Krovopizza
3P
既刊マタドールシリーズに度々出ていた、父親世代のスピンオフ。
本編で主人公が父親の情事(神父を交えての激しい3P)を目撃するシーンは衝撃的でしたが、この同人誌を読むと、父親たちも意外と真摯に恋愛していたことが分かります。
闘牛の天才ながら、フランス人という理由で
差別されなかなか日の目を見ない闘牛士・ノエル。
トップクラスの闘牛士・パブロは
ノエルの才能に嫉妬すると同時に激しく執着もしていて、彼をそばにおき凌辱し続ける。
そこへノエルの幼馴染みで神父のクロードも加わり、爛れた3Pの日々へ。
「愛のマタドール」のユベールも
「裸のマタドール」の理央も
パブロとノエル(とクロード)の精子を混ぜて人工受精によりできた子どもだったことが衝撃的でした。
パブロのノエルへの執着も凄まじいですが、そうして出来た子ども(ユベール)に三人での情事を見せつけるノエルもなかなか常軌を逸しています。
本編にもあったこのシーンには、実はノエルのユベールへの愛が込められていて、でもそれがユベールがそれを知ることは一生ないことを思うと切ないです。
闘牛士として栄華を極めた二人ですが
やがてノエルは事故により引退。
男に輪姦され喜ぶヤク中になった挙げ句自殺し、パブロも落ちぶれアル中状態に。
息子たちには軽蔑されている彼らですが、パブロ自身は息子たちの活躍を誇らしく思い、その度に亡きノエルを懐かしんでいるのが何とも哀しい物語でした。
3P、死姦、輪姦、攻め(パブロ)が受けに転じる等アブノーマルな要素は多いですが、それぞれの描写はぼかしてあるので比較的読みやすかったです。
でも、こんな凄絶な物語を同人誌一冊で終えてしまうのは勿体ないような?
もっと長い尺で一つ一つのエピソードがじっくり描かれれば、大河群像劇的なドラマ性ある作品になったのではないかなと口惜しさも感じました。
とは言え、このシリーズは作家さんの闘牛への熱い想いが感じられ、本同人誌を含めどの作品も好きです。
ちなみに5/29発売の闘牛シリーズの新刊は、同人誌「闘牛士の一日」に出てくるフェル(フェルナンド)が攻めとのこと。
新刊を含めた全マタドールもののラブラブなその後を書いて下さる予定もあるとかで、大変楽しみにしております。
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