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作家さんの新作発表
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超優秀な幼馴染の攻めと、そんな攻めにコンプレックスを持つ地味な受けです。
この2人の高校生編と大学生編と、もう一つ先生×生徒の話が入っています。どちらの作品も切なさと焦燥感に、胸をうたれました。
生徒会で超優秀・京野秀一(高校3年)俺様硬派ヘタレ攻め×模型部・神名木那智(高校2年)地味健気乙女受け
幼馴染で一つ年上の秀一に那智は、コンプレックスを持っている。
自分は10人並で頭もよくないし、秀一とつきあっている自信がない。
それなのに、ラブレターをもらうと博愛主義者の秀一はいつも一度はデートしてあげたりと相手をしてあげる。
それが那智には気に入らないのに、秀一はわかってくれなくて。
博愛主義が人を傷つける事を知らない攻めと、自分への評価が低い受けで、どっちもどっちです。
優秀でコンプレックスなんて持った事がないので、那智の悩みも迷いもわからない。
でも、一番重症なのは、「俺なんか」のどこがいいのと思っていつまでも自信がもてない受けの方です。
一度決裂して離れたことで、秀一の絶対的な自分の自信が揺らいで、那智の気持ちが少しは伝わったのだと思います。
この話でも、横恋慕キャラの先輩がいい味を出していました。
大学生編ではすっかり立場が逆転して、ヘタレ部分を垣間見せた秀一が可愛くてよかったです。
優しいジェラシー
中学校教師・牧瀬(27)ヘタレ攻め×生徒・藤井ひかり(15)おバカワンコ健気受け
先生がいつもペットのロッドにばかり構っているので、ひかりは嫉妬している。
卒業祝いに、先生とログハウスに泊まりがけで遊びに行くことに。
大好きな先生とたまには2人きりになりたくて、ロッドに無駄吠え防止の革の輪をかけて、離れた場所に繋いでしまう。
雨が降ってきて寒くなってくると、先生と2人きりでいても罪悪感で楽しめなくて。
先生にとってロッドは家族と一緒でとても大事な存在だと話すのを聞いて、事の重大さに青ざめます。
単純な気持ちからやってしまっておバカなんだけど、それだけ攻めの事を好きな受けの気持ちは可愛いです。大事さをわかって、泣きながら反省出来る素直さもいい子で好きです。
ただ、それを家族で大事な存在と言っていたロッドが爪をはがしたりと怪我をしたのに、あんなことをするほど好きになってくれた!なんて攻めが喜ぶのは、ダメです。その気持ちは、心の中に隠しておいて欲しかったです。
どうも、動物ネタの使い方が雑な気がします。
それさえなければ、犬の次でいいから俺のことを見て欲しいという受けの切なさが染みるいい話だったと思います。
エロ:★3 普通、先生×生徒は、最後まではなし
総合:★4 悩みながら頑張る子が好きなので、ツボな話でした。