で一緒にいるだけで楽しかったのに、だんだん苦しくなってくることもあるし。

後半は安西節(と勝手に私が思ってる)で萌えました。
『こんなに好きなのに、もっと好きになっちゃった』と受がどんどんかわいくなる感じが、たまりません。
攻も無愛想だけど、受を大事にしているのがいいです。
ぶっきらぼうな男前、最高!

12

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