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houou no aisho
式神や妖、除霊などのオカルト的要素と中華異世界を繋いだ神話的世界観やイメージはファンタスティック。
(※ネタバレを含みますのでご注意ください)
強い霊力を用いて超自然的な現象に対処するプロの術者集団・手嶋一族と共に山怪と呼ばれる妖を抹殺する仕事に協力する斎。
山怪に襲われたはずみで異界へと迷い込むことになってしまった斎は、朱豊国の王、鳳璋に見初められて妾にされてしまいます。
鳳璋には心から溺愛する妻と可愛らしい双子の息子がおりました。妻の緋燕は三年前より行方不明ですが…。
斎を勝手なままに妾にし、夜伽を命じたりと尊大な態度と暴挙で斎の体を無理矢理奪ってしまう鳳璋。
まぁ、無礼な口を聞いて鳳璋を怒らせてしまったことにも原因はあるでしょうが…。
斎は霊視によって人探しや対象の位置を的確に把握するサーチ能力に長けているんです。
その斎の力を使って行方知れずの妻を探して欲しいと鳳璋に頼まれてしまって、だけどいつの間にか鳳璋に惹かれている自分がいることに気付き…。
そこへ妻の行方不明事件に関わる実にきな臭い手がかりに辿り着いてしまうのでした。
その一連の事件には斎も大きく関っているようで…。
尊大な態度ではありながらも、鳳璋は心優しく頼りになる王様であるのです。
最初は無理矢理ではありましたが、斎を気に入り甘やかすようになるので、惚れちゃう気持ちもわからなくないのですよ。
だけど、出会ってから数日しか経過していないのにあんなことをされておきながらそう簡単に好きになれるものなのかと^^;
斎のとても孤独で悲惨な幼少時代を思えば人の温もりを欲していた部分もあるのでしょうけれど、何だか決め手に欠けているように思えました。
後で、一目惚れとか言われても疑問がよぎります。
それと斎の性格ですかね、自分のことばかり考えている感じがして私は好きになれませんでした。
鳳璋はどちらかというと民や国、自分の愛する者を慈しみ尊重する優しく殊勝な王様ですので、余計に斎の弱い部分に意識がいってしまうのかもしれません。
斎を救出する鳳璋はとてもカッコよかったけれど、唐突な設定やリアリティさを後半に並べられてしまった気がしてややしらけ気味に。
単に作者様と自分の感覚や萌えのツボが合わないだけの話かもしれませんね。
それはさておき、斎の式神・玄狐がとても可愛くて癒されました♪
こんなラブリーな式神ちゃんがいたら毎日もふりたいです(*´ω`*)
雰囲気は素晴らしいし、サブキャラ達の今後も気になるのでスピンオフを読める機会があるのならばまた手に取ってみたいです。
不満な点も多々ありましたが、設定に関しては魅力を感じる個所もあって楽しめました。