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紡(受け・テーラー)が、父親の店を守るために、ビルのオーナーである伊織(攻め)と賭けをするという話です。
紡と伊織は元は恋人同士。意地を張ったり事情があったりで思いはすれ違いはしますが、両思いなのは端から分かっていたので、そうドキドキはなかったです。
ここまでなら「中立」評価だったのを「萌」にしたのは、覚の存在です!
二十歳の覚クン、まさかの紡の父親狙いです。自分より年下の青年が、父親ラブで店に勤めることになるという、紡曰くの「恐ろしい展開」に笑いました。スピンオフを求めはしませんが、その光景を想像するだけで面白かったです。
それと、伊織と対峙する紡の父親も格好良かったです。挿絵もまた良かった…!小学生紡のエロ場面(ショタ苦手なので…)を払拭させる素晴らしさだと思いました。
オーダースーツを着る男の素晴らしさに、惹かれる本でした。
最初に攻めと関係を持つのが受けが11歳の時なので、ショタ苦手な方は注意。
ビルのオーナー・砧伊織(28)傲慢俺様攻め×綿貫テーラー4代目・綿貫紡(23)真面目健気受け
綿貫テーラーに長年勤めていた従業員が退職するので、紡はイタリアから帰国する。
12年も関係を続けている伊織から逃げていたのだが、好きなのでどうしても逃げきれない。
伊織からは真剣な思いを感じる事が出来ず別れを切り出すのだが、納得してくれなくて。
ガテン系のスーツなんて着た事もない男を、スーツの似合う男に出来るかと賭けをすることになる。
負けたら場所を受け渡した上に、セックスの為だけの愛人になれと言われて、紡はテーラーの誇りを賭けて挑戦することに。
攻めへの好感度がとにかく悪くて、マイナスからのスタートでした。
紡が11歳の時に初めて伊織と関係を持つのですが、スーツの似合う王子様みたいない素敵なお坊ちゃまの伊織への純粋な憧れを利用して、半ば無理に関係を強いるのが、まず受け入れられなかったです。
その後も大人しくて健気で秘密を守る紡が気に入ったという自己中心的な考えで現在に至るまで関係が続き、攻めの傲慢さが鼻につきました。
受けの紡のオーダースーツに賭ける情熱や、伊織に対する献身的で健気な思いがよかっただけに、伊織の魅力が薄かったのが残念です。
ストイックでダンディーな紡の父親が好きだったので、ホモに巻き込むことは蛇足だったと思います。
エロ:★3 11歳の受けに半ば無理矢理目、フィッティングルームでの情事、普通
総合:★3 スーツ関連の話は楽しかっただけに、攻めのキャラが残念でした。