犬とロマンス

inu to romance

犬とロマンス
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×22
  • 萌2
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
14
評価数
4
平均
3.5 / 5
神率
0%
著者
中嶋ジロウ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
麻生海 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784344834262

あらすじ

司法研修を終えた椎葉は、堂上会の顧問弁護士として招かれ、眼光の鋭い茅島と出会う。最初は茅島の存在に怯えていた椎葉だが…。

在学中にストレートで司法試験を突破し、先日司法研修を終えた椎葉。あるきっかけから、広域指定暴力団である堂上会の招きで顧問弁護士に就任することになった椎葉は、そこで眼光が鋭く、おそろしく存在感を放つ茅島という男に出会う。最初こそ茅島のことを苦手としていた椎葉だったが、彼の丁寧な物腰や優しさにふれ、徐々に心を許しはじめてゆく。しかしある夜、酔った椎葉は彼に強引に身体を開かれてしまい―。

表題作犬とロマンス

一家を率いる男
暴力団の顧問弁護士

レビュー投稿数3

番犬としてはいろんな意味で甘い…

弁護士とやくざ、この組み合わせはとっても好きです。
この組み合わせで展開されるお話しとしてはありがちかな。でも、必要な要素はぜんぶ入っていてバランスは良かったように感じました。
バイオレンス的なところとか闇の部分は割とあっさり済んでしまうのでもうちょっとハード&ディープでもよかったのですが。

攻はやくざさんのセオリーのようにやっぱり強引な形でコトを進めちゃいますが、でもその後はぜんぜん強引じゃないので(落とすまでも落としてからも時間がかかってます)受の弁護士先生の方がかえって自分が悪かったんだと思ってしまってそこからどんどん深みにハマっていきます。
攻は気持ちを上手く表わせない人なので、まぁふたりが事件的に追い詰められたところで漸くお互いの気持ちがって感じでした。

展開も人物設定も良かった気はするのですが、受の気持ちとか考え方が少々わかり難かったのと、ところどころで言葉の使い方が不思議なところがあって意味がわからなかったり、表現が馴染まないところがあったのが残念でした。

それでも、この世界でふたりは末永く幸せにやっていくのだろうなと見えたのでBLとして萌でした。
あっ、あまり〝犬感〟はなかったです(^-^;

1

不満もありましたが面白かったです

1冊丸ごと表題作です。
ヤクザ×新人弁護士の恋物語(ロマンス)で、暴力的な場面や裏切りがありますので苦手な方はご注意ください。

椎葉(受け)は、暴力団「堂上会」の顧問弁護士。初対面の時から、茅島(攻め)が気になって仕方がない。ヤクザの組長達が集合する定例会では、慣れない正座で足がしびれて動けなかったのを助けてもらったこともある。三年後、定例会の後は一緒に食事に行くことは珍しくもなくなっていた頃、飲み過ぎた椎葉を部屋に送った夜に茅島はキスをしてきて…。

まず、動きがある場面を重点的に書き、その間の時間は「なかったもの」のようにしているのが気になりました。
初対面の場面、それから三年後の抱かれた夜、それから十ヵ月後の襲われた日、それから二ヵ月後のラブホテル…と歳月が過ぎているのですが、出来事のあった場面にあれからうんぬんと軽く振り返るだけで、作品的にその歳月は何の意味があったのだろうかと読んでいて疑問でした。
ラブホテルに行く前に、椎葉が唐突に二ヶ月前の話題を蒸し返すのですが、二ヶ月の空白期間がなかったかのように茅島は直ぐにその返答をします。それからの二ヶ月、椎葉が悶々としたとか茅島が何か言いたそうな描写があるとか、そういう合間の心情が一切省かれているので、彼らは二ヶ月何をしていたのか、二ヶ月の作者の意図はなんだったのかが分からず、単に時間が過ぎましたという無意味な感じがちょっと嫌でした。

また、序盤と終盤の茅島を救出する場面で、菱蔵組組長の十文字清臣、辻、灰谷という男達が唐突に登場するので、スピンオフ作品かと検索したのですが、どうやら違ったようで。ただ、作者様があとがきで同人誌をまとめた作品だとありましたので、同人誌では登場しており、商業誌でも今後続編かスピンオフが出されるのかもしれないとも思っています。

この十文字も何故この場に登場したのか、誰の指図なのか自らの意思なのかが分からず。ほんの一言二言の会話で事足りる説明がなくて、もやもやさせました。その辺の事情説明があるのと無いのとでは、読後の印象が全然違うのにと惜しかったです。

あと、作者様のコメントに「狛犬は犬じゃなかった」とあって、茅島が狛犬みたいだという一文から物語が始まることもあり、題名の「犬」は間違いってこと?とかあれこれ考えました。

イラストと内容があってない部分(メガネの有り無し)や、本文に比べて挿し絵の位置が早いなど、他にも色々不満はあっても、全体的には自分の萌えポイントを押さえていてお気に入りです。

慣れない正座で動けないとか、弁護士なりたての世間ずれしていない初々しさを醸しており、茅島曰く「降りたての雪のような」椎葉の魅力が表現されていると思いました。

ラスト以外は、椎葉の目線でストーリーが進んでいくこともあり、茅島の魅力や惹かれていく過程が分かりやすかったです。

ラストだけは茅島の目線という構成が素敵でした。椎葉にベタ惚れなのが短いながら語られていて、裏切られ切ない場面の後にも関わらず、甘さで苦さが払拭されました。

なにより、エロが合いました!元々私はエッチがなくても構わないくらいエロよりストーリー重視派で、物語は大好きなのにエロ場面はそうでもない…という作品がある中、この作品のエッチ場面は結構お気に入りです。体位とか状態とか、ちょっと考えないと分かりづらい部分もあるのですが、茅島の強引だけど凌辱さを感じさせないのが好きでした。ただ、フィーリングの問題になりますので、あくまで私個人はということです。

不器用なヤクザの攻め、心配なほど世間ずれしていない弁護士の受け、ちょっとした擦れ違いはあるけれど両思いが好きな方にお勧めします。

2

話が飛びすぎ

ヤクザ×顧問弁護士。
とにかくぽんぽん話が飛ぶので、そのあいだに一体どんなことがあったんだ、と思います。受けと攻めが出会いました、それから急に3年後になる。受けと攻めが寝ました、段落が変わったらそれから急に10ヵ月後になってる、という具合。ええっ、と思います。
あと、攻めが受けを無理やり抱いたのは、受けは自分が嫌われたからだと思ってたんですね。その誤解が攻めとの会話によって解けるのが萌えだと思うのに、なんかなし崩しになかったことになってる。んで、いつの間に誤解が解けた? と思ってたら、今度は「自分はセフレ」とか思い始める。なんかすれ違い、思い違いがわざとらしいというか、受けは弁護士なのにほんまに賢いのか? と思っちゃいました。

0

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