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mouchotto de ai
「もうちょっとで愛」
「もうとっくに愛」
「ちいさな愛のもくろみ」(SS)
の三部構成でした。
あとがきを読んで知ったのですが、前編(「もうちょっとで愛」)はデビュー前に書かれたものの再録だったんですね。
「右往左往しながらも好きなものをいっぱいに詰め込んで書いた記憶」があるとおっしゃるだけあって、「もうちょっとで愛」は、一つの作品としてきっちり構成されているというよりは全体がほんわかゆるく繋がっている作品だなと感じました。
田舎が舞台で、攻めは農家の傍らクレイアート絵本作家もしている。
そのせいか、のんびりした雰囲気の人でした。
……若干、のほほんとしすぎなんじゃないかなという気もしたけれど。
受けに長いこと躱され続けていて、かなり無神経なこともされているのに、(内心傷ついてはいても)笑ってそばにいられる人。
「もうとっくに愛」の方は攻め視点だったので、だいぶ攻めのことはわかったのですが、でもそれでも、もう少し怒った方がいいんじゃないの?と心配になってしまった。
心の狭い私には、この攻めはおおらかすぎるように感じました。
そして受けは受けで、気持ちはわかるけどちょっと……攻めに酷すぎかなあ、と。気持ちはとてもよくわかるんですけどね。
そんなこんなで、楽しく読みはしたものの、いまいち入り込めずにいるうちに終わってしまった感じでした。残念。
田知花先生の『独占欲』を読んで、その構成の完璧さに衝撃を受けて読んだ田知花先生作品だったので、予想と違ったというのが入り込めなかった最大の理由かも。
のほほんとしたお話が読みたいときに読むと、また少し印象が違うかもです。