徹michi
40×40 chikuwa kaigi motto
漫画「ちくわ会議」の2人の馴れ初めや、すれ違いの契機を補足する短編小説です。
▼高校生編
英司と浩一が、寮のルームメイトになり、間柄が親密になっていくまでの話。
ハンサムでいい奴と評判の英司だったが、寮生に敬遠される程の歯ぎしり。
親の海外転勤に伴い寮に入ることになった浩一がたまたま同室となり、自身の安眠のため、この歯ぎしりを止めることにします。歯ぎしりを止めるためには、手で顎を抑えてやる必要があり、ベットを並べて寝るのが習慣付きます。
そんな中で、思春期の2人は他人の熱に体が反応していき、互いを慰め合うのが日常になるのでした。初々しい口淫がありますよ。
▼青年編
2組の結婚が決まるまでの話。
すれ違いが切ないです。
24歳にもなって、一つのベットで寝る2人。ですが、浩一は英司といることに限界を感じています。
そんな中、大学の同級生の女子から、結婚のために子作りを提案される。それが見事に成功してしまい、英司への想いにブレーキを掛けることに成功します。
一方の英司は、浩一の結婚が原因で、当面の間の記憶が抜けてしまう程動揺し、眠れない日々が続きます。
英司の気持ちなんか露知らず、な浩一は、子供の名前の相談に訪れます。序でに、お前も結婚して同じマンションに住んではどうか、などと勧めてきます。
その一言で決起した英司は、結婚に向けて動き出します。嫁の決め方がユニークで、契約そのものと言った感じです。
▼おっさん編
ショーパブ「パープルバタフライ」を舞台にした、英司の近況報告のお話。
ショーパブの経営者であり、英司を仕込んだジュリアに、英司が離婚の報告と、浩一をぐっちょんぐっちょんにメロメロにしてやりたいと報告に来ます。
結局のところ、そう意気込んで帰宅しても、抱き締めた浩一の寝息に誘われて、眠りに落ちるのでした。
▼その後編
離婚騒動の約1年後、1週間の盆休みに浮かれた矢先の災難(?)のお話。
元嫁の子供を預けられ、久々の赤ん坊の世話にあくせくしながら、昔、麻衣子(浩一の子供)の世話をしていたことを懐かしむお話で、ほのぼのした感じです。
▼おまけ(一コマ漫画)
10代〜40代まで、結局一緒に寝てるのね。という、ほんわかエピソード。
当方、ebookで拝読しましたが、画像が荒いため、おまけコミックがあまり鮮明ではありませんでした。残念。