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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
男だが家庭の事情で女性として育てられ、私立高校の正式な女子生徒である主人公が、これまた家庭の事情で、亭主関白気味の二つ年上の先輩春日のお嫁さんになってしまってーーー?!という物語。
BLを読んでいるんだよな…?と時々確認してしまうほど主人公は乙女です。外見はもちろんのこと、語尾が「~もん」「~だよぉ」などなど、別にこれBLじゃなくてもよかったのでは…と思うほどでした。
攻めの春日も面倒なタイプの亭主関白で、浮気は罪という意識はなく、浮いた話の一つもないようでは男として格好がつかないと本気で思っているので、平気で他の女を抱きますし、女の影に主人公が泣き出せば「喚く前に、荷物纏めて出ていっちまえ。追っかけてまではいかねぇからよ」と返す始末。
主人公のことをまぁ好きなのは伝わってくるのですが、それよりも大事なのは自分の男としてのプライドだ、というのが伝わってきて「主人公…この男はやめとけ…」とストレスを感じながら最後まで読み進めました。
別に亭主関白が嫌いなわけではないんですけど、どれだけ格好つけても春日くんも学生ですからね!何言っとるんじゃお前~!と苛々した読書時間でした。
清純派で美少女の容姿をもつ高校生の後藤椛は、家庭の事情から女の子として生活し、戸籍も女として登録されているが、実は男の子。
そんな椛の16歳の誕生日の日、椛の母親が交通事故に遭い、入院してしまう。
一時は意識不明の重体と言われ、突然の出来事に我を失う椛――。そんな時、椛を迎えに来てくれ、支えてくれたのは、危険な噂を持つ春日の二つ年上の先輩で母親の三味線の師匠の孫・橋爪春日。
翌日、目覚めた母親は、突然、椛に春日との結婚を伝えてきた。驚く春日だったが、周囲で囁かれる危険な噂とは違う春日の優しさに、次第に椛は魅かれていく。
だが、一人ぼっちで居る春日を支えたいと思って夜中に春日の家を訪れた椛は、夜這いだと勘違いした春日に押し倒されてしまうことになって、椛が男である事実を知られてしまう。
けれど、そのまま最後までされてしまった椛は……?
なんていうか。
春日の中身が、見た目と危険な噂とは裏腹に、とっても古めかしくてですね。いわゆる昔の亭主関白ってやつをイメージして作者さんが書いたんだろうな、というのはよくわかるんですが……。
イマイチそれが、わかりにくくて、その春日の亭主関白ぶった行動が、物語をぶち壊しにしているような気がしてしょうがない。
例えば、椛に「好きだ」っていう言うつもりがなかったり、椛がいるのに浮気したり、浮気するのを悪いことだって思ってなかったり……
わかんないー。
いきなり、学校じゃなくて、全然知らない人の家に連れてったり。
椛も大事にされてきた分だけ、ちょっとずれてるでけど、春日のはなんか、別の意味でずれてる気がします。
BLを愛する乙女の心情としては、もっと素直に「好きだ」とか「愛してる」とか、言葉にしてほしいと思ってしまうのは、私だけ、なんですかね……?
ちゃんと、春日が椛のことを好きなのは、わかるんだけどね……