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ookamiou no osanaduma
『真白のはつ恋』と同じ設定のストーリーです。
と、いってもそれぞれお話は独立していますし、時系列的にこちらのほうが『真白〜』より過去の話なので、前作を読んでいなくても問題ないかと思います。
幼い頃に出会い、種族や身分を越えて初恋を貫き通した二人の純愛です。
前作よりも、私はこちらの方が好きでした。脩はおっとりした性格かと思えば、意外と野性的な面もあり男らしいです。結局のところ、脩が医者になってからは離れた場所で別々に暮らすこととなるみたいなので、ちょっと寂しいです。あと、脩の義父が優しくて泣きました。
もっと色んな方に読んでいただきたい作品です。
天社村もふもふシリーズの中で一番読んでみたかったのがこの2冊目。
作者・秋山さんのあとがきでは前巻『真白のはつ恋』のスピンオフとして紹介されているが、むしろこの巻のほうがシリーズの軸になると思う。
この巻を読んだ後に、
・真白って小さい男の子が気になる人→1冊目『真白のはつ恋』へ
・影ながら皐織を応援している?嗣仁兄さんが気になる人→3冊目『暴君のお気に入り』へ
・ブラコン故に脩の天敵(笑)となった諸仁兄さんが気になる人→4冊目『暴君の溺愛』へそれぞれどうぞ。
この巻のメインは、北米の狼一族の血を引く脩(後の村医師・葛城先生)と、天社村の支配者・九条家の末弟ながら虎には変化しない皐織(さおり)の二人。
柊7歳、皐織4歳時の出逢いからようやく結ばれる15年後までの間、数える程しか逢えないにも関わらず紆余曲折した末にようやく結ばれるまで…といった内容だ。
養父に引き取られたばかりの脩は、幼いながらも狼一族内の裏切りが原因で殺された両親の仇討ちを胸に秘めていて尖っていたけれど、皐織に逢い、同じ年頃の親しい級友もできて、養父の優しさを汲み取れる子に育ってよかった…(ノД`)…
先に1巻から読んで彼の兄貴肌な性格に好感を持っていたからね。
身分差を咎められ、不慮の出来事とはいえ脩が皐織を襲ってしまい九条家長兄の逆鱗に触れたり、北米の狼一族が接触してきたりと苦労も自己嫌悪も厄介事も経てと大変すぎる15年だったのだ…
ただ皐織のほうは、深窓の令嬢のように育てられた生い立ちと見た目のたおやかなお嬢様っぽさが災いして、とても男の子には見えないって抵抗が出やすいと思う。
九条家の殿様的な態度は鼻につくけれど、皐織自身には、脩がわざをつれなくしても諦める事なく彼との縁を取り戻した芯の強さがある。
まるで、自ら身分の差を越えてはぐれ狼の元に飛び込んでいった押し掛け花嫁のようだ。
もし、受けキャラが女っぽい容姿でも構わないって姐さんならば、この巻を薦められるかな。