ふゆき
tsuki no mayoiga
小説って、最初の一行が美しいと心をつかまれますよね。冒頭からグッと引き込まれていく、まさにそんな感覚を久しぶりに味わうことができました。
二行目までを二度読みしてから読み進めることはそう多くあることではありません。
と、意気揚々と読み始めたらあらすじ読んでいなかったのもありますが、苦手なジャンルでした^^;
狼人間登場。
でもこの作家さんだからなのか?苦手とするものを次々読ませてしまう力をお持ちです。
ってか設定が巧妙で読んでいくうちにそんなことどうでもよくなってふたりとも頑張れと応援してました。
なんだよーこの展開面白すぎだよ。
タイトルにもあるマヨイガ(迷い家)これは遠野地方に言い伝えで異界の家、訪れた迷い人に富をもたらすそうです。
山奥の廃村(マヨイガ)で鈴木が士郎を匿いそして鈴木が士郎の宝(富)になった。
日本を脱出した二人のこれからの冒険物語を読みたいです。
短編なのにこんなに充実でいいのか?いやいいんだよ(笑)
あとがきで長編でも良かったと書かれているので、ぜひ長編お待ちしています。
えっちシーンはほんのり程度なんですが、想像を掻き立てられるので十分萌えました!